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6/18に東京で開催する「カウンセラー勉強会」ですが、その中で頂いたご質問はやはり「集客」に関するものが一番大きいですね。 確かにお客様あっての私たちですから、来て頂かないことには腕も磨けませんね。 私が16年続けて来られたのもお客さまにこうして来てもらったからで、そうじゃなければ続いていかないですね。 さて、集客について私もずっと研究、勉強して来ました。 結果、私が気付いたことは「僕はあんまり集客が得意じゃないし、うまくないな」ということ(笑) きっともっと効率的かついい方法があるんだろうと思いますが、どうも「気が乗らない」のですね。 だから、あまり集客に一生懸命ってことはありません。つまり、あまり商売人としてはうまくないなあ、と正直思っています。 それなのにこれだけの方に来て頂いてすごく有り難い身分ですね。ほんとうに。 さて、私がお伝えしている集客方法はとても抽象的ですので、具体的な方法についてはそれに詳しい方にお聞きしてくださいね。 ○理想のお客さまを明確化する。 これはとても基本ですけれど、理想のお客様を明確化して、その人に向けてブログを書いていきます。 私の理想のお客様は3種類あります。 ・30代の自立女性。未婚。これから結婚もしたいし、仕事も充実させたい方。都会暮らしで、比較的アクティブに動いている。恋も頑張っているが、イマイチ難しい男を捕まえたり、既婚者が相手だったりギクシャクしている。女性としては十分魅力的に見えるのになぜ?というタイプ。 ・40歳前後の奥様。子どもあり。夫婦関係に問題があってどうしていいのか困っている。もともと仕事も頑張っていたし、旅行や習い事などもたくさんチャレンジしていた。旦那さんとの修復を目指したいが、離婚という選択肢もちらついている。 ・自分は人とちょっと違っていて、どう生きていいのか分からない自立系の女性(男性)。その才能を活かして生きていきたいアーティスト系な人。人間関係や生き方は不器用だが、その分一生懸命なので味方、仲間はいつもいる。独特の世界観の持ち主。 実はこの3つのターゲットは「結果論」なので、あまり偉そうなことは言えないんですけどね。つまり、今までカウンセリングをしてきて、こうした3つのパターンの女性がとても多かったので、必然的に得意になった・・・というわけです。 実は3つめの要素は私自身だと思いますけれど(笑) 昔から、フリーで活動している職人系の方(ライター、イラストレーター、デザイナーなど)やお医者さんなどがクライアントさんとしてとても多かったんです。 私のブログを読んで頂いている方は上記のような「モデルタイプがある」と聞くと「なるほどー」と納得されるのではないでしょうか? そんな風にもし、自分に「理想のお客様像」があるならば、それをできるだけ具体化してしまうといいですよ。 その層に向けて文章を書いたり、セミナーを企画したり、あるいはカウンセリングメニューを整えたりすると訴求力が一気に増します。 例えば「子育て中のママ」をターゲットにしたい、と思えば、ブログの記事が子育て論になることは当たり前ですが、カウンセリングメニューにも「託児施設情報」は必須になりますよね。 あるいは赤ちゃん連れで受けられるカウンセリング、というのを売りにもできます。 そのターゲット層が喜びそうなことをどんどん発送してやっていくのがいいでしょう。 ○自分らしいか?にこだわる 自分らしさにこだわると個性が際立ちますね。良くも悪くも違いが分かるようになります。 文章の書き方、言葉の使い方、自分が気持ちよいな、と思う書き方に意識を向けてみます。 自分の書き方なんて書いてみなきゃ分かりませんが、徐々に確立されていくものかもしれません。 でも、例えばブログのデザインやフォント、載せる写真のセンスなどは自分らしさで選べますよね? カウンセリングのメニューや場所などにも個性が発揮できたらいいですね。 私は自分がカフェが好きなのでカフェスタイルでのセミナーを好みます。 先日は札幌で、その前は大阪でキッチン付きのレンタルスペースでセミナーをしたのですが、お客様にお気に入りのコーヒーや紅茶を出してリラックスしながらセミナーを受講していただいて、本当に楽しかったし、私自身が落ち着いてできました。 会議室のようなきちんとしたところよりもよほど自分らしいなあ~と感じましたね。 ○自分の話、書いてます? 究極の自分らしさは自分の体験ですよね。 自分の経験を赤裸々に描くとその分読者の共感を呼びやすくなります。 自分の経験はクライアントさんの励みになります。 自分では大したことないなあ、と思っても、別の誰かにとれば素晴らしい体験談であることも少なくありません。 自分の話を書く勇気を持ってくださいね。 私は自分の話をすることを例えて「我々カウンセラーは身を削ってクライアントさんに捧げることで喜んでもらってるんだ」なんて表現をしていました。 さらには「身内もどんどん売ることだよね~」と、家族の話を書くことをそう言ってました。 ○理想のお客様が行く場所に自分も出向いてみる。 これはリアルの世界でもそうですが、バーチャルな世界でも同じです。 理想のお客様が見てそうなブログを見に行くことでよりコミュニティが広がります。 もし、その世界でコメントが残せるようであれば、ますます近付きますね。 また、リアルの世界で理想のお客様が集まるセミナーに行くのもテクニックですけれど、自分も勉強になる上に、クライアントさんとも出会えるのでお勧めです。 ただし、セミナーによっては名刺交換等が禁止されるところもありますので、主催者にご確認ください(たいていはOKですし、私のセミナーも全然OKです)。 ○理想のお客様を喜ばせる行動を。 記事を書くこともそうだし、お茶会やセミナーを企画するのも同じ。 例えば、私ならば、30代の自立系女子はどんな場所でセミナーを受けたいのか?どんなセミナーが好きなのか?どんな文章を読みたいのか?を考えるんですね。 私は阪神タイガースのファンなんですけど、そんなことはあまり私の読者は興味がないと思います。ちらっとたまに書くのはOKですけど、がっつりタイガースの記事を書いてもあまり喜ばれないと思います。 でも、たぶん、この世代はカフェが好きです。 私もカフェ好きなのでそういう場所の情報を書いたり、あるいは、カフェスタイルのセミナーを企画します。 私のターゲットはファッションも好きなので、私はファッションは良く分からないのだけど例え話としてよく話をします。 自分が喜ぶ、ということよりも、(仮想)クライアントさんが喜ぶことはたくさん書いていきましょうね。 そんな楽しませたい、喜ばせたい、そして、笑顔を届けたい、そんな思いがたくさん文章から伝わってくるといいですよね~ ○「結果」を見せてあげる。 