カウンセラー講座

                               

私の記事って「例えば・・・」という話が多いのですが、これは長らく記事を書いてきて読者の方にツッコまれるのが「具体的にはどういうことですか?」という質問だからです。 皆さんの記事ではちゃんと「具体的な話」が載っているでしょうか? ということで、早速「具体的な話」を紹介しましょう(笑) 「罪悪感が強いと自分を傷つける相手を好きになりやすい」という話を書くとします。 その場合、あなたなら、どんな「具体的な話」を書こうと思いますか? この「罪悪感~」は心の法則から生まれたルールで、これだけでも「そうなのか」と思っていただける場合がありますが、やはりもう少し「具体的な話」を書いた方が読者は喜びますよね? そこで「例えば・・・」という話が出てくるのです。 「例えば、罪悪感が強くて、『自分なんて幸せになっちゃいけない』って思ってると、私たちは無意識のうちの『幸せになれない相手』を好きになるんです。」 少し情報が増えましたけど、これだけですと読者は「どういうこと?」という疑問を持つ可能性がありますね。 そこで、さらに「具体的な話」を重ねます。 「罪悪感という感情は『自分は悪い奴だ。ろくでもない奴だ。』という思いを抱かせます。そうすると幸せになることを防衛してしまうのですね。だって悪い奴は罰せられなきゃいけないわけだから、幸せにはなれないでしょう? そうすると、出会いにしても『まっすぐで誠実で私のことをちゃんと愛してくれる人』と出会っても『この人は確かに素敵だけど私とは合わない」って思うと思いません? ほんとはそういう彼が理想でも自分には相応しくないと遠ざけてしまうのです。 そういう彼よりも『どこか影があって、孤独で、あまり誠実じゃないタイプの人』の方が自分に合うように感じてしまうんです。」 ここまで書くとかなり具体的になってきましたよね。 もちろん、ここにはそれ以外にも大事なことが隠れています。 この記事を書くのは「恋愛・結婚系カウンセラー」じゃなきゃいけないんですよね。 なぜかわかります? 事例が「恋愛」だからです。 もし、あなたがカウンセリングをしたいクライアントさんが「ビジネス系」だとするならば、その「出会い」は「就職」「上司」「取引先」「相棒」「部下」を対象とする方が読者はピンと来ます。 読者があなたのカウンセリングを受けたい!と思うためには、自分のことを分かってくれる!という親近感がとても大切なんですよね。 だから、「具体的な話」は皆さんがターゲットとするクライアントさんが共感しやすい例でないと意味がないわけです。 ところが、この「具体的な話」って難しいと思いませんか? あなたが伝えたいことを具体的に書くにはトレーニングが必要です。 表現力も大事なのですが、とにかくその具体的なシーンがイメージできないと、共感を呼ぶ具体例はなかなか書けないのです。 私の場合、クライアントさんの話をベースにしたり、セミナーでのできごとを使ったりしていますが、そのシーンを映像として思い浮かべて、それを言葉にするようにしています。 だから、けっこう私の例え話はカッコ書きになることも多いです。 * 「今、気になる彼がいるんですけど、もしかしたらまた問題のある人だったらどうしようって思ってしまうんです。」 ってクライアントさんがおっしゃるのでカウンセラーとしては、 「しょうがないよね~、そういう男じゃないと食指が動かないんでしょう?」 ってツッコむわけですが、そうするとクライアントさんは 「そうなんですよね~って、それじゃ、ダメじゃないですか!」 ってノリツッコミをしてくれるので、そこでおもむろに 「まだまだ罪悪感が癒されてないんじゃないの?」 って直撃弾を叩きこむわけですね。 * これはカウンセラーとクライアントさんの対話を再現している感じです。 また、こういう感じで書くこともあります。 * 気になる人ができたときに、ふと「もしかして、問題のある人だったらどうしよう」って思うことってありませんか? それってね、あなたの直観が「また同じこと繰り返してるかもよ」って囁いてるんです。 そういう時はついついドキッとしてしまいがちなんだけど、もしかしたら、罪悪感があるのかなあ?と思ってみると、ちょっと見方が変わるんですね。 自分を傷つけない!って改めてそこで選択してみることが大事なんです。 * 癖で長くなってしまうのが私の話なので、ちょっと端折り気味に書いてますけれど、なんとなくイメージは掴めるでしょうか? 「具体的な話」が共感を呼び、カウンセラーとしてのあなたを認知するようになるんです。 で、どうしたらそういうイメージを話にするか?っていうと、私の場合はやっぱり本なんですよね。小説とかエッセイとか。 私の記事にはよく「武闘派」という言葉が出てきて、武器だの、戦だの、一点突破全面展開だのって話が躍るんですけど、実はそれ浅田次郎さんの影響が大きいんです。 浅田さんの文章ってリズムがあってお笑いの要素もあって面白くて、それが好きで何度も読み返しているうちに文体も似てきました。 小説家じゃなくてもいいんです。 私の記事が好きだなあ、と思えば、何度も読み返しているうちに私の手癖みたいなものが自然と身に付くようになります。 そうすると例え話も上手になっていくと思うのですが、いかがでしょうか。

