『クライアントさんをどこまで受け入れますか?』

                               

『クライアントさんをどこまで受け入れますか?』

クライアントさんのお話をあなたはどこまで受け入れますか?

頻繁に通ってくださる常連のAさんがいらっしゃいます。あなたはとてもその人を応援しています。そのAさんがある夜、あなたにメールを送ってきました。
今すごくしんどいようで、とても恐縮された文章の中に深刻さが混じっています。
Aさんはあなたのメールサポートにはお申込みいただいていないので、そのメールにお答えすることはできません。

さて、あなたならばどうしますか?

常連さんだし、何とかしてあげたいし、メールの返信を書きますか?

あるクライアントのBさん。初めてのカウンセリングからすごく気が合って話が盛り上がりました。
しかも、好きなアーティストまで共通だし、ものすごくいい雰囲気でカウンセリングができました。
Bさんは2、3回とリピートをしてくれて、そのたびにどんどん仲良くなっていくのが分かります。
そして、こんどその好きなアーティストのライブがあり、一緒に行けたら楽しいだろうな、という思いが過ります。
しかし、カウンセラーがクライアントさんと必要以上に仲良くなるのはタブー。
さて、あなたはどうしますか?

あるとき、クライアントのCさんからあれやこれやとあなたの元にメールが来るようになりました。
とても長文でクレクレ星人丸出しの文章で、あなたは辟易しています。
ある時、「どうして返事をくれないんですか?」的なメールが来たので、「あなたはメールサポートに入っていませんよね。そういう方には返信できないんです。」と答えたところ、「でも、Aさんはいいんでしょう?私、聞きました。Aさんがメール送ると返事が来るって。どうしてなんですか?」。

さて、あなたはCさんにどのように返すでしょうか?

そして、ある日、あなたはBさんと一緒に念願のコンサートに行きました。すごく楽しくて、コンサートが終わった後も終電まで二人で話し込むほど。
あなたは「なんかいい友達ができたなあ」とすごくうれしい気持ちで帰宅しました。
するとBさんに教えたラインにあれやこれやと質問や相談ごとやはたまたあなたのブログに関する批判的なメッセージがひっきりなしに届くようになりました。
「え?これがあのBさんと同じ人物?」と思うくらい豹変したんです。
そうした返事を拒否すると「え?ふつうに仲良くなってライブにまで行った友達にそういう態度を取るんですか?」とか「あなたにすごく傷つけられました。そのことをSNSに書き込みます。」という脅迫めいたラインまで来るようになりました。

さて、あなたはどうしますか?

下手すると人間不信になってしまいそうですけど(笑)、これらの行動に正解はありません。
あなたなら「どうしますか?」という問いかけに対して、「自分ならどうするか?」というポリシーが明確になれば何ら問題にならないと思います。

例えば、Cさんに「Aさんは私も個人的にひいきをしている大切なお客さまなんです。だから、ルールを多少破ったとしても応援したいと思います。それだけの方なのです。残念ながらCさんにはそこまでの情熱を感じられておりません。」とはっきり言ってもいいんです。
炎上するかもしれませんけど、それが自分のポリシーであれば、ね。

でも、「本当は気が進まないんだけど、せっかくだから」とか「頼まれたんだから」などの理由で流されてしまったりすると、そこを突っつかれたときに応えに窮してしまいます。

「自分がしている態度が別のクライアントさんの目に触れても問題がない行動」とか「自分のポリシーは○○だから、ここまではOKだけど、そこから先はNGなんだ」などの明確な「意志」は持っている方がいいと思います。

特に名前が売れ始めたり、クライアントさんが付き始めたりすると、例えば、クライアントさん同士の間で「いかにあなたに愛されるか?競争」が始まります。
信じられないかもしれないけど、本当にあるんです。
しかも、1対1のクライアントさんがセミナー等で一緒になる可能性もありますし、自分のセミナーじゃなくて、根本さんのセミナーでばったり会うこと可能性だって否定できないんです。

その時に、これはOK、それはNG、という一線をある程度、明確にしておく方がいいんじゃないかな、と思うのです。

特に「誠実さ」か「紳士・淑女」とか「平等」「公平」とか「きちんとしてる」とか「清純派」とか「先生」的に売っている方はご注意ください。

その部分に期待され、ちょっとしたひいきや拒絶の態度で幻滅される可能性が少なくないですから。

ほら、「誠実、真面目、まっすぐな人」が浮気するのと、「遊び人、だらしない、野良猫な人」が浮気するのとで、どっちがダメージが大きいでしょう???というわけです。

だから、始めはきちんとした方がいいけれど、ある程度、自分のスタイルが固まって、売れてきたら、そのスタイルを今度は崩すのがお勧めなんですよ。
でも、これはまた別の話なので、機会を改めましょう。

ちなみに私の場合。

Aさんには返事します。何なら電話までしちゃうかもしれません。

Bさんと一緒にコンサートに行くなら男同士であっても2人はないなあ、と思います。誰か別の友人・知人も誘ってグループで行くことにします。

また、その後、Bさんが豹変したのなら、その場で関係を切ります。ごめんね~!!そういう付き合いはできないのよ~~~って。

Cさんには、ごめん、Aさんは特別助けたい人やねん。それに、私、ご存知かと思いますけど、めっちゃひいきする人だから、、、という風に伝えます。

ケースバイケースですが、たぶん、そうします。
でも、もちろん、これが正解ってわけではありませんよ!

さて、皆さんならどうしますか?

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