私のカウンセリングを受けるとこうなります!という事例やお客様の声は掲載されてますか? 私がデビュー時代はお客様に許可をいただいて「カウンセリングの実際」というドキュメントを書いていました。 また、クライアントさんから頂いた感想をまとめてアップしていたりしました。 クライアントさんがカウンセリングを受けるときに知りたいことは「何をするのか?どんなことをするのか?」であり、「カウンセリングを受けたらどうなるか?」なのです。 カウンセリングって初めての方にはちょっと敷居が高く、怖く感じます。 だから、そうした何をしてどうなるのか?が見えると安心しますよね。 そういう風に「与える姿勢」でクライアントさんのことを見てあげることでより集客力はアップすると思います。 ○仲間とのつながり 私が前にいたカウンセリングサービスでは当時あったあらゆる方法を使って読者数のアップに努めました。 相互紹介もやりましたし、メルマガやホームページの紹介ページがあれば必ず書き込みました。 あるときMSNからリンクを貼ってもらったことがありました。心理テストを紹介してくれたんです。そのときは爆発的にアクセス数が増えましたが、でも、一時の事でした。 一方、相談系の掲示板で紹介して頂いたこともありました。 その時は数は少ないけれどクライアントさんが増えました。 セミナーに行って仲間ができるとその仲間があなたを紹介してくれます。 そうすることでお互いの読者が行きかうことができます。 以前、真島あみちゃんとコラボをよくしています。 彼女のクライアントさんが私を初めて知り、そして、私のセミナーに来てくださることもあれば、その逆のこともよく起きています。 ○あなたが魅力的であること。 これを言っちゃあ、おしまいよ・・・なんですけどね(笑) やはり最も大切なことはあなたが魅力的であること。 「○○さんのカウンセリングを受けてるの」 「○○さんのセミナーに行ってきたの」 って友達に自慢できるような人でいたいですよね。 そのためにはあなたが何よりも輝いていること、魅力的であることなんですよね。 カウンセラーというのはリーダーです。 特に同姓のクライアントさんにとっては「未来の私」を投影されます。 だから、「こんな風になりたい」「こんな生き方をしたい」と言わせてあげてください。 そういう意識でいるだけでも全然違いますね。 * 他にもいろいろとありがとうですが・・・。 また採り上げる機会があればしゃべりたいと思います(^^)

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KNさんの今、知りたいこと。 *** クライアントさんの心の底に潜んでいる思いを引き出す技。 心の内を見せないようにブロックしている人への対処法。 *** 実は他にも数名同じことを書いてくださっていました。 私の師匠の平は今でも「天才」だと思っているんです。 相手の心の内側を見て引っ張り出してしまうし、何でも分かってしまうのですから。 普段の下品極まりない態度とは打って変わったその能力にただただひれ伏しておりました。 今でも師匠の技を盗めたとは全然思ってはいないのですが、ブログのリクエスト特集でも「なぜ、そこまで分かっちゃうんですか~。きゃ~、根本さん、大好き~」って感想を頂くようになりました。 まあ、それが「心の底に潜んでいる思い」なのかは分かりませんけれど。 実はカウンセラーという職業が認知されたのは最近ですけれど(あ、まだ認知はされてない?(笑))、実はカウンセラー的お仕事をなさってる方は太古からいらっしゃいました。 例えば、クラブのママ。ホステスさん。 色んな人の人生を見てきているから、ほんと敏腕カウンセラーなんですよね。 以前からちょくちょくママさんやホステスさんのクライアントさんがいらっしゃって、中にはこの道数十年というお姉さまにもお会いします。 やはり素晴らしい洞察力をお持ちです。 同じようにオカマの皆さま。過酷な人生を送ってこられた分、人を見る目は確かです。 「あら、あんたなんか隠し事してるでしょ?」なんてすぐにバレちゃいます。 あと社長さんたちもまた見る目が確かな方、多いですね。 人の心をパッと見抜いてしまう力持っている方も。 彼らは心理学の勉強をがっつりしたわけでもないし、ましてやカウンセラー養成スクールに通っていたわけでもありません。 でも、心の底の思いを引き出したり、ブロックしてる心を見通す力を持っています。 なぜでしょう? 私が思うのは「それだけ本気で人と関わってきたから」。 実は私のアドバイスは結構精神論に帰するところが多いんですよね(笑) 社長さんもホステスさんも皆さん、人とガチで向き合い、その人のホンネや考えてることをずーっと何だろう?何だろう?って考え続けて来た人だと思うんです。 私も彼らほどの集中力はないですが、16年間、この人が幸せになるにはどうしたらいいんだろう?この人の本当の姿は何だろう?この人のホンネは何だろう?という風に目の前のクライアントさんを見てきました。 最近では「うーん。分からないなあ・・・。こういうパターンにはならないはずなんだけどなあ。なんか隠してることないよねえ?」なんて聞く余裕も出てきました(笑) 私の場合は場数なんですけど、たくさんの方の話を聞いているうちに「こうなるのはこうだからであってこういう背景があるからだよな」みたいな図式が自分の中にいくつも出来上がってるみたいなんです。 とてもそれは言葉にできるものではない感覚的なものですけれど。 あるいは、目の前にいる人の様子、雰囲気が「何かおかしいなあ」と感じる、みたいな。 以前メルマガでも紹介しましたが「違和感」をキャッチするんですね。 そういうわけで、目の前の人が言いたいことをちゃんと聴く、というありきたりな答えになってしまいました(苦笑)。 実はそこに罠が仕掛けられていまして、私たちは「聞く」よりも「話す」ことをつい優先してしまいがちです。 「理解する」よりも「理解してもらう」方が大事に思ってしまいます。 カウンセラーだから「違う」とは思わないでくださいね。 ここは謙虚になった方がいいところだと思います。 私たちは聞いてるつもりで聞いてません。 それをちゃんと聞いてると思うと思い込みが生まれます。 そこは大事なところだなあ、と思います。 とはいえ、私はほんと人の話が聞けない人なんですけどね・・・嗚呼。 ということで「場数を踏んで数をこなす」というなんの解決にもならない答えでした・・・(笑) * そもそも見えるところしか見えない、聞こえるものしか聞こえない、ので、その中でちゃんと解決してあげたらいいと思うんです。 ブロックしている人も「したくてしてる」わけなので、無理にそこを開ける必要もないのかもしれませんね。 分かる範囲でベストを尽くしているうちに、その先の世界が見えてくるんじゃないかなあ、と思います。 私の周りにはすごく直観が鋭い人もいて、お師匠さんもそうですが、なんでそこまで分かるのかなあ、という人がたくさんいました。 それをコンプレックスに感じることもありましたけど、でも、今目の前にクライアントさんがいるんだったら今の自分にできることをするしかないですよね? だから、ほんと「この方、本当は何て言いたいんだろう?この人のホンネって何だろう?」という意識で聞き続けることだと思うんです。 でも、それはカウンセリングの現場だけじゃなくて、別の仕事場でも、家族との会話でも、友達としゃべってるときでもいつでもトレーニングできますね。

