『皆さんは来年の目標とか立ててますか?実は私、それ、苦手でして(苦笑)』
来年の目標設定をしよう!というセミナーを先日、東京で開催しました。
皆さん、いろいろな目標を自分なりの形で設定されて、それを手帳やスマホに書き込んでくださって、これっていい結果が来年生まれるだろうな!楽しみ~!と思っていました。
で、セミナーを主催するくらいですから、私もちゃんと目標を設定して、いつでもオープンにできるように、という姿勢で臨むものですよね。
でも、セミナーの冒頭で告白しちゃったんですが、私、目標を設定することが実はあまり好きじゃない、というか、得意じゃないんですね。
ああ、この時点で来年1/7の大阪のそんなセミナーのキャンセルが相次いだらどうしよう・・・とか思ってるんですが(笑)
「これがしたい!」ということが明確にある場合は私、セミナーでお伝えするような方法でアプローチして、実際、それを実現してきました。
なんだかんだ私、夢をかなり実現しちゃってる方なんです。
前の会社でトレーナーになって100人規模のセミナーをリードすることも、全国あちこちを巡ってセミナーをすることも、本を書くことも。
それで目標がなくなっちゃった・・・わけではないんですが、いつしか積極的に目標を持つことをしなくなったんですね。
自分には合わないなあ、と思ったんです。
「願えば叶う」ということは身に染みてよく知っています。
でも、その「願い」というのは私にとって「考えてできるもの」ではないんですよね。
「これ、やってみたい!」という内なる衝動がないと、その願いを実現する、というモチベーションが発動しないわけです。
じゃあ、普段は何を思ってやってるか?って言うと、このメルマガでもちょくちょく書いてますけど「自分が楽しい、好き、面白いと思うことを提供する」ということだし、「人の笑顔に貢献すること」は今も好きで幸せでやりたいことだし、「目の前の人を幸せにする、そのためにベストを尽くす」ということは当たり前のように日常的なものです。
ちなみに「目の前の人」というのはクライアントさんはもちろんのこと、バーテンダーや料理人やタクシーの運転手さんだったりもします。
今日はリトリートセミナーの懇親会で皆さんにお出しするケーキを発注してたのですが、あまり慣れてないケーキ屋さんの女の子を喜ばせることに精を出したりしていました。
もちろん、その子が笑ってくれたら、OK、です(笑)
で、長期的に自分が成し遂げたいことが今は明確に心の中から上がってきてないので、新年だからって目標を設定することに違和感を覚えているわけです(こういうのを集客的には自爆というのかもね(笑))
ビジネスセミナーで知り合った方と飲みに行くと、来年の目標の年商は?とか、次のビジネスの野望は?みたいな話になります。
とても熱い議論が交わされて私もすごくテンションが上がるんですが、「じゃあ、根本さんはどう?」って言われると途端に「えーっと・・・実は特にないんです。自分が楽しいことかな・・・」とか答えちゃって場を白けさせてしまいます(笑)
数値目標や具体的な目標ということが苦手なんです。
湧き上がってくるものがあって「こんな本が書きたいんだ!!」となれば、そういう情熱も湧き上がるんでしょうけれど。
だから、数ある私の著作も、実はそのネタは編集者さんが持ち込んでくれたものだったりします。
「このネタを書いてほしい人を探してまして、根本さんが適任かと思って・・・」と。
今年、私の周りの人がたくさん本を出版しました。
ほんとにびっくりするほどたくさんの人が。
皆さん、「これが書きたい!本にしたい!」と思って、何とかそれを実現させた人たちです。
そういう方々を見ると、正直、羨ましいな、と思ってしまいます。
嫉妬すらします。
なぜかというと、自分にはそういうものがないからです。
ある時、出版社の営業さんと飲む機会があり、その時に「根本さんがほんとに書きたい本って何ですか?僕、応援しますよ」って言われたことがありました。
その気持ちがものすごくうれしくてああだこうだと言いましたけど、それが本当に自分が書きたいものか?と言われると実は微妙なんですね(Aさん、ゴメンなさい!)
