『読者は具体的な話を期待している』
私の記事って「例えば・・・」という話が多いのですが、これは長らく記事を書いてきて読者の方にツッコまれるのが「具体的にはどういうことですか?」という質問だからです。
皆さんの記事ではちゃんと「具体的な話」が載っているでしょうか?
ということで、早速「具体的な話」を紹介しましょう(笑)
「罪悪感が強いと自分を傷つける相手を好きになりやすい」という話を書くとします。
その場合、あなたなら、どんな「具体的な話」を書こうと思いますか?
この「罪悪感~」は心の法則から生まれたルールで、これだけでも「そうなのか」と思っていただける場合がありますが、やはりもう少し「具体的な話」を書いた方が読者は喜びますよね?
そこで「例えば・・・」という話が出てくるのです。
「例えば、罪悪感が強くて、『自分なんて幸せになっちゃいけない』って思ってると、私たちは無意識のうちの『幸せになれない相手』を好きになるんです。」
少し情報が増えましたけど、これだけですと読者は「どういうこと?」という疑問を持つ可能性がありますね。
そこで、さらに「具体的な話」を重ねます。
「罪悪感という感情は『自分は悪い奴だ。ろくでもない奴だ。』という思いを抱かせます。そうすると幸せになることを防衛してしまうのですね。だって悪い奴は罰せられなきゃいけないわけだから、幸せにはなれないでしょう?
そうすると、出会いにしても『まっすぐで誠実で私のことをちゃんと愛してくれる人』と出会っても『この人は確かに素敵だけど私とは合わない」って思うと思いません?
ほんとはそういう彼が理想でも自分には相応しくないと遠ざけてしまうのです。
そういう彼よりも『どこか影があって、孤独で、あまり誠実じゃないタイプの人』の方が自分に合うように感じてしまうんです。」
ここまで書くとかなり具体的になってきましたよね。
もちろん、ここにはそれ以外にも大事なことが隠れています。
この記事を書くのは「恋愛・結婚系カウンセラー」じゃなきゃいけないんですよね。
なぜかわかります?
事例が「恋愛」だからです。
もし、あなたがカウンセリングをしたいクライアントさんが「ビジネス系」だとするならば、その「出会い」は「就職」「上司」「取引先」「相棒」「部下」を対象とする方が読者はピンと来ます。
読者があなたのカウンセリングを受けたい!と思うためには、自分のことを分かってくれる!という親近感がとても大切なんですよね。
だから、「具体的な話」は皆さんがターゲットとするクライアントさんが共感しやすい例でないと意味がないわけです。
ところが、この「具体的な話」って難しいと思いませんか?
あなたが伝えたいことを具体的に書くにはトレーニングが必要です。
表現力も大事なのですが、とにかくその具体的なシーンがイメージできないと、共感を呼ぶ具体例はなかなか書けないのです。
私の場合、クライアントさんの話をベースにしたり、セミナーでのできごとを使ったりしていますが、そのシーンを映像として思い浮かべて、それを言葉にするようにしています。
だから、けっこう私の例え話はカッコ書きになることも多いです。
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「今、気になる彼がいるんですけど、もしかしたらまた問題のある人だったらどうしようって思ってしまうんです。」
ってクライアントさんがおっしゃるのでカウンセラーとしては、
「しょうがないよね~、そういう男じゃないと食指が動かないんでしょう?」
ってツッコむわけですが、そうするとクライアントさんは
「そうなんですよね~って、それじゃ、ダメじゃないですか!」
ってノリツッコミをしてくれるので、そこでおもむろに
「まだまだ罪悪感が癒されてないんじゃないの?」
って直撃弾を叩きこむわけですね。
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これはカウンセラーとクライアントさんの対話を再現している感じです。
また、こういう感じで書くこともあります。
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気になる人ができたときに、ふと「もしかして、問題のある人だったらどうしよう」って思うことってありませんか?
それってね、あなたの直観が「また同じこと繰り返してるかもよ」って囁いてるんです。
そういう時はついついドキッとしてしまいがちなんだけど、もしかしたら、罪悪感があるのかなあ?と思ってみると、ちょっと見方が変わるんですね。
自分を傷つけない!って改めてそこで選択してみることが大事なんです。
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癖で長くなってしまうのが私の話なので、ちょっと端折り気味に書いてますけれど、なんとなくイメージは掴めるでしょうか?
「具体的な話」が共感を呼び、カウンセラーとしてのあなたを認知するようになるんです。
で、どうしたらそういうイメージを話にするか?っていうと、私の場合はやっぱり本なんですよね。小説とかエッセイとか。
私の記事にはよく「武闘派」という言葉が出てきて、武器だの、戦だの、一点突破全面展開だのって話が躍るんですけど、実はそれ浅田次郎さんの影響が大きいんです。
浅田さんの文章ってリズムがあってお笑いの要素もあって面白くて、それが好きで何度も読み返しているうちに文体も似てきました。
小説家じゃなくてもいいんです。
私の記事が好きだなあ、と思えば、何度も読み返しているうちに私の手癖みたいなものが自然と身に付くようになります。
そうすると例え話も上手になっていくと思うのですが、いかがでしょうか。