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前回のメルマガで頂いた感想をお送りします。 スッキリした!と受け取ってくださってうれしいです。 カウンセラー勉強会。あと1席です。 *** 根本さま こんにちは。 『クライアントさんとの境界線。』の質問を取り上げていただき ありがとうございます! (こんなに早く取り上げていただけるとは!!) 回答を読みながら、「ああ、カウンセラーって痛い職業だ・・」 と思ってしまいました。(笑 私の場合、人間関係についてはドライなタイプだと思いますが 根っこには、(相手によって)癒着してしまう部分があります。 カウンセラーを始めたばかりの頃に、ドライな部分と境界線を 意識しすぎたためか、根本さんが言うように 「冷たい」と言われたことがあります。(>_

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*** カウンセリングの現場で自分と同じ境遇、悩み、問題を持っている場合にクライアントとの境界線が引きにくいです。 解決策や提案、考え方など、自分で言っていることが説得力がないような、自分に言い聞かせているようにも聞こえてしまうことがあります。 (Yさん) *** この疑問もけっこう“あるある”じゃないでしょうか? 自分と同じ境遇の人には感情移入しやすい・・・というのは映画やドラマを見ていても同じだろうと思います。 それにカウンセラーやヒーラーを目指す方の中にはエンパス級の感受性をお持ちの方もいらっしゃるでしょうから、ついつい相手の感情を吸い取ってしまい、自分のことなのか相手のことなのか分からなくなることがあるんじゃないかと思います。 でも、それって「親身になってるから」とも言えますよね。 一生懸命やってるから、そういう風になってしまうとしたら、あながち悪いことじゃないようにも思えませんか? それに・・・投影の法則から見れば、クライアントさんは全員自分自身です。鏡です。 だから、鏡に向かって提案するんですから、そりゃあ、自分に言い聞かせてるように聞こえても当然ではないでしょうか? だから、カウンセラーってなかなか痛いんですよね。 私:「うーん。今はちょっと自分の気持ちを抑え過ぎじゃないでしょうか?」 心の声:(え?誰のこと?それ、あんたのことやないの?) 私:「(グサッ!)だから、思い切って伝えてみる、というのもアリじゃないかな?」 心の声:(へえ、あんた、それ言えるの?思い切って伝えられるの?) 私:「(グサッ!グサッ!)ま、まあ、難しいとは思いますけどね。すごく勇気要りますよね?」 心の声:(せやろ?そら、あんたができひんこと、クライアントさんに押し付けたらあかんわ) 私:「(グサッ!イタタタタタ!)ぼ、僕もチャレンジしたいと思います。」 心の声:(せやせや。あんたがまずせんとな) そんな感じでけっこう冷汗かきますよね(笑) * クライアントさんとの境界線ってすごく難しいテーマだと思います。 カウンセラーの教科書では、きちんと線を引きましょう!!って書いてあったりしますけど、それを鵜呑みにして線を引くと「あのカウンセラーさん、冷たい」とか言われます。 「他人事だよね?」て。 でも、線があいまいだとつっこみすぎてしまします。 Yさんってそもそも人間関係はどちらタイプですか? ドライなタイプで人と距離を置けるタイプですか? それとも・・・どちらかというと癒着タイプですか? どちらかというと身近な人に対して干渉し過ぎるタイプの人はカウンセリングでは意識的に線を引いた方がクライアントさんと癒着せずに済みます。 その反対のドライなタイプの人はもう半歩くらいクライアントさんに近付くイメージを持った方がうまく行くと思います。 じゃあ、その情熱的なカウンセラーさんがどうしたら線を引けるのか?というと・・・「主語」をはっきり言うことなんですね。 「私はこう思う」 「私ならこうします」 「あなたはこうしたらいいと思う」 「私は○○だ」 境界線がなくなるタイプの方ってカウンセリングが進んでいくと主語があいまいになっていくんですね。 だから、意識的に「私は」ということで線が引きやすくなります。 それに >自分に言い聞かせているようにも聞こえてしまうことがあります。 という自覚があるんなら、それでいいと思うんですね。 だってそもそも自分に言ってるんですから。 * さて、説得力という言葉が出てきましたけれど、説得力って何だと思います? Yさんがそうだ、というわけではなく、提案型カウンセリングの危険性は「論理的に説明して納得させようとする=説得」ところだと思うんです。 感情無視して提案してもクライアントさんは動きませんからね。 理屈は分かっても心は納得してないってことも良く出てきますよね。 説得力って「自分がどんだけそれをやったか?」なんだろうと思うんです。 以前ブログで書いたことがあるんですけど、私が以前参加したあるセミナーで「問題の解決方法を1000個書いて来い」って宿題が出たんです。実質2週間で。 私は「本が売れる方法」にテーマを決めてあれやこれやと考えました。 実は私、その宿題、何が何でも1000個出さなきゃいけない!って自分自身にプレッシャーをかけたんです。 なぜかというと、自分が宿題を出す側だから。 もし、私が宿題をしていなかったら、クライアントさんに宿題出して、やってね!なんて言えないですよね? だから、意地でしたね~!(笑) でも、その時、思ったんです。 1000個解決方法を出すには本当にチャレンジが必要でした。 時間を作るところからアイデアを生み出すところ、人に聞くところも。 そして、1000個達成した時に、なんでそれができたか?というとクライアントさんたちのお陰だな、ということに気付いたのです。 私には無理難題な宿題を出されたクライアントさんたちがいて、彼女たちがいるから、私はあの1000個の宿題に取り組めたわけです。 そのチャレンジで様々な可能性が広がりました。 とはいえ、本はまだ売れていませんけど(笑) * 以前、後輩たちにはこんな話をよくしていました。 「もし、あなたが中学のときに受けたいじめの傷がまだ癒えていないとしたら、いじめの後遺症で悩むクライアントさんが来たときどうしていいのか分からなくなるよ。 