10月 2015

                               

また間が空いてしまってすいません(^^) そろそろ書かなきゃなあ、と思っているうちにまた1か月空いちゃいました。 皆さんも忘れた頃に「なんだこれ?」って届くメールでしょう? そんなつもりで気長に読んでいただければ幸いです。 さて、僕のクローゼットの前には友人でもあり、カウンセラーでもある吉野リョータさんに書いてもらった色紙があります。 特別に4枚書いて頂いて飾っていて、仕事服に着替える際に目にするようにしている言葉。 その一つが今回のタイトルの『クライアントは私に会うことが一番の目的』なんです。 一見、エラそうな言葉に見えますが、でも、これはある戒めを込めた文言でもあります。 それは『僕は何もしない。何もできない。』ということ。 裏を返せば『何とかしようとしない』ということ。 心理分析もできるし、経験上いろんな話ができるし、笑わせてあげるし、安心する言葉も、希望を見ることも、セラピーやヒーリングだってできるといえばできます。 でも、それはあくまで僕の自己満足に過ぎない、と思っています。 カウンセリングの場でカウンセラーが何を伝えようとも、何とかするのはクライアント自身。現場に戻って行くのはクライアントさんですよね。 「旦那をそっとしてあげてくださいね」というアドバイスをしても、それを本当に活かすのはクライアントさん自身ですよね。 感情を流していっぱい泣いてすっきりして帰ったとしても、やっぱりまた怒りや悲しみが出てきます。 それを僕はただ見守るしかないんですよね。 そういう意味で『何もしてあげられない』んです。 それに『何とかしよう、何とかしてあげよう』と思うほどに、そこにはコントロールが入ってしまいます。 だから、「旦那さんを放っとかなきゃダメって言ったでしょ!」「この間ちゃんと怒りを流したからもう出ないはず」とか思っちゃう(言っちゃう)んです。 「そっか、怒っちゃったか~。でも、またやり直せばええやん」って言ってあげられないんです。 クライアントさんの話で「ムッ」としたら、それはカウンセラーが何かクライアントさんをコントロールしようとしてたからです。 もちろん、僕もまだ未熟なのでそういうこともありますけどね~。 クライアントさんは僕のところに来てくれるまで、たいていはこんなプロセスを経てきます。 ネットで検索してブログを見付ける or 誰かから教えてもらってブログを見る。 ↓ ブログを熟読する ↓ カウンセリングを受けようとかどうかを考える。 ↓ でも、そこまでもないか、と思う。 ↓ でも、やっぱり受けた方がいいのかと考えてあちこちを調べる ↓ けっきょく根本さんがいいと思って勇気を出して予約しようとする ↓ でも、満席で予約が取れない ↓ 諦めようとするけれど、なかなかあきらめきれないのでまた翌月チャレンジする ↓ 予約が取れる! ↓ でも、キャンセルしようかどうか迷う ↓ 改めて問題を考える。 ↓ カウンセリング受けなくてもいいんじゃないかを葛藤する ↓ 気が付けば日が近づいてくる ↓ 緊張して眠れなくなる。悪いことをいっぱい考える。 ↓ 当日、ドナドナの曲に乗ってカウンセリングルームまでやってくる 長いですね(笑) だから、会えた時点でOKなんですよね。 それだけで何とかなっちゃいそうな気がするんですね。 だから、「会うことが目的」と信じることで、僕は自然体でいられるのです。 それはクライアントをありのままに見て、受け入れ、承認することの第一条件だと思うし、何よりも僕が自由でいることがクライアントさんを自由にすることだと思っているのです。

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