カウンセラー講座

                               

*** 設定された時間内で、どう切り込むか、というか、いかに最高のセッションができるか、というのを、根本さんはどのように考え、実際にされているのかというのを教えていただければうれしいです。たとえ1回きりのセッションでも満足してもらえるように。 (ひろこさん) *** 私はコース設定もしていませんし、予約も取りにくいですし、金額も決して安くないですし、ということで、ずーっと一期一会のつもりでカウンセリングをしてきました。 初期の頃は「次にどうつながるか?」ということを考えていたのですが、次につなげても予約が取れる保証がない、という問題があって必然的に「今日何ができるか?」を考えるようになりました。 そんな意識で試行錯誤した結果、私が現時点で行きついたのは・・・【正直に、オープンに】ということ。 要するにありのままの、自然体の自分で居ること、です。 カウンセリングでもあれやこれや考えるのではなく、思ってることを全部お伝えしよう、という風にしました。 「あのね、ちょっと今からショックな話をするんだけど・・・覚悟してね!」 とか 「こういうこと言われるの、たぶん、あまり好きじゃないと思うんだけどなあ・・・」 とか 「今から言うことたぶん、信じられないと思うのでメモしてくれる?」 とか 「せっかくなんで気付いたこと全部言っていい?」 とか 「大丈夫、あなたは宇宙人なんだから」 とか 「うーーーん、結局のところ、あなたは変態ってことなんですよね?」 とか。 私のセミナーに出たことある方は私がそういう風に言うシーンが目に浮かぶと思います。 「ああ、根本さんなら言いそう」とか。 ちなみに私、普段書くブログから意識的に「そういうことを言いそうなカウンセラー」という演出をしてますよ。 ちょくちょくブログの文章の中に「変態」とか「おバカ」という文字を散りばめてますし、お笑い系であること告白してますし、「今からきついこと言いますね」とかも書いてますし、「はっきり言います」って言うてますし。 まあ、私の雰囲気はけっこう緩い感じで、柔らかいそうなので、きつく言ってもきつく聞こえないという利点もあります。(その自覚は当人にはほとんどないんですけどね) ・・・と書くとかっこいいんですけどね。 つまり「素直に、オープンに」というのはブログでも常に心掛けてるところなのですよ。 だから、結果的にブログでも「宇宙人ですよね~」みたいなこと書いてますよね。 ※とはいえ、さすがにブログは文字情報なのでどう読まれるかは分かりません。オープンに、と言ってもけっこう気を使って文章を書いています。できるだけ誤解を与える表現を避けたり、あるいは誤解されてもいいや、と思って書いたりしています。 だから、クレームはほとんど来ませんし、たまーに来ても「ごめんね~」って返せます。 セミナーでも同じですけどね。 もちろん、私も計算したり、あれこれ駆け引きしたりってこともありますけれど、それも時にはオープンにしちゃうんですよね。 だってそうすると「笑いが取れるから」(笑) そう、私の基本は「笑い」です。 * さて、そういう意識の元でカウンセリングをしているので切り込みたいときは「切り込みたいんだけどいい?やめとく?」って相手に選んでもらっています。 前回のメルマガでも書いたことでも通じますが「最高のセッションにする!」ってカウンセラーのエゴだと思うんですよ。 というのもカウンセラーとしてはあるあるだと思うんですが「今回のカウンセリング失敗したな・・・あかんかったな・・・クレームになるかもな」って思ってたら、実に感動的なお礼状を頂いたり、「今日のセミナー最高!!」と思ってたらアンケートの反応がイマイチだったり、結局自分の感覚とクライアント・参加者の感覚って違うんだな!って思うようになったんです。 だから、「限られた時間の中で、1回のカウンセリングで最高のセッションを!」と思うのは見方によればクライアントさんのことを考えてるように見えるんだけど、穿って見れば「また次も来ますからそこまで気負わなくても・・・」って思っちゃう人もいるかもしれませんよね。 最高のセッションかどうかはクライアントさんが決めることで、私のあずかり知らぬものだと思うようにしています。 もっと言えば「クライアントさんが満足するかしないかはクライアントさん自身の問題」と思ってるところもあります(笑) そりゃあ、満足してもらえたら嬉しいですよね。 でも、満足してもらうためにしてるのか?っていうと、それも違うかなあ、と。 商売だから満足度は大事だけど、それだけなのかな?ってのは今も葛藤しています。 そもそも私自身が商売に徹するのが苦手なタイプでして。 だから、無料であれこれと出してしまうのであって(笑) ここは皆さんのご意見も聞いてみたいです。 というわけで、最高のセッションになるために自分がしていること。 それは【素直にオープンにいられるようにしておく】ということ。 そのために精神的、肉体的に準備をしておきますね。 ・・・とはいえ、ちょくちょく二日酔い、寝不足等でカウンセリングをしてることがありますね~ その辺はまだまだ素人だなあ、と思っている次第です。 良かったら皆さんもご意見をお聞かせください~!