だから、まずは自分を癒すこと、自分の問題と向き合うことをしてないと、カウンセラーは続けられなくなるんだよ。」 いじめの問題を完全に癒す必要はありません。 それを癒すために向き合い続けていること、その姿勢がクライアントさんに勇気を与えるんです。 それが説得力という見えない力を生み出すと思っています。 だから、Yさんのように境界線が見えなくなった時にはこういう風に教えてもらってると思うといいでしょう。 「ああ、私はまだこの問題をクリアにできていないんだな。だからのめり込みすぎて境界線が分からなくなるんだな。じゃあ、また新たなレベルでその問題と向き合ってみることにしよう。それを教えてくれたのがこのクライアントさんなんだな。ありがたい」 そして、そのカウンセリングが終わったら、ぜひ、自分自身の問題を癒すため、解決するためのアプローチをとってみましょう。 その姿勢がクライアントさんに与えられるカウンセラーの姿勢だと思います。 子育ても同じだと思うんですけど、クライアントさんはカウンセラーの言葉で動くんじゃないと思うんですね。 だって、カウンセラーなんてたいてい同じこと言うでしょ?(笑) 何が違うか?ってカウンセラーがその問題とどれくだい本気で向き合ってきたか?だと思うんです。 その姿を見て感銘を受けて、感動をして、動いてくれると思うんです。 ちなみにYさんから頂いたご質問は「私の分身」からのメッセージです。 だから、私は今、自分で自分に手紙を書いているんです。 ああ、痛い・・・。

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*** 設定された時間内で、どう切り込むか、というか、いかに最高のセッションができるか、というのを、根本さんはどのように考え、実際にされているのかというのを教えていただければうれしいです。たとえ1回きりのセッションでも満足してもらえるように。 (ひろこさん) *** 私はコース設定もしていませんし、予約も取りにくいですし、金額も決して安くないですし、ということで、ずーっと一期一会のつもりでカウンセリングをしてきました。 初期の頃は「次にどうつながるか?」ということを考えていたのですが、次につなげても予約が取れる保証がない、という問題があって必然的に「今日何ができるか?」を考えるようになりました。 そんな意識で試行錯誤した結果、私が現時点で行きついたのは・・・【正直に、オープンに】ということ。 要するにありのままの、自然体の自分で居ること、です。 カウンセリングでもあれやこれや考えるのではなく、思ってることを全部お伝えしよう、という風にしました。 「あのね、ちょっと今からショックな話をするんだけど・・・覚悟してね!」 とか 「こういうこと言われるの、たぶん、あまり好きじゃないと思うんだけどなあ・・・」 とか 「今から言うことたぶん、信じられないと思うのでメモしてくれる?」 とか 「せっかくなんで気付いたこと全部言っていい?」 とか 「大丈夫、あなたは宇宙人なんだから」 とか 「うーーーん、結局のところ、あなたは変態ってことなんですよね?」 とか。 私のセミナーに出たことある方は私がそういう風に言うシーンが目に浮かぶと思います。 「ああ、根本さんなら言いそう」とか。 ちなみに私、普段書くブログから意識的に「そういうことを言いそうなカウンセラー」という演出をしてますよ。 ちょくちょくブログの文章の中に「変態」とか「おバカ」という文字を散りばめてますし、お笑い系であること告白してますし、「今からきついこと言いますね」とかも書いてますし、「はっきり言います」って言うてますし。 まあ、私の雰囲気はけっこう緩い感じで、柔らかいそうなので、きつく言ってもきつく聞こえないという利点もあります。(その自覚は当人にはほとんどないんですけどね) ・・・と書くとかっこいいんですけどね。 つまり「素直に、オープンに」というのはブログでも常に心掛けてるところなのですよ。 だから、結果的にブログでも「宇宙人ですよね~」みたいなこと書いてますよね。 ※とはいえ、さすがにブログは文字情報なのでどう読まれるかは分かりません。オープンに、と言ってもけっこう気を使って文章を書いています。できるだけ誤解を与える表現を避けたり、あるいは誤解されてもいいや、と思って書いたりしています。 だから、クレームはほとんど来ませんし、たまーに来ても「ごめんね~」って返せます。 セミナーでも同じですけどね。 もちろん、私も計算したり、あれこれ駆け引きしたりってこともありますけれど、それも時にはオープンにしちゃうんですよね。 だってそうすると「笑いが取れるから」(笑) そう、私の基本は「笑い」です。 * さて、そういう意識の元でカウンセリングをしているので切り込みたいときは「切り込みたいんだけどいい?やめとく?」って相手に選んでもらっています。 前回のメルマガでも書いたことでも通じますが「最高のセッションにする!」ってカウンセラーのエゴだと思うんですよ。 というのもカウンセラーとしてはあるあるだと思うんですが「今回のカウンセリング失敗したな・・・あかんかったな・・・クレームになるかもな」って思ってたら、実に感動的なお礼状を頂いたり、「今日のセミナー最高!!」と思ってたらアンケートの反応がイマイチだったり、結局自分の感覚とクライアント・参加者の感覚って違うんだな!って思うようになったんです。 だから、「限られた時間の中で、1回のカウンセリングで最高のセッションを!」と思うのは見方によればクライアントさんのことを考えてるように見えるんだけど、穿って見れば「また次も来ますからそこまで気負わなくても・・・」って思っちゃう人もいるかもしれませんよね。 最高のセッションかどうかはクライアントさんが決めることで、私のあずかり知らぬものだと思うようにしています。 もっと言えば「クライアントさんが満足するかしないかはクライアントさん自身の問題」と思ってるところもあります(笑) そりゃあ、満足してもらえたら嬉しいですよね。 でも、満足してもらうためにしてるのか?っていうと、それも違うかなあ、と。 商売だから満足度は大事だけど、それだけなのかな?ってのは今も葛藤しています。 そもそも私自身が商売に徹するのが苦手なタイプでして。 だから、無料であれこれと出してしまうのであって(笑) ここは皆さんのご意見も聞いてみたいです。 というわけで、最高のセッションになるために自分がしていること。 それは【素直にオープンにいられるようにしておく】ということ。 そのために精神的、肉体的に準備をしておきますね。 ・・・とはいえ、ちょくちょく二日酔い、寝不足等でカウンセリングをしてることがありますね~ その辺はまだまだ素人だなあ、と思っている次第です。 良かったら皆さんもご意見をお聞かせください~!

