『物語を描く。言い換えれば「導線を確保する」』

                               

『物語を描く。言い換えれば「導線を確保する」』

 ちょっと読者の気持ちになってあなたのブログを読んでみよう。
 あなたの今日の記事を見て、読者はあなたが何を訴えたいのか、すぐにわかるだろうか?
 どんな文章で、あるいは、どんな言葉に読者は反応するだろうか?
 あなたが印象に残したくて書いた一文は確実に読者に届いているだろうか?

「一つのブログの主張は一つだけ」

私がブログを書くときに心がけているのはこれです。
もし、複数の主張が出てきたら「今日はいっぱい伝えたいことがあってね」と前置きした上で、最後に「まとめ」を掲載しているんです。

例えば、今日の朝、発行したブログには最後にこんな一文を入れています。

>主語を持つ、意思確認する、今を生きる、、、どれも大事なことと分かっていてもなかなか取り組むのに勇気が要ります。

これが正解!ってわけではないですが、1つのブログに様々な情報が紛れ込んでしまうと、ほんと何が何だか分からなくなっちゃいますよね。
文章力があって、明確に区切りを付けられるのならば別ですけれど、それなら分けてしまった方が記事数も稼げますよね(って嫌らしい計算もできるわけ(笑))。

 その文章を読んで、あなたは読者にどんな行動をとって欲しいのだろうか?
 「いい記事見つけたよ!」ってSNSでシェアしてもらいたいのだろうか?
 他に記事も合わせて読んでもらいたいのだろうか?
 カウンセリングの申し込みページに移動してもらいたいのだろうか?

つまり、あなたのブログはあなたが次に読者にとってもらいたい行動を明確に表しているでしょうか?

もし、あなたがこの記事をできるだけたくさんの人にシェアして読んで欲しいとしましょう。ならばシェアボタンの設置は言うに及ばず「良かったらシェアしてね!」の一文はあった方がいいと思います。

確かにいい文章は自然と読者が拡散してくれるのですが、この一押しがあっても良くないかな?と思います。

また、おすすめ記事があるならば、きちんとそのリンクを貼っているでしょうか?できれば、魅力的な紹介文と共に。

私はよく過去記事へのリンクを文中に貼っていたりします。
「この辺の話はここに詳しいですよ」みたいな感じで。

また、もし、あなたが自分のカウンセリングを使って欲しい!と思っていらっしゃるなら、カウンセリングを使いたくなるような文章はその中に書き込んでいるでしょうか?

私は時々「カウンセリングの現場では、私ならこういう風にアプローチします」とか「カウンセリングだったらもう少しいろいろと質問できるんですけどね」とか「カウンセリングを使うとそこははっきり分かるんですけどね」みたいな表現を使っています。

例えば、こんな感じ。

>「好きで人を助けているってどういう感じですか?」
>「どうして、そう思えるんですか?」
>「人を助けるってIさんにとってはどういうことですか?」

>みたいな質問をしてみたいな、と思いますし、そこから出てきたIさんの言葉に対して、やはり疑問に思うことを質問してみたいな、と思うんですね。

「あ、カウンセリング使うとそういうことが分かるんだ」とか「こういう効果があるんだ」ということを示しているつもりです。

また、文章の流れとか展開とかで「この人ってこういう風にカウンセリングするんだな」ってことを想像させてあげることも効果的かなあ、と思ってます。

私の場合は時々、カウンセリングのやり取りのような下りを文章に入れていたりします。
例えば、こういう感じです。

>「どうして人を信じたいの?そんな目にあったのに?」
>実はこれ、いきなりですが、深い質問なんです。
>「人を信じなくなって生きられるのに、なぜ、不信感というテーマを今、ここで持ち出すわけ?」
>と意地悪そうに根本さんが嬉々として聞く問いかけです。
>「くーーーーっ!!!!」とクライアントさんが屈辱に顔をゆがめる姿を見るのが好きです(はあと)。
>「それだけ人が好きってことだよね?人を愛してるんだよね?そうじゃなかったら、そんな目にあったにもかかわらず人を信じたいって思わないもんね!」
>追い込みをかけます。
>「え?まあ、そうだけど・・・」
>という「くそーーっ!こいつめっ!」という表情が好きです(はあと)

ちょっとこれは笑いを求めてますけど、ああ、こういう風に軽い感じで、とか、けっこう意地悪な質問とかするんだ、とか、イメージが付きやすいでしょう?

ちなみにこういう書き方をしていると「根本さんだったらこういうとき何て言ってくれるんだろうな?」という推測をしてくれるようになります。

もちろん、押し売りになるような書き方は逆効果ですが、きっと読者の役に立つ、とか、読者が喜んでくれるだろう、とか、楽しんでくれるんちゃうかな?みたいな思いだとしたら、そんなに嫌らしくはならないと思います。

カウンセラーとして自信がないと主張が弱くなりますし、逆に売ろう、売ろうとしてしまうと押し付けがましい表現になってしまいます。
これはどちらも自意識過剰な状態で「自分本位」な書き方なんです。

「これ、知っておいたら得やで」とか「こういう考え方したら楽になりまっせ」とか「こういう風な見方もあるんやけど、どない?」など、読者の立場に立って文章を組み立てるのはやはり基本じゃないかな、と思うのです。

そして、実際に記事を書いて反応を見て、もし、反応がなければ書き方や表現を変えてみるんです。そして、常に「どうすれば読者が喜んでくれるんだろう?」という意識を持ち続けると、読者の行動に対して導線が導きやすくなります。

その最たるものがセミナーやカウンセリングの「告知文」だと思います。

実は私、今も「売れてるカウンセラーさんのブログ」をよく見ます。
どうしてこの人のセミナーにはたくさん人が集まるんだろう?
どうしてこの人の本はたくさん売れるんだろう?
そういう意識で見て、これだ!と思うところは即パクっております(笑)

自分のことでいっぱいいっぱいなうちはお客さんにもそれがバレてなかなか集客できません。でも、お客さんが喜んで、役に立って、嬉しくて、そして、面白いと感じてもらえる文章が書ければ自然と人は集まってくるようになります。

そのためにも「何を伝えたいのか?」「どう行動してほしいのか?」を読者目線で書き上げる工夫を意識してみてください。

そして、自分なりにやってみて上手く行かなかったら勉強会とかで質問してくださったらいいですし、そこで記事の添削をやってもいいでしょう。
実際、勉強会ではこういうお話をしていますし、また、ツッコんだ質問を頂ければ、私もまたそこで勉強させてもらえるので嬉しいんです。

さて、ちなみに今日の記事にもそんな私なりの工夫を散りばめているのですが、どこでしょう?
これで皆さんが「へえ、そうなんだ!」とか「なるほど!」と思っていただければ占めたものですし、「じゃ、勉強会行ってみよう」と思ってくださったらまんまとハマってくださった、ということですね。ふふふふ。

ちなみに勉強会は次はこちらです(↓)。
http://cocoronooffice.jp/229/

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(ご感想)実技を教える講師にとってもとても参考になります。