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嬉しい。 何が嬉しいって読者様からの反応があるのが嬉しい(笑) しかも、質問(=ネタ)を頂きました。ありがたや、ありがたや。 なお、文末に「カウンセラー向けの勉強会のご案内」を掲載しています。申し込み開始します。 さて、ネタは同志であるYさんからです。 *** 根本先生、はじめまして。カウンセラー歴4年の新米です(笑) 数年前、離婚問題で根本先生にお世話になった妹から先生の存在を知り今や私の方がすっかりファンです(男性ですが。すみません) 私は先生と同じく、主に恋愛を専門としたカウンセラーをしているのですが、いつも究極的に悩む瞬間があります。 それは。 本音を突くべきなのか? それともとことん寄り添うべきなのか? 例えば好きな女性を親友に取られ、失恋した男性クライアントさんがいたとします。 私の前でその彼女と、親友をとにかく否定し、暴言を浴びせ。。。彼女と一緒にならなくてよかったんだ、と必死に自身を納得させようとしている。 クライアントさんは自己不一致を起こして、さぞ苦しいであろうこの状況。 ここで、それは傷ついた心を守るための肯定的意図、そして投影、という王道の筋を話していくべきなのか。 それとも。 とことん『うんうん』と共感して寄り添うべきなのか? 私はどうも、傾聴・共感のカウンセラーとしては向いていないような気がしており、そのスタイルは保身的にも思え、腑に落ちていない自分がおります。 ただ共感を続けていて、このクライアントさんは、自身のプライドの高さ、執着、それが故に、恋がうまくいかない、苦しんでいるということに本当に気づくだろうか? 葛藤している自分がおります。 悩んだ末、時にズガーンと直球を落とすこともあります。 (もちろん、ある程度の信頼関係をきちんと築けており、かつバランスは考えたうえで) ただ、本当に長い時間をかけ、寄り添い、真の自己肯定感を育てるためには、この傾聴・共感スタイルが必要ということも理解しています。 私自身こそ、この状態になると自己不一致を起こして悩むのです(笑) 根本先生ならいかがされますでしょうか? *** 私の場合は相手(というかその人の状態)を見て決めますね。 ただ、ブログなどの印象から「はっきり言ってください!(煮るなり、焼くなり好きにしてくだせぇ)」ってクビを差し出してくるクライアントさんが多い(もしくは、一方的にそういう風に私が見えている!?)ので、はっきり伝えることが多いです(笑) その相手を見て決める基準はその人の感情の状態ですね。 Yさんが例として挙げてくださった男性クライアントさんで言えば、もし、否定し、暴言を吐いてるときに感情がほとばしってるような状態であれば、私はきっと傾聴すると思います。 でも、落ち着き、冷静になってきたなら、問題点を指摘していくと思います。 ただ、それもYさんも書いていらっしゃいますが信頼関係を築いてからですけどね。 感情を流してあげる、というのもセラピーの一つだと思ってまして、本人が話すことで感情が解放されるならば、それでよい、と思うんです。 でも、思考が働いて「頭と感情が不一致になっている状態」であれば、感情は解放されずに抑圧されちゃいますから、何らかの方法を使って感情を解放させる方向に向けます。 それが直球を落とすことだったり、何らかのセラピーを使うことだったりするんですね。 そういう意味では「本音を突くべきなのか?それともとことん寄り添うべきなのか?」というのはほんと手段の一つに過ぎないと思ってるんです。 だから、私としてはどっちも必要だよな~って感じです。 それよりも何のためにそれをするのか?の方が大事じゃないですか? 「本音を突くのが本人のためだと判断すればそうするし、寄り添うことが大事だと思えばそうするし」ということで。 もちろん、この本人のためってのも私の身勝手な判断なんですけどね~。 >真の自己肯定感を育てるためには、この傾聴・共感スタイルが必要 ということは確かにあるでしょう。 ただ、それを相手が望んでるのか?というのもまた大事なところでして、しかも、私にそうしてもらいたいのか?っていうところも含めてね。 その方法を使う先にどんなゴールを見ているのか?ですよね~。 私の場合は、まずは「今ある感情を解放してあげること。その上で自分のホンネ(本当の気持ち)に気付くこと」から取り掛かります。 だから、上記の男性に対しても一通り怒りの告白を聞いた(傾聴した)後に「でも、ほんまはまだ好きなんちゃうの?」みたいな話をすると思います。 その言い方も様々です。 「○○さん、まだまだその女のこと、好きなんでしょ?にじみ出てますよ~」 「そうは言うけどさー、ほんまはまだまだ好きなんちゃうの?」 「私から見ると、まだまだその子のことが好きなように聞こえますよ」 「うーん。でも、嫌いになれないんでしょ?」 「僕ならとっくにその親友殴りに行ってますけどね~!奪い返すつもりで」 「そんな状況ならもうほかの女に手出してると思いますけどね。悔しすぎて遊びまくるっていうか。」 そうやって心の中のものをできるだけたくさん出させてあげるってのが第一段階です。 