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実は昨日の記事の続きなんです。 私はもともと職人が好きで、故に情熱大陸とかプロフェッションナルなどの番組が大好きですし、食事に行けばカウンターに座って料理人の手元をじーっと見つめて、あれやこれやと質問して話をするのが好きなタイプです。 「根本さんってほんと個性的な店が好きですよね」と言われるゆえんです。 それゆえに、自分も職人に憧れますし、カウンセラーもきっとそういう職業だ!とどこかで思っている節があります。 カウンセラーとは?てのはいろんな解釈ができ、そして、その人それぞれの長所を生かす仕事だと思うので、「根本自身、職人が好きだから、そういう風に見てるんだろ?」って読み方をしてもらえれば幸いです。 カウンセラー、10年続いて一人前、と私が思っているのもそのせいです。 職人て、実は不器用じゃないとできないんですね。 意外でしょう? とある大工さんの業界なんですけど、器用な奴はなんでもそこそこにこなすからすぐにマスターしてしまうんだそうです。 ところが、それは何十年って経験積んだ人から見るとまだまだなんだけど、ある程度できてしまうのでそれ以上伸びにくいんだそうです。 しかも、器用な分、他の仕事もそれなりにこなしてしまうので、辛い修行に耐え切れずに辞めてしまう人が多いそうです。 ところが、不器用な奴ってのは何年やってもまだまだダメで、使い物にならないそうです。 ところが、そういう奴はほかのことをやらせても同じなので大工という仕事にしがみつくほかないんですね。 だから、叩かれても、ダメ出しされても、必死にこなしていくんです。 ものすごく成長曲線は緩いんです。 ところが、そんな不器用な奴が5年10年と続けていくうちに、少しずつものになってきます。 年数を重ねた分だけ、その経験が確実に実となっているんです。 そうして、一流の職人になっていくんだそうです。 だから、一流と呼ばれる人は実はもともと落ちこぼれという人ばかりだそうなんですね。 そんな話を料理人にしたり、バーテンさんにしたりしていると、「ああ、うちの業界も同じですね。というか、私もほんとそうなんです。不器用で落ちこぼれでした」なんて教えて下さるんです。(もちろん謙遜も入っているでしょうけれど) だから、うまく文章が書けなくても、うまくカウンセリングが出来なくても、へたくそなセミナーしかできなくても、それが好きで、それしかないって思いで続けていくと、やがてほかの誰もが到達できなかった領域に達することができると思っています。 私の周りにもそんな人がいて、カウンセラーとして今は一流なんだけど、元々は全然人とコミュニケーションが取れなかった奴もいるんです。 要するに、今はダメでも続ければ何とかなる、のが職人の世界で、むしろ、不器用な分、長い目で見れば成功確率が高いと言えるんじゃないでしょうか。 私も師匠の一人に「お前は器用そうに見えるけど、実は融通が利かないところがあるから、よそ見をせずにこの仕事を続けるのが一番いい」って言われて、嬉しいんだか何だか微妙な気持ちになったことがありましたね。 もし、カウンセラーという仕事が好きで、人が幸せになっていくのを応援するのが好きだったら、この仕事に向いてます。 だから、その好きを大事にして、成果はあまりこだわらずにまい進していってほしいと、後輩たちにはいつも思っているのです。 以前も書いたことありますけれど、16年やってる割にへたくそだなあ、と思うこと、未だによくあります。 さっさと成功していく人たちに嫉妬することもありますし、なんで自分はこんななんだろう、と思うこともあるんですよね。 でも、その時に師匠の言葉や、職人が好きだ!という思い、そして、もちろん、カウンセリングやセラピーや心理学が好き!という気持ちで今日もまたブログを書いて、カウンセリングをして、セミナーをしているんですね。 パッと出て、サクッと成功したり、グーンと伸びていく人もいますが、そこでひるまずに、ほんと長い目で付き合ってほしい仕事だと私は思っているんです。

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罪悪感というのはあらゆる問題の根底にあるもので、だから、どんな問題をシェアされても「罪悪感があるよね」という見方をしていれば間違いのないものです(笑) この説はあまりほかの方は言ってないんですけど、私は「愛と罪悪感は比例する」と考えていまして、愛情があればあるほど、その人に対して罪悪感を感じやすい、と思うんです。 だから、罪悪感は「愛」として見ていくことが癒しが早いのでは?と思っています。 罪悪感があると様々な問題を派生させます。 ・自己攻撃、自己破壊的衝動 ・幸せや喜びを選べない ・癒着関係 ・各種依存症 ・愛する人を傷つけてしまう ・大切なものを壊してしまう ・愛させない、愛を受け取れない ・他者攻撃、批判 ・正しさの主張 ・競争心 ・モラハラ、パワハラ、DV などなど。 それで、罪悪感というのは「許し」が必要になるのです。 「愛と許し」です。 * ところが、クライアントさんが自分を許したり、愛したりするためには、カウンセラーがそのクライアントさんを許し、愛する必要があります。 例えば、明らかに悪いことをしている、誰かを傷つけている、そんなクライアントさんを前にするとカウンセラーも人間ですし、助けたい人ですから、ついついクライアントさんに攻撃的な思いを持ちやすくなります。 また、過剰に同情して寄り添い過ぎるとカウンセラーとクライアントがすぐに癒着関係になってしまいます。 罪悪感を抱えたクライアントさんをカウンセリングすると、カウンセラーが何よりも成長させられるのが実感できるでしょう。 時に攻撃され、時に否定され、でも、頼られたりします。 そういう部分を受け入れ許していくと、もともと自立的な存在ですから、あなたの宣伝マシーンになってくれることもあるのですよ。 いかに愛するか? いかに許すか? カウンセラーがリーダーシップを取ってクライアントさんに接してあげましょう。 * 「どうしてそうせざるを得なかったのだろう?」 他の選択肢はなかったと考えます。 そうする他なかった、とすればなぜか? そうすると、罪悪感に苦しむクライアントさんに「あなたはそれしかできなかった。なぜならば・・・」という理解を与えることができます。 そうすると、クライアントさんも自らを受け入れることができます。 だから「誰も悪くないんです。」というのが結論です。 実際、何も悪いことは起きていません。 何かがそれを悪いことだと評価・判断しているだけです。 ただ「それ」が起きているだけです。 ものごとはすべてニュートラルで何の意味も持ちません。 それを観察する人が意味を付けているだけです。 だから、罪悪感を感じたくてその事象をそのように受け取っているに過ぎないのです。 だから、誰も悪くないし、何も間違っていないのです。