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文末にてちらちらと告知していましたカウンセリング勉強会の正式な告知です。 興味を持ってみてくださいました皆さん、ありがとうございます。 >安っ(≧∇≦)びっくり破格ですね♪( ´θ`)ノ >根本さん…安すぎます。(´;ω;`)ウゥゥ >でも、喜ばれるとは思います。 などというご意見も頂いています、この会ですが、“ワリとガチな”というタイトルを付けさせていただいているように、ほんと濃厚な時間を作りたいと思います。 どんなことをするのか?というと・・・ ◎ケーススタディ すなわち「こんな事例がありました。皆さんならどんな風にカウンセリングを進めていきますか?」です。 カウンセリングで実際に根本が扱った事例を何例かご用意し、それを皆さんが「もし、自分がカウンセリングをするならば・・・」という目線であれやこれやと考えて頂きます。 それを小グループにてシェアしていただき、さらには全体で意見を共有していくスタイルを取ります。 ケーススタディはよくある実習ですが、カウンセラー仲間同士で意見交換して見地を広げることができますし、何よりも「生データ」ですので、より実感を込めて取り組んでいただけるのではないかと思います。 プロカウンセラーも多数参加する場ですから、様々な意見を聞いて視野が広がるのでは?と思っています。 ◎カウンセリング・デモンストレーション 私、根本がデモンストレーションでカウンセリングを行います。 それを皆さんが見て頂いて、ああだの、こうだの感じて頂き、質疑応答していただく、そんな時間を作りたいと思います。 そのため実際にクライアントになっていただける方を募集します。 もし、皆さんが今、抱えられているガチな問題をシェアしていただける方がいらっしゃいましたら、当日挙手をお願いできますでしょうか? 仕込みなし、本番一発勝負!で挑みたいと思いますので、事前に「あなたにお願いね」ということはなしにしたいと思います。 ◎その他、当日決めます! カウンセラー仲間の集いですから、できるだけ和気あいあいと進めたいと思ってるんですね。 だから、できるだけ時間に余裕を持ちながら当日何をするか決めるような時間も作りたいと思うんです。 例えば、デモセッションをone moreしてみたり、別のカウンセラーさんにデモをお願いして、それをあれやこれやと議論してみたり、アイデアはありますので、あとは当日皆さんと打ち合わせて作っていくセミナーにしたいと思っています。 その方が皆さんもライブ感があっていいんじゃないの?というか、根本個人が参加したくなるセミナーってこうだよね?という形にさせていただきたいと思います。 ◎カウンセリングQ&A 集客からブログからカウンセリングテクニックからはたまた根本の個人的な話まで、皆さんから集めた疑問・質問にお答えする時間を作りたいと思います。 カウンセラーしかいない場所でしかできない質問ってありませんか? (つまり、クライアントに聞かれたらヤバい話とか(笑)) 当日、ランダムに受け付けたいと思いますので、些細なことから大掛かりな話まで、実直に聞いていただけたらと思います!! ☆懇親会開催のお知らせ 終了後、根本の東京での地元である神楽坂にてざっくばらんな懇親会を開催したいと思います。 私の飲み会ですので「呑まない人5000円。飲む人7000円。」という2段階設定にさせていただきました。 余った分は根本の方で負担しますが、「私、かなり飲みます・・・」という方は自己申告して当日追加料金をお支払いいただければ幸いです。 美味しいお食事をつまみながらあれやこれやと語り合っていただければと思いますし、その場で質問していただければと思っております。 今回のセミナーは「ふだん一人で活動していて寂しい根本くんが、同志と出会う場」でもありますし、「ふだん一人で活動していて寂しい根本くんを、参加者が慰めてあげる場」でもあります。(よろしくお願いします) この懇親会の申し込みは1週間前までとさせていただき、その時点でお店の予約を取ります。 そのため懇親会に興味のある方は6/11(土)までにお申し込みくださいね! ◆セミナーに関するご質問。 Q.今は友達中心にカウンセリングの毛の生えたようなのをしてますが、そんな感じでもかまわないでしょうか? A.大丈夫ですよ(^^)興味を持ってくださった方なら誰でも参加可能です。 Q.カウンセラーではないのですが、参加可能でしょうか?自分の見聞を広めるために参加したいのですが。 A.イエース。もちろん、歓迎です(^^) 色んな実習を通じて世界を広げてください!! このセミナーはカウンセラーの方だけでなく、接客業や営業、コンサルタント、コーチなどの方、さらにはカウンセリング的なマインドや見方を学びたい方なら誰でもご参加いただけますし、お役に立てるかと思います。 ●皆様へのお願い。 もし、皆さんのお仲間、ご友人等で、このセミナーがお役に立ちそうな方がいらっしゃいましたら、ぜひ、ご紹介いただけたら嬉しいです。 今回配信しましたメルマガは自由に配布していただいてOKです! 【詳細】 日時:6/18(土)13:30-17:30 会場:飯田橋・リロの会議室Bルーム    http://www.relo-kaigi.jp/conference/shinjyukuku/iidabashi.html 内容:ケーススタディ、デモンストレーション、質疑応答、レクチャーなど、けっこうガチで濃い内容を考えています。 料金:20,000円(税込み)※懇親会費は別です。 ※キャンセル規定がございます! 2週間前まではキャンセル料はかかりません。 2週間前~1週間前・・・50% 1週間前~3日前・・・80% 3日前~当日・・・100% なお、返金の際の振込手数料はご負担ください。 お申し込みはこちらのフォームから >https://business.form-mailer.jp/fms/a8d85a1b56043

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嬉しい。 何が嬉しいって読者様からの反応があるのが嬉しい(笑) しかも、質問(=ネタ)を頂きました。ありがたや、ありがたや。 なお、文末に「カウンセラー向けの勉強会のご案内」を掲載しています。申し込み開始します。 さて、ネタは同志であるYさんからです。 *** 根本先生、はじめまして。カウンセラー歴4年の新米です(笑) 数年前、離婚問題で根本先生にお世話になった妹から先生の存在を知り今や私の方がすっかりファンです(男性ですが。すみません) 私は先生と同じく、主に恋愛を専門としたカウンセラーをしているのですが、いつも究極的に悩む瞬間があります。 それは。 本音を突くべきなのか? それともとことん寄り添うべきなのか? 例えば好きな女性を親友に取られ、失恋した男性クライアントさんがいたとします。 私の前でその彼女と、親友をとにかく否定し、暴言を浴びせ。。。彼女と一緒にならなくてよかったんだ、と必死に自身を納得させようとしている。 