『無愛想で口の軽い根本くんの失敗談』

                               

『無愛想で口の軽い根本くんの失敗談』

10年くらい前、「根本くんのイメージ調査」というアンケートを実施したことがあります。
そうすると良い面も上がってくるんですけど、悪い面もけっこう出て来て我ながら傷ついたり、笑えたり、むかついたりしたことがありました。

・無愛想
・表情がない
・あまり笑わない
・ぼそぼそ言っていて聞き取れないときがある
・話を聞いてもらえてる?って思うときがある

この辺がとても多かったですね~。

で、直さなきゃ、と思ったのですが、今でも多少はマシな程度じゃないでしょうか?
僕を知ってる方は10年前から変わってないじゃん!と思われたかもしれません(笑)
やっぱり欠点だと分かっていても直すのは大変ですし、難しいですね~

カウンセリングでも「欠点は直さなくていい」と話してますけど、こうしたカウンセラーとして「ええ?ほんとにそれでいいの?」ということも、実はそれで良かったりするんですね。

欠点というのはその人のランドマークになります。
すなわち、トレードマークになるんです。

「僕ね、無愛想であまり笑わないしムッとしてるって思うかもしれませんけど、それが普通ですから怖がらないでくださいね。あと話聞いてないようで聞いてますからね。で、私、滑舌が悪く、図体のわりに声が小さいので聞こえなかったら、pardon?って言ってくださいね」

なんてプロフィールに書いておくと、それだけで親近感がわきますし、クライアントさんは覚悟してきてくれますから「思ったよりも愛想がありますね」とか「意外と話が聴きとれました」って声に変わります。

欠点は隠したり、直したりするものではなく、オープンにするもの、すなわち、ネタにするものなんですよね!

また、僕、口が軽くて言葉の失敗ってよくあるんですね。

カウンセリングとセミナー、両方やられてる方なら「あるある」だと思うのですが、こんなことがありました。

カウンセリングを受けてくれているAさんがセミナーに来ました。
そのセミナーでは個人セッションがあり、挙手制で個人の問題を扱うんです。
あるセッションでAさんが当たったんですが、僕、そこでカウンセリングで耳にしたことをしゃべっちゃったんですね。
セッションを効率よく、かつ、深いレベルで行うにはその方がいいと思ったんですけど、あちゃー!!です。

彼女としてはあまりオープンにしてほしくないことをセミナーで僕がバラしちゃったわけですね。その場では彼女は笑ってたのですが、あとからクレームになりました。

「カウンセリングでしゃべったことをセミナーでしゃべってもらってもいいですよ。話が早くなるからその方が私もいいですし」という考え方もいらっしゃるのですが、皆さんがそうとは限らないんですよね~。

そのことが分からずに平謝りでした。

そもそもカウンセリングを受けてること自体をクローズにしたい人だっているわけですよね~。

いい経験をさせてもらいました。

今ではあまりやらないですが、以前いた会社では長いセミナーの後には打ち上げをやってましたから、ますます混乱しました。
個人の話を打ち上げでしちゃって怒られたこともあります。

つくづく口は災いの元だなあ、と実感し、それ以来、僕はあまり個人のことは公にしゃべらないようにしました。

同じ方をカウンセリングして、セミナーして、となると何をどこで聴いたのか分からなくなりますから、僕はその場で聴くようにしました。

「お父さんってどんな人?」
「ええっとこの間のカウンセリングでも話したと思うんですけど・・・」
「うん。でも、ここに居る人たちは知らないのでもう一度話してもらってもいいですか?」

このやり取りの最大のメリットは何か分かりますか?
そう、僕がクライアントさんのお父さんのことをすっかり忘れていたとしても大丈夫!ってことです(笑)

もう覚えられないですからね・・・ほんと。

「クライアントさんから個人的に聴いた話をセミナーでしない」という方法は、何より僕自身が恩恵を受ける、という結果になるのでした!

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