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*予約の取れないカウンセラーが送る『カウンセラー読本』 『カウンセラーの向き・不向きってあるのかな?』 超高名なカウンセラーであられます八馬ゆみさんがフェイスブックに 「カウンセラーをやっていけるのは自分が楽天家だからだ~」 という書き込みをされていまして、それを見て思わず「あ、そうだよなあ・・・」と合点した次第です。 基本的にカウンセラーに向き・不向きなんてないと思っているんですけど、何か嫌なことがあっても後に引きずらない性格とか、何かと良い方向に考えるお気楽さとかってこの仕事には大事だなあ、と思うんですね。 例えば、悪意はもちろんないにせよ、クライアントさんとイザコザが起きることもあるでしょう。 支払いのこととか、カウンセリングの中身とか、意図がちゃんと伝わらなかったとか、こちらの態度が悪いとか、何かとクレームが来ることもあるでしょう。 で、その場を揉めて何とかやり過ごしたけれど、コースを設定していたり、あるいは、何かの仲間つながりでその後も顔を合わせなきゃいけないとするじゃないですか? 少なくてもそういうトラブルがあった次のカウンセリングって気分重いですよね? でも、その時にお気楽さ、とか、楽天家な部分があるとすごく助かると思いません? 引きずらないですから。 私もそんなに多くはないけれどトラブルを起こしたことがあって、そのクライアントさんと会わなきゃいけなかったり、時にはセッションしなきゃいけなかったりすることもありました。 けれど、どこか私の中には「僕がいるって分かって来てるんだから、けっきょく僕のこと、好きなんじゃね?」みたいな思いがあるんですね。 だから、顔を合わせても若干引きつったりはしますけれど、良いように捉えてしまうんです。 それと幸いいろんな方とお会いする機会が多いので、どんどん記憶が上書き保存されて忘れやすいってのも大きいんですよね。 ある時セミナーで「あの時はほんとうにすいませんでした。偉そうなことを言って。ほんとにごめんなさい」と謝られたことがあるんですね。 で、私はそのことをあまり覚えておらず、確かに何かあったけど、そんな深刻だったっけ?という程度の認識だったんです。 でも、よくよく思えば当時は会社も巻き込んでちょっと大変だったことを後から思い出して、「ああ、だからあの態度だったんだ」と合点したことがあります。 とはいえ、実は私自身、そんな楽天家だとは思っていなくて、単に忘れっぽいだけ、とか、都合よく解釈する癖が身に染みてる、とか、単に人の感情の機微に鈍感なだけ、なんて思っています。 ほんとどちらかというとネガティブな性格だと思ってるんですけどね。 にぎやかなのは苦手ですし、華やかな場所は恥ずかしいですし。 そもそも嫌われることに私もとても繊細なタイプだと自己分析しています。 だから逆に慎重になってることもありました。 1つのブログをアップするのに何日もかけてたのは皆さんと同じ(笑) アップした後も批判的なメッセージが来るんじゃないか?とドキドキしてました。 でも、そのお陰で「自分が話したり、書いたりするものは全部説明ができるもの」とか「自分が納得してない話は書かない」という癖が付きました。 そして、実際、いろんな質問を頂いて、それに答えて、ということを繰り返した結果、ある程度の「自信」というが付いてきたんだと思います。 だから、自分が提供するものにある程度の自信があるから、楽天的に振る舞える、のかもしれません。 * 元々楽天的な性格じゃない分だけ、慎重になりますし、あれこれと考えますね。 そして、繊細に物事を捉えます。 一言一言に神経を使います。 そうした積み重ねが、楽天的な対応を可能にしてると私は思ってるんです。 冒頭の紹介したゆっちさんだって、とても女性的な分、傷つきやすい面もきっと持っているだろうと思っています。けど、その経験がそのセリフに繋がってるのかもしれません。 そもそも根っから楽天的な人ってカウンセラーにならないと思いますしね(笑) どんな相談受けても「大丈夫、大丈夫、何とかなるって!悩んでないで、とりあえず歌おうぜ!」みたいになっちゃうと思いますから(笑) だから、自分は深刻で根暗でくよくよして根に持ちやすくて感情的で自分本位だわ、と思う人ほど、実はカウンセラーとしての才能があると私は思うんです。 そういうわけで、皆さん、ぜひ、そのままの性格のまま、経験を積み重ねてみてください。 自分なりに良かれと思うことを続けてみてください。 それがやがて「楽天的」「ゆるい」「細かいこと気にしない」「お気楽」なんて評価を頂くことになるんじゃないかと思っています。 あとは年齢とともに忘れっぽくなりますから、それはありがたいですね~(笑) 先日も、「どこかで会ったことありますよね?」「初めましてです。」とか、「僕に会うの初めてですか?」「いいえ、半年前に一度カウンセリングしていただきました」という会話を交わしました。 もちろん、笑ってごまかすのは私の得意技です(笑) お客様も「たくさんの人に会ってらっしゃいますものね」とおっしゃってくれますし・・・。 なんか言い訳っぽい記事になっちゃいましたでしょうか???(苦笑) 【12月カウンセラー勉強会&グループコンサル】 ◎12/17(土)11:00-13:00 グループコンサル 参加条件:過去、根本のカウンセラー勉強会に1回以上、参加したことのある方です。 定員:8~10名を予定しています。 