カウンセラーによってはそのために「敢えて怒らす」なんて手を使う人もいますよね。 私は怖いから(笑)滅多に使いませんが・・・。 で、感情をある程度吐き出したり、話すことで整理できたりすると、次にようやく「なんでこんなことになってしまったんやろ?」というレベルに移行すると思うんです。 状況を受け入れ、冷静になってきた頃ですよね。 この辺になってくると「話ができる」し、知りたくなる、と思うんです。 そうすると「根本さん、どうしてこんな風になってしまったんだと思います?」って聞いてくれると思うんですね。 その質問が出る前にあれやこれやと伝えてしまうと僭越になっちゃうと思いません? まだ相手がそれを受け入れられないケースもありますし。 だから、私は昔からカウンセラーの後輩たちには基本「質問されるまでは答えるな」とお伝えしています。 そもそも「質問」って信頼関係がないとできないと思うんです。 逆に言えば、質問が出てくるようになってようやく信頼関係が出来始めたと思ってもいいんです。 実は私も現場で色々とお伝えしたいことはあるんですけど、基本「聞かれたことだけ答える」という姿勢です。 だってその人が知りたいかどうかわかりませんよね? ただ話を聞いてほしいだけかもしれません。 「そら、あんたが恋愛がうまく行かないのは、プライドが高い上に、執着してるからだろ?」なんて言えたらこっちは気持ちいいかもしれませんが、相手はそれを言ってほしいかどうか分かりません。 それこそ、カウンセラーのエゴであることも多いんですよ。 とはいえ、私の場合は高いお金を払っていただいている上に90分という短い時間なので、いろいろと工夫して言いたいことをお伝えしています。 「このまま話を聞いて終わるのも一つのカウンセリングなんだけど、今日はそれでいいですか?それともあれこれ僕が感じたことも聞いてみたいですか?どちらがいいか選んでもらえます?」 「うーん。まだ準備ができてないと思うんだけど、たぶん、このまま終わると後悔すると思うんで、僕が感じた点を伝えさせてもらいますね。とりあえず、メモを取ってもらってもいいですか?じゃあ、まずは一つ目・・・」 あと私は事前アンケートとしてある程度、相談内容をまとめてきて頂くのもそれが目的です。 さて、「どうして自分はそうなっちゃったんでしょう?」というところにクライアントさんの興味が移り、それで「根本さん、教えてもらえますか?」みたいになったときに初めて伝えたいことを伝えます。 もちろん、相手に合わせた言い方でね。 プライドが高いってことを指摘するのもプライドの高い人には難しいでしょう? 「プライド高いって言われない?」ってシンプルな言い方もあれば、時にはプライドが高い人の事例を例え話にすることもありますし、婉曲的に「怒りって感情が動くのは何か自分が否定されたり、プライドを傷つけられたりしたときなんですよね。だから、あなたほどの人がこれだけ怒りまくるってことは、それだけ否定されたって感じてるからじゃないかと思うんですよね。」て言ってみたり。 逆に自立的な方だったらいきなり私の意見を言わずに「自分ではどう思うんです?」って意見を聞いてみたりします。 男性には特に多いですが、ここで議論になりそうになるケースも多いですよね? 心について話をするので、心の状態や感情から目を逸らさないようにしています。 で、「どうしてそうなっちゃったんだろう?」ってことを理解した上で、じゃあ、それを変えていきましょう・・・てなると思うんです。 特に男性や、女性でも思考的な方は「頭で理解できないと動けない」という方も多いですから、この辺は手順を踏みますよね。 一方、感情が勝ってる女性の方の場合、「理屈何てどうでもいいから早く何とかしてくだせえ」って姿勢なので、「なんでそうなっちゃったか?」について一通り軽く説明したら、「じゃ、プライド手放しましょうね。はい。負けを認めるセッションしましょう!」って感じになることもあります。 ・・・とまあ、だいだいこんな流れで私はカウンセリングをしているんです。 私が目指すゴールは「どうしたらこの人がもっと幸せを感じられるか?」です。 感情の解放も、理解も、プライドを手放すことも、そして、その具体的な方法も、全部そこに至るための手段です。 もちろん、これもね、もうほんと私個人の勝手な思いなんですけどね。 その人に本当に合う方法か?ベストな方法か?なんて分からないんですけどね。 だから、感情を露わにして親友や彼女を否定している男性のクライアントさんが、今、大切なものを二つも同時に失ってしまって絶望しているんだったなら「分かった、分かった。とりあえず泣け」って抱きしめてあげることもアリだと思ってます。 それで「とりあえず、お前は俺のセミナーに来い。それで、いつも俺の近くに座ってろ」って言うこともあります。 彼はその寂しさを埋める何かがあれば幸せを感じられるだろうから、しばし、その何かになってあげようってわけです。 (ちなみにかつてそう話をした奴が今ではカウンセラーになっていたりします。) Yさんにとって、クライアントさんに見ているヴィジョン、ゴールは何でしょう? そこに至る手段として「傾聴」も「直球」も両方持っていてはいかがでしょうか?

