『理想のカウンセラー像』
皆さんにとって「理想のカウンセラー」ってどんな人でしょうか? 話をちゃんと聴いてくれて、分かってくれて、受け入れてくれる、、、大きな心を持った偉大な人。 的確な質問をし、クライアントさんの心を開き、そして、笑顔で共感しながらもきちんとクライアントさんをリードできるような。 仮に取り乱したりしても、それをちゃんと受け止めてあげられる大人な心を持った人。 ・・・だとしたら、苦しいよね。聖人君子みたいだもんね。 僕はそういうの無理だなあ、と思うようになって早10年。 幸い、僕の師匠たちはカウンセラーとしてはすごいけど、人としてはどうやねん?という方々ばかりだったので、ある意味、それはラッキーでした。 もし僕の師匠がいわゆるきちんとした「先生」だったら、きっと僕は今、この仕事できてないかもしれないですね。 僕にとっての理想のカウンセラーはちゃんと弱さを出せる人。すなわち、自然体で生きられてる人。 辛いときは辛いって言えて、頑張りたいときは頑張れるし、遊びたいときには遊ぶ、そんな人。 クライアントさんのために!受講生のために!って無理したり、犠牲したりするのは嫌だなあ、と公言できる人。 僕はけっこうな完璧主義で、理想主義者で、プライドも高く、意地っ張りなので、弱いところを出したり、遊んだりってのは苦手でした。 今日のメルマガの冒頭に書いた「理想のカウンセラー像」って、ある意味、僕が目指してた姿なのですよ。 「完璧なるカウンセラー」を目指してたわけですね。 そしたら、ほんとうに行き詰っちゃって、お酒に走ったり、毎日がしんどくなっちゃって、疲れが抜けないし・・・ということでたまたま旅行で行った沖縄のゆるい空気に虜になっちゃったんです。 それが2006年の春。 そこから、遊ぶ、ということを自分に許し始めました。 嫌なもんは嫌、好きなものは好き。 カウンセラーとしてはっきりしてていいんじゃないかな? クライアントさんのために、と無理しなくてもいいんじゃないかな? もし、皆さんがカウンセラーとして「こうあらねば」って言うものがあるんだったら、それはできるだけ早く手放しちゃった方がいいんじゃないかなあ? 「自分スタイル」でカウンセリングができるのが一番長続きする秘訣だから。 「こうあらねば」で縛られたら、やっぱり苦しいし、クライアントさんを解放してあげられないと思うんですよね~。 さて、皆さんにとっての理想のカウンセラー、これ、無意識でも持っているものだから、きちんと言語化した方がいいかもしれません。 そして、それが果たして「自分らしいのか?」という視点で研究してみてはいかがでしょうか?