内容:皆さんからご質問を頂き、私が答えるスタイルです。 質問内容は・・・ ・スーパーヴィジョン・・・今、扱っているクライアントさんでどうしていいか分からない、あるいは、この方針でいいのか確証が持てないなどの場合、守秘義務に抵触しない範囲で、ご相談いただけます。 ・集客の方法・・・カウンセリングやセミナーに結びつく集客方法で困っていることがある方はそれをシェアして頂けます。 ・カウンセラーとしての方向性のご相談 ・セールスポイントや扱うジャンルについてのご相談 ・セミナーの中身の作り方、ブログの書き方などのご相談 ・その他、今、カウンセラーとして困っていること。 ◎12/17(土)14:00-17:00 カウンセラー勉強会 参加条件:誰でもOKです。 定員:15~20名を予定しています。 内容: 1.ケーススタディ・・・グループワークにて、実際のカウンセリング事例を扱い、自分ならどうするか?どの方向性でカウンセリングするか?をシェアして、カウンセリングの幅を広げたり、考え方の様々なアプローチを取得して頂く機会です。 #新しい内容のケースをご用意いたします。 <得られる効果> グループや全体でシェアすることにより、他の人がどんな風に問題を見て、解析し、どうアプローチするのかの視野が広がる。 「こういう見方があるんだ」「こうして分析すればいいんだ」「こんな風に問題を捉えたらいいんだ」などの気付きがふんだんに生まれる。 また、自分が抱えているケースに対しても、どのような方向で向かえばよいかが分かってくる。 2.デモセッション・・・参加者の中から1~2名、リアル・クライアントに立候補頂き、根本がその場でカウンセリングをします。私のカウンセリング風景を見ながら学んでいただくもよし、反面教師にしていただくもよし、なかなかできない「臨床」を体験してください。 <得られる効果> ・具体的なカウンセリングの現場(臨床)を見ることができ、そこで聴き方、話し方、カウンセリングの進め方、分析手法、アプローチ、問題の解決方法などをリアルに体験し、採り入れることができる。 また、根本を教師、あるいは、反面教師にすることにより、自分のスタイルを確立できる。 1~2ともども私の見解を説明したり、質疑応答を通じて見識を深めて頂く時間を作ります。 参加条件はどなたでもOKです。 【費用】 グループコンサル&勉強会両方参加の方・・・\30,000。 グループコンサルのみ参加の方・・・\20,000。 勉強会のみ参加の方・・・\20,000。 【会場】 飯田橋・リロの会議室 E会議室 http://www.relo-kaigi.jp/conference/shinjyukuku/iidabashi.html 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-14 新陽ビル 4F ・JR中央線、総武線「飯田橋」駅 徒歩4分 ・有楽町線、南北線、東西線「飯田橋」駅 徒歩3分  ・大江戸線「飯田橋」 徒歩5分 【申し込み】 下記フォームよりお申し込みください! https://business.form-mailer.jp/fms/137c3bb249192 ※「10年愛されるカウンセラーになる秘密」DVD発売中です! 2/27に八馬ゆみさんの主催で、東京で開催させていただいたカウンセラー向けのセミナー「10年愛されるカウンセラーになる秘密」がDVDになりました。 詳細・購入はこちらから→ http://nemotohiroyuki.jp/dvd/14316 * 心理カウンセラー/セミナー講師/ベストセラー作家  ココロノオフィス代表 根本裕幸(Nemoto Hiroyuki) info@cocoronooffice.jp http://cocoronooffice.jp/ http://nemotohiroyuki.jp/ https://www.facebook.com/nemotohiroyuki ※頂いたメッセージにはすべて目を通させて頂きますが、返信の保証はありませんのでご了承ください。また、勝手にメルマガやブログのネタとして採用させて頂くこともありますので、その点もご了承ください。

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罪悪感と無価値感。 対極にあるようで実は繋がってるんじゃないかなあ、と思っている私。 右から見れば罪悪感で、左から見れば無価値感じゃないかなあ、と。 だから、説明しているうちのごっちゃになるのですけどね。 依存の問題には無価値感がよく絡みます。 「私なんて愛される価値がない」という心理。 だから、うまく行かないことがあると「私に価値がないからだ」という風に解釈しやすくなります。 「私だからダメなんだ」「私なんていなくても一緒だ」「私はどうでもいい存在」みたいな思いを作るのです。 だから「どうせ私は・・」とか「私なんて・・・」という自虐的な表現がよく出てきます。 「愛されない」と思っているので、「愛される」をテーマにします。 どれくらい自分が愛されているか?が価値基準となります。 だから、愛されるために試すようなことをしたり、愛してくれていない、と攻撃的になることもあります。 被害者の心理もここから生まれます。 捨て身になっちゃうような感じ。 「どうせ私なんていない方がいいんでしょ?」という思いを持ちます。 居場所がないので、今の場所にしがみつくこともあります。 とにかく苦しいです。自分に価値がなくて、ここにいてもいなくてもいい存在だけど、ここにいるしかないって言う感じですから。 だから、「ここに居ていいよ」って言われると執着しやすくなります。 恋愛依存、他者依存、セックス依存にもなりやすい傾向にありますね。 また、自信が持てず、自己肯定感も低いので恋愛はもちろん、仕事上の問題が山ほど出てきます。 * 価値を受け取る、見つける、自立する、が癒しの方向性です。 自分の素晴らしさを自分で見つけて受け入れるプロセスを目指していきます。 カウンセラーはある意味扱いやすいです(はじめは)。 だって、たくさん価値を見て、受け入れて、認めてあげるのは、無価値感人にとって望むところだから。 でも、なかなかそこからは抜け出してくれません。 カウンセラーが彼らの価値を見てしまうので、ずっとそこに居座るのです。 むしろ、「もっとちょうだい」ってクレクレ星人になることも少なくありません。 だから、「自分で見つけ、自分で受け入れ、自分で認める」ということをサポートしていく必要があるんですね。 自立させる、というイメージです。 私の場合、「自分で」というところに力点を置き、自立すること、すなわち、頑張ることを推奨するので無価値感が強い方からすると、ちょっと居辛い、というか、根本さん、怖い、根本さん、嫌い、になると思います。 だから、私のクライアントさんでは無価値感が強く出てる方はあまり多くありません。 * 原因としてはやはり親子関係が大きいでしょうか。 親がちゃんと愛情を示してくれなかったケースが多いですね。 だから、無価値感が強く出てくるときって内なる子どもの部分が出てきます。 それでインナーチャイルドワーク的なアプローチをよく伝えています。 これは意外と効果的なことも多いです(意外と言うと失礼ですけど(笑)) そこから、親を手放す、親を許す、というテーマに向かっていきます。 無価値感の人も、価値が受け入れられるようになると、お姫様・王子様エネルギーをどんどん解放して、人気者、アイドル的な存在になっていきます。 無価値感の人って、元々愛されキャラな人が多いんですよね。 そういう理由で私はよく無価値感が強い方をいじっているかもしれません。 あれこれとツッコんだりしてね。 愛されキャラであることを受け入れると「何かできなくても私はここに居てもいい」という許可が出てくるので、とても安定するようになるんですね。 このパターンは無価値感が出てるなあ~、と感じたら、ぜひ、そこを目指してくださいね。 「あ、この人、ほんとうは愛されキャラなんだな!」って。

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昨日からの続きですね~。 さて、「自立」の人に対してはある種の尊重を持って接します。 カウンセラーとクライアントって一般的にはカウンセラーが「自立」、クライアントが「依存」のポジションに入ります。 ところが、依存に入っているはずのクライアントさんが「自立」の問題を提示してくるんですね。 そうするとカウンセラーがクライアントさんに対して「あなたは悪くないですよ」みたいな言い方をすると、「え?そんなことないです。私、家族を裏切ってるんですよ!」的な反応をされたりするんです。 「自立」と「自立」はケンカしやすいんです。 で、どちらが正しいの?どちらが強いの?って「競争」が始まります。 時には「そうやって言うんですけど、カウンセラーさんはできてるんですか?」とか「カウンセラーさんはそういう体験したことあるんですか?」みたいな鋭いツッコミをもらうこともありますね。 だから、自立の問題に対しては相手を尊重した物言いが大切になってきます。 「○○さんはきっと分かってらっしゃると思いますけど・・・」 「もしかすると、こんな話をしても今さらって感じられるかもしれませんが・・・」 また、そんなに「自立」したいのなら、自立させてあげて、こちらが敢えて「依存」してあげることも効果的な場合が多いですよ。 「そしたら、○○さんはどうするのがいいと思いますか?」 「○○さんなら、こういうケースではどうしますか?」 「もし、○○さんの後輩がそういう相談してきたらどうしますか?」 私の場合、「自立」の人に対しては「質問されない限り自分の意見を言わない」というスタンスを取ることが多いです。 実際、よくわかってらっしゃることも多いし、私なんかよりずっと賢い方も多いからです。 だから、むしろ、依存的な立場を利用して(?)、いっぱい褒めたり、感情的に反応したりするんです。 「すごいですよねえ~」 「よく頑張ってますよね!」 「なかなかできないことだと思いますよ」 あくまでカウンセラーという立場を崩さないままに、そういう感想や思いを伝えると、クライアントさんは勝手に自己承認を始めたりします。 でも、この自立の問題に対するやり方ってのは、コンサルタントやコーチの方はごくごく自然にやられてると思いますし、カウンセラーでも傾聴型のスタンスの方はきっとふつうのことですよね? 「私は味方ですよ」という思いを相手が持ってくれることが一番大切ですね。 いわゆるラポール(信頼)を築く方法です。 さて、ところがここである落とし穴にはまることがあるんです。 それは「自立は依存を抑圧して成り立つもの」という心理。 カウンセラーがクライアントさんの自立を受け止め始めると、自立の影に隠れていた依存が出てくることがあるんです。 そして、気が付くとクライアントにがっつり依存されてた・・・なんてことになってるケースも多いんです。 むしろ、始めは自立の問題を自立的に話してくれていたから油断しちゃうんですね。 そうしたケースも想定しつつ、自立心を手放して、相互依存の状態にリードしてあげることが大事なのかなあ、と思っています。 ラポールが出来たときに、あるチャレンジをしてもらうんです。 それはデッドゾーンを越えるための一歩なんですが。 例えば「それだけ自分が悪いと思っているのならば、懺悔しましょうか。ご主人に謝るのはいかがですか?」という大きな課題を与えることもあります。 「今まで一人で頑張って来ましたよね。でも、その生き方、もう辛くないですか?ここはひとつ、誰かに助けを求めてみましょうよ」 「やれることは全部やったと思いませんか?だから、もう相手を自由にしてあげましょうよ。相手の選択を支持してあげましょうよ。」 それぞれの課題があるんですけど、ここは勝負の一手、ですね。 クライアントにチャレンジしてもらうわけですから、カウンセラーにとっても大きなチャレンジになることが多いんです。 私も、うーん・・・て深く考えた後に「ちょっと嫌なこと、変なことをお願いしてもいいですか?」って前置きするくらいです。 クライアントの力を信頼して、一歩踏み出すイメージです。 カウンセラーがそこで踏み込んだ分だけ、クライアントもその勇気を抱いて一歩踏み出せます。 自立的な問題はカウンセラーをまた磨いてくれるテーマになるのです。