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これは面白い議論ができるテーマだと思っていまして、皆さんはどう思われます? 心理学的な見地からは「ない」んですよね。 誰とでもうまくやっていける、ということで、「理想のパートナーは全員論」に繋がります。 でも、現実的には「あいつとは合わない」って人が現れるのは当然でだから、「ある」という意見もあります。 僕は当然ですけど「ある派」です。 だって現実に「合わないなあ」という方にもお会いしますから。 例えば、言葉が通じない、価値観が全然違う(分からない)、ノリが合わない、みたいな。 具体的には滅多にいませんが、僕はあれやこれやと心理分析したり、伝えたりするのですが、「ええーっ、そういわれてもわかんな~い」という人は嫌いです(笑) つまり、自分で考えようとしない人、答えだけ欲しい人。 ま、そういう人が好きな人ってあまりいないと思うけど・・・。 あと、こちらは時々いらっしゃるんですけど、依存が強い人。 ふだん自立系の人とばかり会っているので、「~してくれなくて」とか「~してほしいんだけど」みたいな依存言葉の連続にはイラッとしてしまいます。 でも、経験上、扱い方は分かりますからそのように対処します。 そもそも相性が合わないなあ、というのは先方も同じだと思うんですね。 「有名な先生だから期待して来たのになんか違うな、こんなもんなの?」みたいに思うはずですから、早くご縁を切り替えた方がきっとその方のためでもあると思うんです。 だから、そういう時はほかの人を紹介したり、二度と来ないようにあれこれテクニックを使ったり(←ブラックでしょ?(笑))しています。 これもwin-winですよね。 もちろん、そういうのはこっちの問題です。 クライアントさんは「投影」ですよね。自分の分身です。 自分の分身と合わないってことは、自分自身の中にまだ受け入れられない部分がある、ということです。 依存的なクライアントさんにイラッと来る僕は、自分の中の依存心を抑圧してたり、許していないってことですからね。 ただ、カウンセラーだからだれとでもうまくやらないといけない、とか、カウンセラーはどんな人でも受け入れられて当然、という思いは私にはありません。 無理なもんは無理、だから(笑) それを教えてくれる存在がクライアントさん、と思っています。 そんな相性が合わない、というクライアントさんもセミナーにいらっしゃると大丈夫な場合も多いんです。 あれ?みたいな。 やはり1対1とグループでは違うんですね。 だから、合わないなあ、と感じる方はセミナーに誘ってみたりします。 あ、でも、僕にセミナーに誘われたからって「合わない」わけではありませんのでご注意ください(笑) 基本、私はセミナー派なので何かとお勧めしますから。 相性が合う、という人に対しても僕は少し準備をします。 「この人とすごく話が合う!すごい相性がいい!」なんて思うと、ついつい暴走してしまいますから。 つまり、あれこれと押し付けたり、理解を求めたりしてしまい、相手との認識のギャップが生まれます。 むしろ、こっちの方を注意した方がいいかもしれないと思うんです。 以前、とても気の合うクライアントさんがいました。 雰囲気も話も合うし、いい人に巡り合えた!と思っていました。 でも、その分、入り込みすぎてしまうんですね。 相手の行動や結果に一喜一憂してしまうんです。 「幸せになってもらいたい!!」という思いが強く出過ぎてしまい、うまく行かなかったときにすごく自分を責めたし、その分、相手にも怒りを感じました。 でも、それって違いますよね~。 そういう熱さを売りにするならいいけれど、僕はそれはお望みではなかったので一つの失敗体験として刻まれています。 失敗というと何かあったのかと思っちゃうかもしれませんが、いえいえ、今ではその方も幸せに暮らしていらっしゃいます。 相性が合うなら合うなりに前のめりにならないように注意し、 合わないなら合わないなりに引きすぎず、否定しすぎず付き合うのが大切。 当たり前の結論かもしれませんが、そんなことを意識しながら私は人と合ってます。

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私が以前所属していた「神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス」では、プロカウンセラーになるまで最低でも200本、ボランティアでカウンセリングをすることが義務付けられていました。 だから、結果的にプロデビューするのに300本以上のカウンセリングをこなす人が多かったんですね。 それでも全然自信がないわけです。 「自信」のセミナーでお話していることですが、 【自信=経験×自己承認】 だと私は考えておりまして、自信を付けるには何よりも経験じゃないかと思うんです。 学校の勉強だってそうですよね。 やはり理屈で分かっていたとしても、解いた問題の量は嘘をつかないと思います。 だから、カウンセラーとしても「量」をどうこなすのか?は重要なアプローチになると思うのです。 私の場合、ボランティアでのカウンセリングもこなしましたけど、それだけじゃ足りないと思って“武者修行”と呼ぶことをよくやっていました。 カウンセリングの勉強って最初は「メール」がいいと思うんですね。 だってどう返そうか考える時間も、見直して推敲する時間もたっぷりあります。 私が運営していたカウンセリングサービスでは無料相談コーナーを開設していました。 掲示板システムで運営し、相談を入れて頂いてそれを片っ端からカウンセラーが答える仕組みにしました。 まだまだカウンセリングが今ほどに認知されていない時代でしたから、カウンセリングってこんな感じですよ~という宣伝のために開設したのですが、カウンセラーとしての経験を積むのにもいい場所になりました。 その以前からは私は掲示板システムの相談コーナーに匿名やら実名やらで書き込みをしていたので慣れてたんですけど、この無料相談コーナーは100件を越えると表示が消えてしまうシステムだったんですね。 24時間受付可能なシステムで、かつ、2往復まで回答可能なソフトを使っていたので 3人のカウンセラーで手分けして毎日何十件も入ってくるご相談に答えていましたが、全然追いつかないわけです。 多い時は1日10通以上の相談に答えていました。 今でも無料相談コーナーを検索すると私の回答が出てきますが、一時は全回答の半分以上は私のもので占められていました。結局500~1000件くらい回答したと思います。 電話や面談のカウンセリングも今では10,000件くらいはやってると思いますが、堂々とお話を伺えるようになるにはざっと1000件くらいは必要でした。 そもそも私は人見知りなところがあって、電話という文明の利器が苦手で、かつ、対人関係があまりうまくないのでそれくらい必要だったんですけどね(笑) セミナーに至っては5年くらいは全然慣れませんでした(笑) でも、そうした経験を積んでいくうちに自信が付いてきました。 「大丈夫ですよ~何とかなりますよ」って感じで受けられるようになるにはやはり相当の経験が役に立っています。 あなたは今、どんな風に経験を積んでいますか? また、自分にどんな風に経験を積ませてあげようと思いますか?

