12月 2016

                               

自分が得意とするジャンル、例えば「夫を浮気相手から取り戻す」とか「親との癒着関係を切り離す」とか「好きな人を振り向かせる方法」とかにぶち当たったときは実は要注意なんです。 それは「あ、私と同じ!!」と感じるクライアントさんに対しても同じくものすごく注意が必要です。 それはついつい入り込み過ぎるから。 「ああ、知ってる知ってる!」「分かる分かる、そうだよね!」ってセリフは言い様によってはクライアントさんにとっては非常に傷つくものなんです。 「分かってるフリしないでよ」 「あなたとは違うわよ」 「一緒にしないでよ」 という反感を買いやすいんです。特に自立系には。 例えば、私も「根本さんにとってはよくあるケースだと思いますけど・・・」って夫婦関係の問題を話されることがあります。 確かにそうです(笑) あるあるもいっぱいあります。 でも、そういうときこそ、私はギアを一段落とすんです。敢えて。 なぜかって言うと、そういう人ほど違いを見てほしいから。 そういう一言がないケースでも、同じようにしてますね。 「夫婦問題ってよくありますけどね。でも、人それぞれ違いますから。ほんと全然違いますから。ウンコとチョコレートくらい違うことありますから!」 ここで盛大にスベると後はクライアントさんがものすごく気を使ってくれるので助かります(苦笑)。 得意分野って分かってる、知ってる、何とかできる、やったー!って思いを起こしやすいんです。 それが逆に「勘違い」の元を作ります。 だって、ケースそれぞれ違いますもの。 例えば「夫の不倫」という事例をとってもその背景ってものすごいケースがあります。 奥さんが胡座をかいてた、とか、セックスレスだった、とか、旦那がそもそも女好き、とか、夫婦がマンネリだった、とか、ケンカが多かった、とか、元々夫のこと好きじゃなかった、とか、夫がマザコンだった、とか、妻が実家から離れられなかった、とか、子育てに夢中になりすぎてた、とか・・・ほんとめちゃくちゃ一杯あります。 それを「同じ同じ、分かる分かる」て言うにはかなり聞き込まないと言えないセリフのはずなんですよね。 でも、特に経験が少なかったり、自信がないカウンセラーの場合は「分かるところ」に焦点を合わしやすくなって、「違うところ、分からないところ」をスルーしてしまうことがあるんですね。 だから、「あ、この事例、分かる分かる、大変だよね!辛いよね!」と思ったケースほど、慎重になる必要があるんです。 そうすると、同じだと思ってるけど、実は違う、ということが分かってくるでしょう。 「あ、知ってる!分かる!」と思ったケースほど慎重に。 これ鉄則だと思います。 私も散々地雷踏んできましたので!(笑)

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