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投影の話が続いたので、今日はちょっと別の心理の話を。 クライアントさんの話をいくつかの話に分割して聞くと、問題の本質や解決方法が見出しやすいってネタです。 クライアントさんのシェアは次の基準で考えてみると分かりやすいと思います。 (1)自立と依存 (2)罪悪感と無価値感 まずは(1)について。 シンプルな見分け方は「主語は誰か?」です。 「夫が最近別に女性ができたみたいで怪しいんです。ずっとスマホで誰かとやりとりしてるみたいですし、香水のにおいを付けて帰ってきたり、残業だって言って夜中にタクシーで帰ってきたり、飲み会の回数も増えましたし・・・」 これは明らかに「夫」が主語の言葉ですよね? ということは、奥さんは「依存」なんですね。 一方、「実は私、家庭があるのにちょっと前から付き合い始めた人がいるんです。良くないことをしてるっていう自覚はあるんですが、夫に申し訳ないとか思ったことがなくて。でも、やはりよくない妻だし、母親だと思うので、何とかしなきゃと思うんですが・・・」 これは「私」が主語ですよね?だから、この奥さんは「自立」なんですね。 (2)については、それを感情レベルに落とした見方で、一般的に依存側は無価値感が、自立側は罪悪感が強くなります。 だから、先の奥様は「夫に浮気されていて女としての価値がないと思っている」という感情が強く出ていて、後の奥様は「自分が悪いことをしていて家族に申し訳ないと思っている」という罪悪感が強く出ています。 で、そうした部分が分かってくると方向性を見極めるのは比較的簡単で、 依存 → 自立しましょう。頑張りましょう。 自立 → 一人で頑張るのをやめて誰かをあてにしましょう。助けを求めましょう。 という風になりますし、 無価値感 → 自分本来の価値を受け取ってもっと自信を持ちましょう。 罪悪感 → 自分を受け入れ、許し、自分を愛することを学びましょう。 ということになります。 ほんま、ざっくりですけど、この方向性でカウンセリングをしていくと、問題が解決しやすいだけでなく、今より深刻な状況に陥るのをまずは防げませす。 でも、依存と自立って真逆でしょう? だから、そこを見間違えると余計にややこしくなるんです。 しかも、それぞれは「嫌なこと、抵抗のあること」が目標となるのでややこしいんです。 つまり、依存の人は誰かに頼りたいんです。誰かに何とかしてほしいんです。だから、カウンセリングにも来たので、カウンセラーに何とかしてほしいんです。 でも、そこでカウンセラーは「自分で頑張りなさい。自分の足で立ちなさい。」という話をするわけで、そこはクライアントさんからするとネガティブなんです。 一方、自立の人は自分で全部を背負い込んでいるわけです。だから、助けを求めるなんてとてもできないし、しちゃいけないと思っているんです。 そこを助けを求めなさい、頼りなさいって言われると、うーん・・・となってしまうんですね。 それで、カウンセラーとクライアントの間にある種の問題が生まれてくるんです。 依存的な人は頼りたいし「先生、何とかしてください」って言われたり、「どうしたらいいのか本当に分からないんです」と弱っています。 そうすると何とか手を貸したくなるんですね。 自分で頑張りなさい、とは到底言えません。 でも、そうすることでクライアントの依存心をどんどん引き出してしまって、カウンセリングの中で常に「夫が主語」の状態を継続してしまうんですね。 もちろん、夫が悪役になっていきます。 カウンセリングで愚痴を吐き、弱音を吐き出して、それですっきりして日常に戻れるタイプの人は自立の人。 依存の人はどんどんカウンセラーに依存したくなってくるんですね。 だから、カウンセリングとカウンセリングの間を詰めたくなります。 もっと一緒にいてほしい、とか、何とかしてほしい、とか、メールや電話をかけてくるようになります。 もし、あなたがカウンセラーとしてそれを背負えるだけの覚悟と器量があるならばいいんですけど、そうでないとあなたがやがて「夫」のポジションに入ることになります。 というのも、カウンセラーはクライアントに対して「自立」の位置に入るからです。 だから、「依存」のクライアントに対してはその人の状況を見極めつつ、徐々に自立していく方向に導いてあげるのがいいんじゃないかと思っています。 もちろん、ショックでハートブレイクしてボロボロになってる人に「自立しなさい」ってのは酷ですよね? そこでは優しく受け入れてあげて「一人じゃないですよ」って言ってあげることも大事ですし、その痛みに寄り添ってあげることも必要なことだと思います。 でも、それはある程度「一線を引いて」のこと。 そのために「その人の中にある自立心」を尊重してあげることをお勧めしています。 今は依存的になってしまったんだけど、本来その人は自立してる部分があったはず、と。 だから、私は依存状態にあるクライアントさんに対してはある程度感情を吐き出していただいた後に、「主語は私にしましょう。自分の人生ですから」という話をしたり、自立心を思い出せるように「本来のあなたはどんな姿でしたか?」とか「この問題が起こるまでは夫婦関係はどうでしたか?」なんて質問を良くしていきます。 また、徐々に自立できるように、というのは「宿題」に託すこともよくあります。 例えば、先ほどのような夫婦関係の問題がテーマの時には ・あなたがご主人に対してしてあげたことってどんなこと? ・あなたはどんな風に夫を愛したかったんでしょう? という風にしてみたり、その依存を旦那から切り離すために、 ・どんな女性になりたいですか? ・女性としての自信を取り戻すために自分に意識を向けましょう。 なんて方向性を見ていきます。 オシャレをしましょう、とか、思い切りセクシーな下着をつけようぜ!って話をするのは、自分に意識を向けて自立していくためなんです。 じゃ、自立の人はどうしたらいいのか?という話を明日か、また、気が向いたときにしたいと思います!(笑)