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カウンセラーの後輩と飲んでまして(コンサルですよ、一応(笑))、改めて気付いたことがあります。 それはやはりカウンセラーが楽しんでないとダメだよなあ、ということ。 自分がワクワクするスタイルでカウンセリングをしてなきゃ続かないよね~と。 カウンセラーだからきちんと話を聞かなきゃいけない、とか、カウンセラーだからクライアントさんの期待に応えなきゃ、とか、カウンセラーだから・・・みたいに思うと疲れちゃうと思うんです。 落ち着きがなく、話を聞かないカウンセラーである私としては90分のカウンセリングでずっと椅子に座ってるってことはありませんし、できません。 時には席を立って説明し、時には足を組んだり、目を瞑ったり、図を書いたりしてあれこれと話をします。 それはじっとできないからですね。じっとしてると眠たくなるし、話聞けなくなるし、イライラしちゃうからですね。 自由に振る舞っていいんだ、という許可を自分に出せるまではなかなかしんどかったんですけど、「それが私なんだ」という思いを持ってからは「ごめん、そういうカウンセラーだから」って開き直ることに成功しました。 だから、じっくり話を聞いて欲しいクライアントさんを私はたくさん失望させてると思います(笑) クライアントさんに寄り添うことがカウンセラーとしては大事なことは間違いはないですし、ある程度信頼を得るためにはその方法に徹した方がいいと思うんですけど、ある程度慣れてきたら自分のスタイルを出さないとカウンセラーを続けていくことが辛くなっていきます。 私は1対1のカウンセリングよりもセミナーの方が向いていると思っているので、すぐに講師モードになってホワイトボードやメモを使って説明したり、クライアントさんに席を立ってもらってロールプレイまがいのことをしてみたりして、“自分の気を保つ”ことに意識を向けます。 なんて自己中なカウンセラーなんでしょう・・・(苦笑) じっと話を聞いてると眠たくなったりしませんか?私はよくしちゃうんです。 だから、お昼ご飯は食べないか少量にするし、メモを取ることで眠気と戦います。 そんな人間がカウンセラーをやっていいのか?って疑問も浮かぶと思いますが、それが私なんだからしょうがないって開き直っています。 * さて、こういう話になると「じゃあ、私のスタイルって?」て思うかもしれません。 一度考えてほしいのは「自分の理想のカウンセリングって?」てことなんです。 どういうクライアントさんに来てもらうのが嬉しいのか? どういう話を聞くと自分もテンション上がるのか? どういう風に話を聞くのが自分が楽なのか?楽しいのか? クライアント目線ではなく、自分目線で考えてみるのも大事なことです。 カウンセラーって仕事、とても大切なお仕事だと思っています。 だからこそ、長く続けてこそ、なんですね。 私はクライアントさんにずっと伝えてるのは「どういう形、スタンスになろうとも、私はここに居ますから。いなくなることはないですから」というメッセージ。 16年やっていますから、中には10年ぶりにお会いする方も珍しくないんです。 「前いた会社にいらっしゃらないからネットで検索して、ここにいらっしゃるって知って来たんです」ってお話してくださった方もいます。 私はクライアントさんに「居場所」を提供したいと思っているので、そのメッセージは私が一番伝えたいことでもあります。 「何かあったら相談しにいけばいいや」と思っていただける存在になりたいからです。 長く続ける、ということは、自分らしいスタイルに徹する、という意味だと思っています。 だから、少々カウンセラーの常識に外れても、自分らしさを大事にしたいと思うんですね。 さて、あなたはどんなカウンセリングスタイルが一番自分にフィットしているでしょう? もちろん、それは変化し続けるものですから「今」を見つめてみましょう。 私はずっと描いているヴィジョンがあります。 おじいちゃんになってあまり動けなくなってます。 そして、自宅兼オフィスの一室にクライアントさんに来てもらって、介護の人に支えられながらお話しするんです。 「このおじいちゃん、もう先が長くないから話は短めにお願いします」とか言われてね。 そして、「うんうん、あんたなら大丈夫だよ!」と一言だけ言って、クライアントさんを号泣させて、「ありがとうございます!希望が持てました」って言って帰ってもらうんです。 そのためにも今は動けるときに動いていたいと思っています(笑)

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クライアントさんが席に着いたので、 「どんなお話をお伺いしましょうか?」 と定型文の質問を投げかけます。 すると、「主人から離婚を切り出されまして・・・」とクライアントさんが話し始め、そこから詳しい経緯などを語り始めます。 男子としてはその女性の話し上手なところ、さらには、きちんと状況を説明されるコミュニケーション能力に「すごいなあ」と感心するのですが、同時に「なぜ、旦那さんが離婚したくなったのか?」もその会話の中から何となく伝わってきます。 ひと段落したときにこういう風に切り出すことがあります。 「ついつい旦那さんの行動に干渉しちゃったりしませんか?」 「いつも待ってしまう癖ってありません?」 「一言多いなあ、って言われたことありませんか?」 「人間不信みたいなところってもともとありますか?」 私のカウンセリングでは事前アンケートと称して、ご相談内容とか今の状況とかを予め書いていただいているんですね。 時間短縮というのもありますが、クライアントさんが予め何をご相談したいかを明確にするために用意しているアンケートですが、その内容ではなく、文体とか、筆跡とか、情報量からも「なぜ、二人がうまく行かなかったのか?」が見えてくることがあります。 