『自分ができることだけをすればいい』
先日、あるカウンセラーの方をコンサルしているときにこんな話題が出ました。
「ついつい周りの人と自分を比べてしまうんですよね。あの人はこんなに稼いでる、あの人はこんなセミナーをしてる、この人はこんなにもカウンセリングがすぐに満席になる」って。
その声に「分かりますよー。ほんと、そういうもんですよね~」って答えると、彼女は「根本さんでもそういう時代あったんですか?」って過去形で聞かれるものですから、
「いやいや、現在進行形ですよー。ほんとSNSとか罪ですよね!」って伝えると、「ほんと!そうですよ。人と比べても意味がないって分かってるのについつい比べてしまうんです。根本さんでもそういうことあるんですか?」って。
ふつうにありありですけどね。人と比べたり、競争したり、凹んだり、コンプレックス感じたりすることなんてふつうにあります。日常茶飯事です。
でも、逆にこういう風にも思えるようになりました。
「なるほど。そういうやり方があるのか!」みたいな。
私は長年、今から思えば「井の中の蛙」状態で、周りのことなんて全然知りませんでした。
だから、フリーになって活動するようになって、カウンセラー業界がこんな風になってるのかー!!と改めて実感したこともたくさんあります。
それで、今まで何をしてたんだ!って自分を責めたくなることもありましたし、周りの人と比べて凹むこともけっこうありました。(いや、今もあるんですけどね)
そもそも私、けっこうネガティブな性格なもんですから。
とはいえ、「じゃあ、お前はそういうことしたいの?」って自分に聞いてみると、意外と「うーん、まあ、あんまりしたくはないんだけど」って答えが返ってきます。
人と比較して「ああならなきゃ」「こうしなきゃ」と思っても、また、それを周りの仲間やコンサルさんに言われたとしても、「自分がしたいことなのかどうか?」によって、そのモチベーションは全然変わります。
それがやりたいことであれば、そうなれる自分になればいいことなのですが、逆に言えば、今の自分がほんとうにやりたいことをやってなことの証左なのかもしれないですよね。
結局、そういう時の私は「自分ができることやしたいことをただやるだけ」という結論に落ち着くのです。
それは今だけでなく10年前も20年近く前も同じでした。
「自分にできることしかできないのだから、できることをやればいい」って自分に言い聞かせてきました。
そして、「やりたいけれどできてないことはこれからやれるようになればいい」と思ってきました。
そう思うと、自分がやりたいけれどできてないことをやってる人に素直に教えを請うことができます。
そう、素直に聞いてみると、雲の上の人でもけっこうちゃんと答えてくれるもんです。
今の私のメインメニューである「リトリートセミナー」をやりたいと思ったときも、宿泊セミナーをしてる講師や主催者にノウハウを聞いてみたものです。
「うーん、私は適当にやってますよ。現地集合、現地解散にしてますし、みんな大人ですしね!」
って答えをもらったときに、スーッと力が抜けました。あ、いいのか、そんな適当で・・・と。
結局、人と比べてみても「自分がほんとにそれしたい?」って思いますし、「じゃあ、できることを今からしようよ」という結論にしかならないのかなあ、と思うんです。
コンサルティングを受けてくれてる希少なカウンセラーさんたちにも、そういう話をよくします。
「自分ができることをするだけ」
それで十分成功できます。身の丈にあった成功が手に入ります。
だから、それだけで十分うまく行くと思うんです。
私はそうしてずっとやってきましたし、今も、そのポリシーでやってます。
自分を見失いそうになったときは思い出してくださいね。
「自分ができることだけを一生懸命やっていればいい」って。