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再び、投影についてのお話をさせていただこうと思います。 もう飽きた?(笑) ちょっと今日はブラックな見方ですよー。 性格がちょっと悪かったり、捻くれてないと嫌悪感感じちゃうかもしれませんね。 あ、皆さんは大丈夫ですね~うん。良かった~ 例えば、夫婦の問題でいらしたクライアントさんがこんな話をしてくれます。 「旦那さん、たぶん、ちょっと病気じゃないか?と思うくらいキレたらひどいんです。暴言、暴言で、私や子どもたちに対してひどく攻撃的になるんです。 私なんか言い返さずにじっと我慢してるうちに涙が出てきてしまって本当に辛くて。 でも、そんな私にも『お前のせいでうちはめちゃくちゃだ』とか『お前がしっかりしてないからこんなことになる』とか「お前はほんとうにひどい嫁だ』とか『きっと育ちが悪いんだろうな』とか言われてほんとうに悔しくて。」 そら、しんどいよなあ。 めちゃくちゃだよなあ。 と思いますよね。 多くのカウンセラーさんは「大変ですね。よく耐えていらっしゃいますね。」などと共感したり、慰められたりすると思います。 当然、私もクライアントさんの話をふむふむ聞きながら、できるだけ優しい口調で「ちなみに旦那さんはまだご存命ですか?あ、そうですか。そんなひどいことしてまだ生かしてもらえてるんですね」とか、「それで旦那さんを秩父に埋めるやり方を教えてくれ、ということでしょうか?」などと神妙な表情をしながら共感的態度を示します。 でも、そんなやさしさの裏側で、ブラックな私がある観察をしてるんです。 「うちをめちゃくちゃにしたのは誰だと思ってるんだろう?」 「しっかりしてないって相手を責めてるのは誰だろう?」 「育ちが悪いって見下してるのは誰だろう?」 そこから、さらにブラックなる分析をしていきます。 「いつも被害者意識を持っているんじゃないだろうか?誰かのせいにする癖はないか?」 「ちゃんとしなきゃ!って頑張るタイプで、自己嫌悪の強い長女タイプなのかな?」 「見下すような発言を今までもほかでしていないかな?」 カウンセラーとして見極めが大事なのが「奥さんが話す旦那さん評はあくまで奥さん基準であって、旦那さんそのものの姿を現しているわけではない」ということです。 もちろん、奥さんが嘘をついているわけではありませんよ。 その奥さんの目を通した旦那さん評ってことを忘れちゃいけないってことです。 だから、実際、その後ご主人にお会いすると、全然奥さんが言ってるのと違う!ってなったりします。 で、その奥さんの目を通した発言である、ということは、奥さんが「うちの旦那は○○で」とおっしゃることは、すべて奥さんの投影ってことなんですよね。 だから、その奥さんが「旦那がいつも私を見下してくる」と言うのは、「私も旦那を見下してるんだけどね」という自己紹介になるのです。 もちろん、決め付けはいけません。 だから、あくまで情報の一つとしてその投影を見ておくことが大事です。 そんな風に「クライアントさんが誰かの話をするときは、そこに投影が入っていることを忘れずに!!」という意識でお話を聞いていると、より広く、深い情報が手に入れられます。 「ああ、この人、ちょっと被害者モードで相手を責めちゃうところがあるんだなあ」と思えば、それが問題の原因になってないかなあ?と見ることもできるし、また、「カウンセラーが下手に意見すると、後々こっちのせいにされることもあるのかもなあ」などと用心することもできますね。 逆に、クライアントさんが誰かを褒めていたり、誰かの魅力を語っていたりする時は、それこそが、クライアントさんの才能であり、魅力なんですよね。 だから、「旦那さんって悪いところだけなのかなあ?」って聞いてみると、その人のいいところ自己紹介が始まりますね。 ちょっと活用してみると面白い見方だと思いますので、ぜひどうぞ~

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ここ3日間、投影を使った心理分析についてご紹介して来ました。 特に昨日の記事などは分かりやすいのですが、投影について考えたとき、あれ??と思うこと、ありませんでした?? 「カウンセラーもクライアントに誰かを投影している」 昨日の記事で「クライアントさん(奥さん)が彼女に自分自身を投影している」ように、カウンセラーもクライアントさんに自分自身やその他誰かを投影していることは避けようにもない事実です。 カウンセラーだから投影は起こらないなんてことはないんですね。 むしろ、カウンセラーだからバンバン起こります。 だってそれだけ深く人と関わってきたんだから、カウンセラーの中にはたくさんの人たちのデータが入っているんです。 「ああ、このタイプの人はけっこう感情的になりやすいタイプだよなあ」って過去のクライアントさんを目の前に投影するなんてことは日常茶飯事ですね。 「こういうタイプの人は意外と外見と中身が違うのよね」 「たぶん、この人には何を言っても通じないだろうな」 「けっこう弱そうに見えて、実は頑固っていうか、強いのよね」 そんな風にカウンセラーも無自覚のうちにクライアントさんを判断(ジャッジ)してるものです。 