まあ、なんか、いやらしい話ですけど(笑) 過干渉タイプの方はぎっしりアンケートを書いてこられて、説明される際も微に入り細に渡り状況をお話されます。 また、受け身の方は文章も話す言葉にも「~された」「~いわれた」「~してくれない」という依存言葉がたぶんに含まれており、その辺が夫婦の問題なのかなあ?と推測される要素が見え隠れしています。 私の文章もとても長く、説明口調なものが多いですよね。 それが分かりやすいという評価を頂く一方で、時には冗長に感じられることが読者によってはあると思います。 「分かって欲しい!!」という私の思いや、完璧主義的な性格などが文章を通じても出てしまっているのです。 私はクライアントさんにもそういうところを見ています。 説明口調な方は分かって欲しい、という一方で、分かってもらえないかもしれない、という不信感をお持ち何だろうな、と。 私たちの行動パターンというのは、その人の話す内容よりも、その態度に現れています。 潜在意識や無意識はそこに出てしまうからです。 そして、多くの問題は、そうした自分が気付かない心の癖(パターン)から生まれるので、そうした話し言葉を見ていると、なんとなく問題の背景が透けてくるのです。 それをどういう風にお伝えするか?もその方の性格を見て決めます。 不信感が強い方であれば少しでも押し付けに感じられる言葉遣いをするとすぐにシャッターを閉められてしまうので、「僕は・・・」とか「心理学では・・・」という風に主語を明確化してクライアントさんとの間に敢えて線を引きます。 過干渉タイプの方には敢えて明るく、軽く受け答えするようにしていますし、依存タイプの方には逆に問いかけを多くして自分自身で考える時間を作ることを心がけています。 そうすることで今ある問題に向き合いやすくなるんじゃないかなあ?なんて勝手に思うんです。 そうするとその人が今まで気づかなかった長所が見えてくるんです。 決して、問題探しやあら捜しのためにパターンを見てるわけじゃないんですね。 過干渉タイプの方は何とかしてあげたい思いの強い方。 だから、ついつい踏み込み過ぎてしまうんです。 そういう方には自分自身の愛のパワーを知っていただくことが大事だと思っています。 何もしなくてもあなたの情熱はそのオーラを通じて発せられてますよって。 それくらい彼のことを愛しているんですねって。 依存タイプの方には、あなたにはこんな魅力があるんですよ。それを使わない手はないと思いますよ。という風に。 私の場合、時にははっきりダメ出しします。 「今、その一言で旦那さんや周りの人が引いてしまうの、分かりますか?」なんて。 でも、いきなりその言葉を発しても拒絶反応が出てしまうので、それまではひたすら信頼関係を築くために共感してみたり、笑いに変えてみたり、価値や魅力を伝えたりしています。 言葉にすると難しい話ですけれど、ほとんどの方が会話の中で自然とされてることだと思うんですけどいかがでしょうか? * クライアントは会話を始めて10分ですべての答えを話す、という格言ご存知でしょうか? なぜ、問題が起きたのか? どうしたいのか? どうするのがいいと思っているのか? などの情報を10分くらいで全部語ってくれる、と言われます。 そういう意識を持ってみるとカウンセリングもすごく楽になるんじゃないかな?と思っています。 慣れるまでは大変かもしれませんが。

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自分がカウンセリングで何を一番大事にしているんだろう? 何を伝えたいんだろう? ということを考えることってあると思います。 ある方は「行動してもらうことを考えてる」とおっしゃってましたし、ある人は「受け入れてもらえることを体験してもらう」と、また別の人は「安心を与えたい、大丈夫ですよって伝えたい」と言ってました。 皆さんの場合は何ですか? 私の場合は「安心、希望、笑い」の3つを届けたいと思っているのですが、もう少し掘り下げてみたところ、これだなあ、としっくりくるものがありました。 「今を受け入れる」 今、起きていること。 今の自分。 それを受け入れる、ということ。 私の心理分析は「これこれこういう背景があってこういうことが起こっている」ということを解き明かしていきます。 そして、「こうなったのは自然現象なんですよ」ということを理解してもらうため。 何もおかしなことは起きていないんですよ、ということを伝えたいんです。 そして、この境地に行き着きます。 「実は問題なんて起きていない」 旦那が浮気をしている、というのは事実であって、問題ではないんです。 それを問題にしているのは奥さん自身に他なりません。 もし、奥さんに彼氏がいて早く一緒になりたいと熱望しているのならば、旦那の浮気は渡りに船です。離婚しやすい上に慰謝料だってがっぽり取れます。 そうすると、その事実は問題ではなく恩恵にすら思えます。 でも、旦那さんのことを本当は愛しているのにその事実が起きたとするならば、すごくショックで問題にしてしまいます。 ところがその事実と向き合っていくと、「ああ、夫のことがこんなにも愛おしく、こんなにも愛しているんだな。そのことを思い出させてくれる事実なんだな」となって問題はなくなっていきます。 愛と繋がると人は投獄されていても幸せを感じてしまう生き物なので、旦那の浮気は気にならなくなります。 そういうことを体感していただくために私のカウンセリングはあるんだな、ということを今さらながら実感したいので皆さんにシェアしたいと思いました。