クライアントさんは自己不一致を起こして、さぞ苦しいであろうこの状況。 ここで、それは傷ついた心を守るための肯定的意図、そして投影、という王道の筋を話していくべきなのか。 それとも。 とことん『うんうん』と共感して寄り添うべきなのか? 私はどうも、傾聴・共感のカウンセラーとしては向いていないような気がしており、そのスタイルは保身的にも思え、腑に落ちていない自分がおります。 ただ共感を続けていて、このクライアントさんは、自身のプライドの高さ、執着、それが故に、恋がうまくいかない、苦しんでいるということに本当に気づくだろうか? 葛藤している自分がおります。 悩んだ末、時にズガーンと直球を落とすこともあります。 (もちろん、ある程度の信頼関係をきちんと築けており、かつバランスは考えたうえで) ただ、本当に長い時間をかけ、寄り添い、真の自己肯定感を育てるためには、この傾聴・共感スタイルが必要ということも理解しています。 私自身こそ、この状態になると自己不一致を起こして悩むのです(笑) 根本先生ならいかがされますでしょうか? *** 私の場合は相手(というかその人の状態)を見て決めますね。 ただ、ブログなどの印象から「はっきり言ってください!(煮るなり、焼くなり好きにしてくだせぇ)」ってクビを差し出してくるクライアントさんが多い(もしくは、一方的にそういう風に私が見えている!?)ので、はっきり伝えることが多いです(笑) その相手を見て決める基準はその人の感情の状態ですね。 Yさんが例として挙げてくださった男性クライアントさんで言えば、もし、否定し、暴言を吐いてるときに感情がほとばしってるような状態であれば、私はきっと傾聴すると思います。 でも、落ち着き、冷静になってきたなら、問題点を指摘していくと思います。 ただ、それもYさんも書いていらっしゃいますが信頼関係を築いてからですけどね。 感情を流してあげる、というのもセラピーの一つだと思ってまして、本人が話すことで感情が解放されるならば、それでよい、と思うんです。 でも、思考が働いて「頭と感情が不一致になっている状態」であれば、感情は解放されずに抑圧されちゃいますから、何らかの方法を使って感情を解放させる方向に向けます。 それが直球を落とすことだったり、何らかのセラピーを使うことだったりするんですね。 そういう意味では「本音を突くべきなのか?それともとことん寄り添うべきなのか?」というのはほんと手段の一つに過ぎないと思ってるんです。 だから、私としてはどっちも必要だよな~って感じです。 それよりも何のためにそれをするのか?の方が大事じゃないですか? 「本音を突くのが本人のためだと判断すればそうするし、寄り添うことが大事だと思えばそうするし」ということで。 もちろん、この本人のためってのも私の身勝手な判断なんですけどね~。 >真の自己肯定感を育てるためには、この傾聴・共感スタイルが必要 ということは確かにあるでしょう。 ただ、それを相手が望んでるのか?というのもまた大事なところでして、しかも、私にそうしてもらいたいのか?っていうところも含めてね。 その方法を使う先にどんなゴールを見ているのか?ですよね~。 私の場合は、まずは「今ある感情を解放してあげること。その上で自分のホンネ(本当の気持ち)に気付くこと」から取り掛かります。 だから、上記の男性に対しても一通り怒りの告白を聞いた(傾聴した)後に「でも、ほんまはまだ好きなんちゃうの?」みたいな話をすると思います。 その言い方も様々です。 「○○さん、まだまだその女のこと、好きなんでしょ?にじみ出てますよ~」 「そうは言うけどさー、ほんまはまだまだ好きなんちゃうの?」 「私から見ると、まだまだその子のことが好きなように聞こえますよ」 「うーん。でも、嫌いになれないんでしょ?」 「僕ならとっくにその親友殴りに行ってますけどね~!奪い返すつもりで」 「そんな状況ならもうほかの女に手出してると思いますけどね。悔しすぎて遊びまくるっていうか。」 そうやって心の中のものをできるだけたくさん出させてあげるってのが第一段階です。 カウンセラーによってはそのために「敢えて怒らす」なんて手を使う人もいますよね。 私は怖いから(笑)滅多に使いませんが・・・。 で、感情をある程度吐き出したり、話すことで整理できたりすると、次にようやく「なんでこんなことになってしまったんやろ?」というレベルに移行すると思うんです。 状況を受け入れ、冷静になってきた頃ですよね。 この辺になってくると「話ができる」し、知りたくなる、と思うんです。 そうすると「根本さん、どうしてこんな風になってしまったんだと思います?」って聞いてくれると思うんですね。 その質問が出る前にあれやこれやと伝えてしまうと僭越になっちゃうと思いません? まだ相手がそれを受け入れられないケースもありますし。 だから、私は昔からカウンセラーの後輩たちには基本「質問されるまでは答えるな」とお伝えしています。 そもそも「質問」って信頼関係がないとできないと思うんです。 逆に言えば、質問が出てくるようになってようやく信頼関係が出来始めたと思ってもいいんです。 実は私も現場で色々とお伝えしたいことはあるんですけど、基本「聞かれたことだけ答える」という姿勢です。 だってその人が知りたいかどうかわかりませんよね? ただ話を聞いてほしいだけかもしれません。 「そら、あんたが恋愛がうまく行かないのは、プライドが高い上に、執着してるからだろ?」なんて言えたらこっちは気持ちいいかもしれませんが、相手はそれを言ってほしいかどうか分かりません。 それこそ、カウンセラーのエゴであることも多いんですよ。 とはいえ、私の場合は高いお金を払っていただいている上に90分という短い時間なので、いろいろと工夫して言いたいことをお伝えしています。 「このまま話を聞いて終わるのも一つのカウンセリングなんだけど、今日はそれでいいですか?それともあれこれ僕が感じたことも聞いてみたいですか?どちらがいいか選んでもらえます?」 「うーん。まだ準備ができてないと思うんだけど、たぶん、このまま終わると後悔すると思うんで、僕が感じた点を伝えさせてもらいますね。とりあえず、メモを取ってもらってもいいですか?じゃあ、まずは一つ目・・・」 あと私は事前アンケートとしてある程度、相談内容をまとめてきて頂くのもそれが目的です。 さて、「どうして自分はそうなっちゃったんでしょう?」というところにクライアントさんの興味が移り、それで「根本さん、教えてもらえますか?」みたいになったときに初めて伝えたいことを伝えます。 もちろん、相手に合わせた言い方でね。 プライドが高いってことを指摘するのもプライドの高い人には難しいでしょう? 「プライド高いって言われない?」ってシンプルな言い方もあれば、時にはプライドが高い人の事例を例え話にすることもありますし、婉曲的に「怒りって感情が動くのは何か自分が否定されたり、プライドを傷つけられたりしたときなんですよね。だから、あなたほどの人がこれだけ怒りまくるってことは、それだけ否定されたって感じてるからじゃないかと思うんですよね。」