私はつくづくわがままだなあ、と思うのですが、自分が楽しい、とか、自分がやってみたい、とか、自分が好きだ、と思うものにはとことんですが、それが湧き上がってこないことに対しては極端に興味を失う、というめんどくさい性格をしています。
その点、奥さんはすごく苦労をなさっているかと思われます・・・。
そして、私の周りの仲間たちも「こいつ、扱いづらい奴だな」と思ってると思います。
でも、それが自分の性分なんですよね。
頼まれたことは、その人を喜ばせるために一生懸命すぎるほどにエネルギーを発揮します。
でも、それはその人を喜ばせたいから。
私に本を依頼してくれた出版社や営業さんを喜ばせたいから。
私にセミナーを依頼してくれた方を喜ばせたいから。
もちろん、読者やセミナーの参加者を喜ばせたい!という気持ちは言うに及ばずです。
だから、一生懸命になります。
つくづく「天命遂行型」の価値観だなあ、と思います。
でも、「根本さんがしたいことは何?」って聞かれると「沖縄でぼーっとすることかなあ」とか「全国回って美味しいものを食って酔っぱらうことかなあ」になっちゃうんですね。
だから、ビジネスセミナーのあの熱い空気の中に置かれると、すごくアウェイ感を感じるだけでなく、ついつい自己嫌悪してしまうときもあるんです。
興味あることについては情熱をとことん燃やすけど、そうでないものに関してはすごくドライになってしまうのです。
でも、それは師匠も似たところがあるようで・・・。
昔、当時所属していた会社でカウンセリングやセミナーの集客が一気に伸びたときがあるんですね。
そのとき師匠がつくづく言うてました。
「もう、目標を立てるのはやめるわ。そんなことしても意味ないからな。目標を立ててもその上を行くんだから、目標を立てて計画するのも無駄だわ」と。
それがどれくらい本心か分かりませんが、でも、そこにすごく共感してしまいました。
数字が苦手。
理系なのに(笑)
事業計画とか考えられない。
経営者なのに(笑)
そして、それはいつも行き当たりばったりの「セミナー」にも言えます。
私、連続講座が苦手です。一つのカリキュラムを実践していくのが苦手です。
3か月連続講座のネタを考えるのは好きです。
どうしたら参加者が幸せになれるのかを考えるのは私の幸せでもあるから。
でも、そのカリキュラムを決めたとして、それを実行すべくスケジュールを発表したとして、ふとこんな疑問が出て来るんです。
「3か月後、そのセミナーを自分がしたいと思ってる保証は何もない」と。
それってお客さんに大変失礼ですよね~。
お客さんがやる気なのに、講師がテンション下がってる可能性があるんですもの・・・。
だから、連続講座は今のところ考えられません。アイデアはあるけれど、実践に移す自信はありません。
だから、セミナーのネタは常にその時降りて来たもの、になるんです。
「ああ、これはみんな喜んでくれるだろう」とワクワクしたものにしています。
その降りて来たもの、というのは人の口を通じて出て来るものもあります。
誰かがふと「こんな講座してくださいよ」って言ってくれて、ああ、それいいな、と思ったときです。
でも、「このネタはやっとかなきゃいけないだろう」とか「これはお客さんが集まるネタだ」とか考えたり、計算したりしてセミナーを企画すると、不思議ですね。見事にコケるんです(笑)
でも、インスピレーションが降りてきたセミナーは不思議なほど人が集まります。
東京で90人の会場がいっぱいになったりします。
そういう体験をするから、ますます「自分本位な」タイトルを決めるに至り、ますます計画性のある事業プランは考えられなくなるんです。
それももちろん、今のところ、ですけどね。
ほんとうにやりたいことがガバッと出てきたら、きっと1年連続講座とかやっちゃうと思いますが。
そういう風に「わがまま」「自分本位」を貫いてきた結果、今の私がいるんですね。
それを成功者と呼んでくれる人もいます。
ありがたいなあ、と思う反面、それでいいのかな?と思う自分もいます。
だから、このメルマガもよくネタに詰まるんです。
だから、良かったらネタ下さい。与えられたネタには一生懸命食いつきますので(笑)