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珍しく・・・リクエスト・・・ずいぶん前ですが・・・ありがとうございます!! *** ネタにお困りとのことで、カウンセラーとして、質問していいですか? 私が一番、なんとお声がけしてよいかわからないのは「子供時代に性的虐待を近しい人から受けてきた方」です。 「(同居していた)叔父を許せなくて、止めてくれなかった母を許せなくてつらい。どうすればいいですか」と。 「許さなくていいよ。怒って当然だよ」とお答えするばかりでほかになんて言ってさしあげたら、彼女が少しでも気持ちが楽になるのか… わからない未熟な私です。 *** 難しいテーマですね~。 怒っていいんですよ!というのはほんと大切なことです。 怒っていい、恨んでいい、憎んでいい、なんなら、殴っても、蹴とばしてもいい、その怒りを許可することが大切ですね。 性的虐待ってなぜか自分を責めちゃうことも多いですから。 とりあえず藁人形は必須ですね! さて、そもそも論になりますが、なぜ、男性である私のところに来たのか?を私は考えるんですね。 その痛みがほんとうに強くて痛いのであれば、なんぼカウンセラーであれ、私のところには来ないだろう、と。 でも、実際は今目の前にいらっしゃる、ということは、もうその叔父さんを許す準備ができたのか?あるいは、女性不信(母親との関係)の方が強いのか?はたまた、実はもうだいぶ傷は癒えていて次のテーマに移っているのか?などなどと考えるわけです。 だから、女性カウンセラーが扱う同じ問題とは少し温度が違ってるかもしれませんね。 さて、他の問題も同様ですが、特に性的な問題は私が異性であることも手伝って本人の状態、意志、希望などを見ながら慎重に慎重に進めていきます。 もし、怒りや辛さがあまりに強いようであれば黙って話を聞いていきます。 特に私は男性なのでその叔父さんを投影される可能性もありますし、その痛みは到底分からないですからただ話を聞きますね。 ここでは普段はしない「傾聴」や「共感」をバンバンしていきます!!(笑) それで少しずつ怒りや悲しみを解放していきます。 さて、少し落ちついて状況を客観的に見れるようになってきたら、“才能”の話をしていくことが多いです。 とにかくたくさんの事例を出しながら。 実際、同じような事例をカウンセリングすることはとても多いですから、参考になることも多いんですね。 (そして、皆さん、名前などを伏せることを条件にネタにすることを快く許可してくださいます) 「あなたは人を救う才能がある、叔父さんだけでなく、大人になってもそうやって傷ついた男性についつい手を差し伸べてしまいませんか? 子どもって自分の体でしか相手を助けられないって無垢な思いを持っているんです。」 そんな話をしながら、自分が人を助けたい人であることに気付いていきます。 「子どもってね、体を差し出すしかないんですよ。虐待も同じですが。それは本当に辛いことですが、どれくらい崇高な行為なのでしょう」 そんな風に助けたい人であることを受け入れていくことで、その出来事が無駄ではなかったことを理解していきます。 まあ、「あなたは天使なんですよ。女神なんですよ。」って話になることが多いです。 これはもうその場の空気、エネルギーによるところが大きいです。 本人の性格、タイプにもよりますしね。 場合によってはグッと持ち上げて号泣させることもありますし、助けたい意識と繋がって実際に誰かを助ける提案をすることもあります。 この性的な被害については事例も多いですし、周りにもそれを乗り越えた方がたくさんいるのですごく助かるんです。 中でも私の先輩にSさんって人がいたんです。この人、性的虐待から風俗、SM,スカトロ、やくざの情婦等、ありとあらゆる性的な世界を生きて来て、何年もかけて自分を癒した結果、ほんとうに女神さまみたいになっちゃった方なんですね。 何度か会っただけですが、ほんと女神さまです。 透明感ハンパないですし、ハグしただけでなんかすべてを受け入れ許されてしまうようなエネルギーの持ち主です。 罪深い私はセミナー中ずっと彼女に近づいて行ってました(笑) そうしてこの問題を乗り越えた人を知り、その人がどう幸せになっていったか?を知っている、というのがとても強みであり、大きいですね。これはほんと幸いなことです。

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私のカウンセリングってこういう風に話をすることがあります。 「ふつうはそういうときって○○って思うんですよね。でも、△△って思うってことは本当は××なんじゃないの?」 典型的なものは・・・ 「ほんとうに離婚したいと思ったらカウンセラーじゃなくて弁護士のところに行くと思うんですよね。でも、このセミナーに来たってことは本当はまだ離婚なんてしたくなくて、本当はやり直したいって思ってるんじゃない?しかも、こんなに高いお金を払って・・・。ほんとはめっちゃ好きやん。めっちゃ愛してるじゃん。」 みたいな感じです。 まあ、ある程度の決め付けみたいなものですけれど、本人が言ってる(思ってる)ことがもしかしたらホンネじゃないのかも?って展開になります。 もちろん、本人が意図してないことを言うわけですから、相当覚悟が要ります。 だから、私の場合はよほど確信がないと言いません。 「本当に彼のことが嫌いだったり、もう終わってもいいと思うんだったらサクッと連絡先から削除できると思うんですよね。でも、それができないってことは・・・??ね?そういうことなんじゃないかなあ?」という風に。 これはたくさんの方にお会いして来たからこそ培われたものかもしれません。 お話を伺っていて「あれ?」って思うことに正直にいるんです。 そう、違和感。 「ふつうはこういうときはこう考えるよなあ、でも違うよなあ」という感じ。 この間も講座でこんな話をお伝えしました。 「ほんとうは○○さんって自信があるタイプなんですよ。なぜかというと本当に自信がない人って相手の目を見れないの。でも、○○さん、じーっと私の目を見ながら話すでしょう?きゃっ。恥ずかしい(〃ノωノ)そういうのって本当は自信がある証拠なの。覚えておくといいですよ」 「けっこう△△さんって小悪魔なんですよね?気付いてた?知ってたでしょ?え?知らない?意外~!(笑)あ、小悪魔じゃなくて、悪魔か(笑)そういう資質のある人しか、こういう発言しないんですよね。