て言ってみたり。 逆に自立的な方だったらいきなり私の意見を言わずに「自分ではどう思うんです?」って意見を聞いてみたりします。 男性には特に多いですが、ここで議論になりそうになるケースも多いですよね? 心について話をするので、心の状態や感情から目を逸らさないようにしています。 で、「どうしてそうなっちゃったんだろう?」ってことを理解した上で、じゃあ、それを変えていきましょう・・・てなると思うんです。 特に男性や、女性でも思考的な方は「頭で理解できないと動けない」という方も多いですから、この辺は手順を踏みますよね。 一方、感情が勝ってる女性の方の場合、「理屈何てどうでもいいから早く何とかしてくだせえ」って姿勢なので、「なんでそうなっちゃったか?」について一通り軽く説明したら、「じゃ、プライド手放しましょうね。はい。負けを認めるセッションしましょう!」って感じになることもあります。 ・・・とまあ、だいだいこんな流れで私はカウンセリングをしているんです。 私が目指すゴールは「どうしたらこの人がもっと幸せを感じられるか?」です。 感情の解放も、理解も、プライドを手放すことも、そして、その具体的な方法も、全部そこに至るための手段です。 もちろん、これもね、もうほんと私個人の勝手な思いなんですけどね。 その人に本当に合う方法か?ベストな方法か?なんて分からないんですけどね。 だから、感情を露わにして親友や彼女を否定している男性のクライアントさんが、今、大切なものを二つも同時に失ってしまって絶望しているんだったなら「分かった、分かった。とりあえず泣け」って抱きしめてあげることもアリだと思ってます。 それで「とりあえず、お前は俺のセミナーに来い。それで、いつも俺の近くに座ってろ」って言うこともあります。 彼はその寂しさを埋める何かがあれば幸せを感じられるだろうから、しばし、その何かになってあげようってわけです。 (ちなみにかつてそう話をした奴が今ではカウンセラーになっていたりします。) Yさんにとって、クライアントさんに見ているヴィジョン、ゴールは何でしょう? そこに至る手段として「傾聴」も「直球」も両方持っていてはいかがでしょうか?

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これは面白い議論ができるテーマだと思っていまして、皆さんはどう思われます? 心理学的な見地からは「ない」んですよね。 誰とでもうまくやっていける、ということで、「理想のパートナーは全員論」に繋がります。 でも、現実的には「あいつとは合わない」って人が現れるのは当然でだから、「ある」という意見もあります。 僕は当然ですけど「ある派」です。 だって現実に「合わないなあ」という方にもお会いしますから。 例えば、言葉が通じない、価値観が全然違う(分からない)、ノリが合わない、みたいな。 具体的には滅多にいませんが、僕はあれやこれやと心理分析したり、伝えたりするのですが、「ええーっ、そういわれてもわかんな~い」という人は嫌いです(笑) つまり、自分で考えようとしない人、答えだけ欲しい人。 ま、そういう人が好きな人ってあまりいないと思うけど・・・。 あと、こちらは時々いらっしゃるんですけど、依存が強い人。 ふだん自立系の人とばかり会っているので、「~してくれなくて」とか「~してほしいんだけど」みたいな依存言葉の連続にはイラッとしてしまいます。 でも、経験上、扱い方は分かりますからそのように対処します。 そもそも相性が合わないなあ、というのは先方も同じだと思うんですね。 「有名な先生だから期待して来たのになんか違うな、こんなもんなの?」みたいに思うはずですから、早くご縁を切り替えた方がきっとその方のためでもあると思うんです。 だから、そういう時はほかの人を紹介したり、二度と来ないようにあれこれテクニックを使ったり(←ブラックでしょ?(笑))しています。 これもwin-winですよね。 もちろん、そういうのはこっちの問題です。 クライアントさんは「投影」ですよね。自分の分身です。 自分の分身と合わないってことは、自分自身の中にまだ受け入れられない部分がある、ということです。 依存的なクライアントさんにイラッと来る僕は、自分の中の依存心を抑圧してたり、許していないってことですからね。 ただ、カウンセラーだからだれとでもうまくやらないといけない、とか、カウンセラーはどんな人でも受け入れられて当然、という思いは私にはありません。 無理なもんは無理、だから(笑) それを教えてくれる存在がクライアントさん、と思っています。 そんな相性が合わない、というクライアントさんもセミナーにいらっしゃると大丈夫な場合も多いんです。 あれ?みたいな。 やはり1対1とグループでは違うんですね。 だから、合わないなあ、と感じる方はセミナーに誘ってみたりします。 あ、でも、僕にセミナーに誘われたからって「合わない」わけではありませんのでご注意ください(笑) 基本、私はセミナー派なので何かとお勧めしますから。 相性が合う、という人に対しても僕は少し準備をします。 「この人とすごく話が合う!すごい相性がいい!」なんて思うと、ついつい暴走してしまいますから。 つまり、あれこれと押し付けたり、理解を求めたりしてしまい、相手との認識のギャップが生まれます。 むしろ、こっちの方を注意した方がいいかもしれないと思うんです。 以前、とても気の合うクライアントさんがいました。 雰囲気も話も合うし、いい人に巡り合えた!と思っていました。 でも、その分、入り込みすぎてしまうんですね。 相手の行動や結果に一喜一憂してしまうんです。 「幸せになってもらいたい!!」という思いが強く出過ぎてしまい、うまく行かなかったときにすごく自分を責めたし、その分、相手にも怒りを感じました。 でも、それって違いますよね~。 そういう熱さを売りにするならいいけれど、僕はそれはお望みではなかったので一つの失敗体験として刻まれています。 失敗というと何かあったのかと思っちゃうかもしれませんが、いえいえ、今ではその方も幸せに暮らしていらっしゃいます。 相性が合うなら合うなりに前のめりにならないように注意し、 合わないなら合わないなりに引きすぎず、否定しすぎず付き合うのが大切。 当たり前の結論かもしれませんが、そんなことを意識しながら私は人と合ってます。