まあ、私もよくやりますよー!!ガンガンやってますよー!! また、カウンセラーが自分自身をクライアントに投影する場合も少なくないんです。 自分がお母さんと葛藤があり、なかなか許し切れない場合には、それをクライアントに投影して、 「お母さんのこと許したって言ってるけど、ほんとはまだまだなんだよね」 なんて思ってたりします。 さらには、カウンセリングしながらクライアントさんにだんだんむかついてくるんですね。 「何、その、はっきりしない態度!まるでお母さんみたいじゃない!!」 そうお母さんを投影してたんです(笑) また自分がなかなか恋愛がうまく行かないときには、クライアントさんを応援する立場なのについつい男子をダメ出しして「恋なんてしなくてもいいのよ」って同盟を組みたくなったりもします。 私たちがクライアントさんに対して「この人は○○だ」って思うのも、「きっとこうだと思う」と思うのも、感情を揺さぶられるのも、全部、投影です。 「投影」ってそれに気付けば、投影を取り戻すことができて、まだその人をその人として扱いやすくなります。 それでも何らかの投影は残っているわけですけどね。 だから、カウンセラーさんは「クライアントに自分や誰かを投影するのは当たり前のこと」と思ってやる方がいいでしょう。 これ投影だよね?って分かりながらも伝えることも大事ですし、逆に、投影だと思うことで、よりその人そのものを見ようという意欲は高まります。 そして、この試みが以前お話しした転移・逆転移を防ぐことにもなるのです。 >http://cocoronooffice.jp/28/

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私のカウンセリングのメインメニューみたいなテーマ「夫の浮気(不倫)」。 最近はお客様が「根本さんにとっては『またか』みたいなテーマかと思うんですが・・・」と気を使ってくれるほどにメジャーなご相談です。 そこでは、旦那が浮気してるけど認めない、とか、開き直ってる、とか、暴言吐いてる、とか、最近急にオシャレになってきた、とか、携帯を持ってお風呂に入ってる、とか、様々な状況を教えて頂けます。 さらには、言わないように我慢してるのが辛い、とか、私も暴言吐いてしまってる、とか、これから先が不安、とか、やっぱり旦那のこと愛してるって気付いた、という奥様側の思いもたくさん聞かせてもらってます。 そんな時、「浮気相手を知ってる」とか「会ったことがある」というケースもよくあるんですね。 一緒の職場の人だったり、勇気を出して会いに行ったり、あるいは、浮気相手が自分の友達だったり、、、。 時にはその相手が水商売の子で、ホームページで写真とかブログとか見ちゃってる場合もあるんですね。 で、そんな時、私は「その女の人ってどんな人なの?」って聞くんです。 私よりずっと若くてかわいい。 きっと素直だと思う。 今時の女の子って感じ。 けっこう計算高い感じだと思う。 なんか必死かも知れない。 パッと見世間知らずのお嬢さま。 あまり不倫とかに縁がなさそうだけど、そういう子に限ってしてるものですよね。 けっこう派手な感じかな。 女を武器に使ってる感じ。 色っぽくて大人びてる。 仕事ができる感じのピリッとした子。 サバサバしてて男っぽい感じ。 いかにも水商売って感じの色気むんむんの子。 別に私は好奇心で聞いてるわけじゃないんですよね。 「ふーん・・・そうなのかあ・・・へえ・・・」と聞いてるんです。 そして、「もっと他にはないの?」とか「どんな子だと思う?」みたいに話を膨らませてるんです。 で、唐突にこんなことを言います。 「で、それってさー、誰のことなん?」 ほとんど場合、「は?」という顔をして「その女のことですけど?」とおっしゃいます。 まあ、当然のことですよね。 でも、投影を知ってる我がブログの読者などは 「え?それってもしかして私のことって言いたいんですか?」 って若干、好戦的な目をして、カバンの中から武器を取り出そうとする人もいます。 「あ、いや、待って!早まらないで!僕、丸腰なんだよ、今!防弾チョッキ忘れて来たんだから!」 と焦るわけです。 * 絶対に認めたくないですよね。あの女が私!?だなんて。 私は「あの女は私」と言いたいんじゃないんです。正確には。 私は「あの女」を知りません。 私が今聞いてるのは「奥さんを通じてみているあの女」です。 つまり、奥さんフィルターを通った彼女なんですね。 てことは、その奥さんが彼女に見てる要素って・・・・誰の要素なん???という話です。 それは言い方を変えれば「私が本来持っているんだけど諸般の事情で夫に与えられなくなったもの」でもあるんですね。 この要素って自分ではなかなか受け入れられないのですが、そもそも自分にないものは人に見えないわけで、本来の奥さんが素直じゃなかったら、彼女の中に素直さは見えないのです。 そこから私は次のような分析をするんですね。 1.奥さんが本来持っているにもかかわらず夫に与えなかったから夫はその要素を求めて浮気をした。 2.奥さんの本来の姿なので、それを取り戻せば夫の気持ちもこちらを向く。 そもそも「浮気の心理学」の基本は「奥さんが与えてくれなかったものを求めて」なんですね。 その人を通じて見える要素は実は自分の中にある・・・。 投影を知ると、そうした深い心理に向き合えたりするのです。 根本の勉強会では「ケーススタディ」をよくしています。 実際の事例をもとに、自分ならどう分析していくのか?どういう風にカウンセリングを進めていくのか?を学ぶ場なのですが、そこではよくこんな「投影を使った心理分析」もお伝えしています。 この見方を採り入れられると、カウンセリングの視野が広がると思いませんか?

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