でも、悪い気しないでしょ?そんな風に言われて。 そう、それ△△さんの才能っていうか、魅力だから。そこに男が惚れるわけだから。だから、その狙ってる職場の子、目で殺してごらん。きっとうまく行くから」 文字だけ追いかけるとオカマみたいですね、やはり(笑) この「違和感」というのは私から見ると「本人が無意識にしている誤解」であり、時に「本人の潜在意識がそっと隠しているホンネ」であることが多いんです。 これはもう私の感覚でしかありません。 お話を聞きながら自分の感覚に照らし合わせていくんです。 「うーん、なんか違うなあ。分かるんだけど、なんか納得できないなあ。どうしてなんかなあ。うーん。なんでかなあ?」 ちなみに私の質問の多くは「自分の感覚を納得させるため」というごくごく私的な目的です(笑) そうして自らの腑に落ちると色々と分かってくるんです。 「なぜ、旦那が離婚したいと言っているのか?」 「どうしたらその離婚を回避できるのか?」 「この才能を封印した目的は?それを解放したらどうなるのか?」 「本来のクライアントさんの姿はどのようなものなのか?」 「どういう生き方、仕事が向いているのか?」 「本来、どんな雰囲気の女性(男性)なのか?」 もちろん、あくまで私個人の見立てですけどね。 だから、私はカウンセリング中もセミナー中も自分の感覚をすごく大切にしています。 ん?なんで今、そういうことをしたんだ? なんで、そういう態度が起こるんだ?って。 これが広くなると「あれ?なんでこのタイミングでマイクの音が出ないんだ?」「おぉ、ここで街宣車が通りますか~」「へえ、あの子がこれで反応するってことは・・・」みたいな感じでセミナールームを眺めて(感じて)いるのです。 ・・・。 ただ、その感覚は飲みの席では生かされないようで、うん。今夜も反省会です。

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10年くらい前、「根本くんのイメージ調査」というアンケートを実施したことがあります。 そうすると良い面も上がってくるんですけど、悪い面もけっこう出て来て我ながら傷ついたり、笑えたり、むかついたりしたことがありました。 ・無愛想 ・表情がない ・あまり笑わない ・ぼそぼそ言っていて聞き取れないときがある ・話を聞いてもらえてる?って思うときがある この辺がとても多かったですね~。 で、直さなきゃ、と思ったのですが、今でも多少はマシな程度じゃないでしょうか? 僕を知ってる方は10年前から変わってないじゃん!と思われたかもしれません(笑) やっぱり欠点だと分かっていても直すのは大変ですし、難しいですね~ カウンセリングでも「欠点は直さなくていい」と話してますけど、こうしたカウンセラーとして「ええ?ほんとにそれでいいの?」ということも、実はそれで良かったりするんですね。 欠点というのはその人のランドマークになります。 すなわち、トレードマークになるんです。 「僕ね、無愛想であまり笑わないしムッとしてるって思うかもしれませんけど、それが普通ですから怖がらないでくださいね。あと話聞いてないようで聞いてますからね。で、私、滑舌が悪く、図体のわりに声が小さいので聞こえなかったら、pardon?って言ってくださいね」 なんてプロフィールに書いておくと、それだけで親近感がわきますし、クライアントさんは覚悟してきてくれますから「思ったよりも愛想がありますね」とか「意外と話が聴きとれました」って声に変わります。 欠点は隠したり、直したりするものではなく、オープンにするもの、すなわち、ネタにするものなんですよね! * また、僕、口が軽くて言葉の失敗ってよくあるんですね。 カウンセリングとセミナー、両方やられてる方なら「あるある」だと思うのですが、こんなことがありました。 カウンセリングを受けてくれているAさんがセミナーに来ました。 そのセミナーでは個人セッションがあり、挙手制で個人の問題を扱うんです。 あるセッションでAさんが当たったんですが、僕、そこでカウンセリングで耳にしたことをしゃべっちゃったんですね。 セッションを効率よく、かつ、深いレベルで行うにはその方がいいと思ったんですけど、あちゃー!!です。 彼女としてはあまりオープンにしてほしくないことをセミナーで僕がバラしちゃったわけですね。その場では彼女は笑ってたのですが、あとからクレームになりました。 「カウンセリングでしゃべったことをセミナーでしゃべってもらってもいいですよ。話が早くなるからその方が私もいいですし」という考え方もいらっしゃるのですが、皆さんがそうとは限らないんですよね~。 そのことが分からずに平謝りでした。 そもそもカウンセリングを受けてること自体をクローズにしたい人だっているわけですよね~。 いい経験をさせてもらいました。 今ではあまりやらないですが、以前いた会社では長いセミナーの後には打ち上げをやってましたから、ますます混乱しました。 個人の話を打ち上げでしちゃって怒られたこともあります。 つくづく口は災いの元だなあ、と実感し、それ以来、僕はあまり個人のことは公にしゃべらないようにしました。 同じ方をカウンセリングして、セミナーして、となると何をどこで聴いたのか分からなくなりますから、僕はその場で聴くようにしました。 「お父さんってどんな人?」 「ええっとこの間のカウンセリングでも話したと思うんですけど・・・」 「うん。でも、ここに居る人たちは知らないのでもう一度話してもらってもいいですか?」 このやり取りの最大のメリットは何か分かりますか? そう、僕がクライアントさんのお父さんのことをすっかり忘れていたとしても大丈夫!ってことです(笑) もう覚えられないですからね・・・ほんと。 「クライアントさんから個人的に聴いた話をセミナーでしない」という方法は、何より僕自身が恩恵を受ける、という結果になるのでした!

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