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私が以前所属していた「神戸メンタルサービス/カウンセリングサービス」では、プロカウンセラーになるまで最低でも200本、ボランティアでカウンセリングをすることが義務付けられていました。 だから、結果的にプロデビューするのに300本以上のカウンセリングをこなす人が多かったんですね。 それでも全然自信がないわけです。 「自信」のセミナーでお話していることですが、 【自信=経験×自己承認】 だと私は考えておりまして、自信を付けるには何よりも経験じゃないかと思うんです。 学校の勉強だってそうですよね。 やはり理屈で分かっていたとしても、解いた問題の量は嘘をつかないと思います。 だから、カウンセラーとしても「量」をどうこなすのか?は重要なアプローチになると思うのです。 私の場合、ボランティアでのカウンセリングもこなしましたけど、それだけじゃ足りないと思って“武者修行”と呼ぶことをよくやっていました。 カウンセリングの勉強って最初は「メール」がいいと思うんですね。 だってどう返そうか考える時間も、見直して推敲する時間もたっぷりあります。 私が運営していたカウンセリングサービスでは無料相談コーナーを開設していました。 掲示板システムで運営し、相談を入れて頂いてそれを片っ端からカウンセラーが答える仕組みにしました。 まだまだカウンセリングが今ほどに認知されていない時代でしたから、カウンセリングってこんな感じですよ~という宣伝のために開設したのですが、カウンセラーとしての経験を積むのにもいい場所になりました。 その以前からは私は掲示板システムの相談コーナーに匿名やら実名やらで書き込みをしていたので慣れてたんですけど、この無料相談コーナーは100件を越えると表示が消えてしまうシステムだったんですね。 24時間受付可能なシステムで、かつ、2往復まで回答可能なソフトを使っていたので 3人のカウンセラーで手分けして毎日何十件も入ってくるご相談に答えていましたが、全然追いつかないわけです。 多い時は1日10通以上の相談に答えていました。 今でも無料相談コーナーを検索すると私の回答が出てきますが、一時は全回答の半分以上は私のもので占められていました。結局500~1000件くらい回答したと思います。 電話や面談のカウンセリングも今では10,000件くらいはやってると思いますが、堂々とお話を伺えるようになるにはざっと1000件くらいは必要でした。 そもそも私は人見知りなところがあって、電話という文明の利器が苦手で、かつ、対人関係があまりうまくないのでそれくらい必要だったんですけどね(笑) セミナーに至っては5年くらいは全然慣れませんでした(笑) でも、そうした経験を積んでいくうちに自信が付いてきました。 「大丈夫ですよ~何とかなりますよ」って感じで受けられるようになるにはやはり相当の経験が役に立っています。 あなたは今、どんな風に経験を積んでいますか? また、自分にどんな風に経験を積ませてあげようと思いますか?

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カウンセラーの後輩と飲んでまして(コンサルですよ、一応(笑))、改めて気付いたことがあります。 それはやはりカウンセラーが楽しんでないとダメだよなあ、ということ。 自分がワクワクするスタイルでカウンセリングをしてなきゃ続かないよね~と。 カウンセラーだからきちんと話を聞かなきゃいけない、とか、カウンセラーだからクライアントさんの期待に応えなきゃ、とか、カウンセラーだから・・・みたいに思うと疲れちゃうと思うんです。 落ち着きがなく、話を聞かないカウンセラーである私としては90分のカウンセリングでずっと椅子に座ってるってことはありませんし、できません。 時には席を立って説明し、時には足を組んだり、目を瞑ったり、図を書いたりしてあれこれと話をします。 それはじっとできないからですね。じっとしてると眠たくなるし、話聞けなくなるし、イライラしちゃうからですね。 自由に振る舞っていいんだ、という許可を自分に出せるまではなかなかしんどかったんですけど、「それが私なんだ」という思いを持ってからは「ごめん、そういうカウンセラーだから」って開き直ることに成功しました。 だから、じっくり話を聞いて欲しいクライアントさんを私はたくさん失望させてると思います(笑) クライアントさんに寄り添うことがカウンセラーとしては大事なことは間違いはないですし、ある程度信頼を得るためにはその方法に徹した方がいいと思うんですけど、ある程度慣れてきたら自分のスタイルを出さないとカウンセラーを続けていくことが辛くなっていきます。 私は1対1のカウンセリングよりもセミナーの方が向いていると思っているので、すぐに講師モードになってホワイトボードやメモを使って説明したり、クライアントさんに席を立ってもらってロールプレイまがいのことをしてみたりして、“自分の気を保つ”ことに意識を向けます。 なんて自己中なカウンセラーなんでしょう・・・(苦笑) じっと話を聞いてると眠たくなったりしませんか?私はよくしちゃうんです。 だから、お昼ご飯は食べないか少量にするし、メモを取ることで眠気と戦います。 そんな人間がカウンセラーをやっていいのか?って疑問も浮かぶと思いますが、それが私なんだからしょうがないって開き直っています。 * さて、こういう話になると「じゃあ、私のスタイルって?」て思うかもしれません。 一度考えてほしいのは「自分の理想のカウンセリングって?」てことなんです。 どういうクライアントさんに来てもらうのが嬉しいのか? どういう話を聞くと自分もテンション上がるのか? どういう風に話を聞くのが自分が楽なのか?楽しいのか? クライアント目線ではなく、自分目線で考えてみるのも大事なことです。 カウンセラーって仕事、とても大切なお仕事だと思っています。 だからこそ、長く続けてこそ、なんですね。 私はクライアントさんにずっと伝えてるのは「どういう形、スタンスになろうとも、私はここに居ますから。いなくなることはないですから」というメッセージ。 16年やっていますから、中には10年ぶりにお会いする方も珍しくないんです。 「前いた会社にいらっしゃらないからネットで検索して、ここにいらっしゃるって知って来たんです」ってお話してくださった方もいます。 私はクライアントさんに「居場所」を提供したいと思っているので、そのメッセージは私が一番伝えたいことでもあります。 「何かあったら相談しにいけばいいや」と思っていただける存在になりたいからです。 長く続ける、ということは、自分らしいスタイルに徹する、という意味だと思っています。 だから、少々カウンセラーの常識に外れても、自分らしさを大事にしたいと思うんですね。 さて、あなたはどんなカウンセリングスタイルが一番自分にフィットしているでしょう? もちろん、それは変化し続けるものですから「今」を見つめてみましょう。 私はずっと描いているヴィジョンがあります。 おじいちゃんになってあまり動けなくなってます。 そして、自宅兼オフィスの一室にクライアントさんに来てもらって、介護の人に支えられながらお話しするんです。 「このおじいちゃん、もう先が長くないから話は短めにお願いします」とか言われてね。 そして、「うんうん、あんたなら大丈夫だよ!」と一言だけ言って、クライアントさんを号泣させて、「ありがとうございます!希望が持てました」って言って帰ってもらうんです。 そのためにも今は動けるときに動いていたいと思っています(笑)

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