『カウンセラーが陥りやすい罠~罪悪感と補償行為~』

                               

『カウンセラーが陥りやすい罠~罪悪感と補償行為~』

カウンセラーって助けたいからやってるって方が多いと思います。
ビジネスと割り切っている人でも、目の前に困っている人がいたら何とかしてあげたいと思ってしまうもの。

もちろん、それはいいことだけど、「助けたい」という思いに落とし穴があります。

助けてあげたい気持ちが強いほど、助けられなかったときの罪悪感が強くなるのです。

「先生のカウンセリングを受けたのに楽になりませんでした。
時間もかけて先生に会いに行って、決して安くはない金額をお支払いしたのに全然効果が感じられません。
どうしてくれるんですか?」

というクレームがあなたの元に届いたらどうしますか?
しかも、そのクライアントさんのカウンセリングはあなたもよく覚えているんです。

「なんか噛み合わないなあ」
「何が言いたいのか分からないなあ」

しかも、あなたは別に気になることがあって集中力が落ちていました。
気もそぞろな時間帯もあったことは事実です。

その時、「あら、ごめんなさいね~。ご満足いただけなかったのですね。相性が良くなかったのかなあ?また機会があったらぜひお越しくださいね~」って明るく堂々と毅然と言い切ること、あなたはできますか?
(言い切ることが「正解」と言いたいわけではありません)

もしくは「ああ、そうでしたか。せっかく貴重なお時間とお金を頂いたのにご期待に沿えなくて本当に申し訳ありません。もし良かったら返金させていただきましょうか?」と申し出ることはできますか?
(もちろん、この対応が正解というわけではありません)

あるいは「あくまで私としましても、できることをさせていただきました。それでご満足いただけなかったと申されましても、相性が悪かった、私と合わなかったということではないでしょうか。」と突っぱねますか?
(もちろん、これが正解ってことでもありません)

カウンセラーとして自信がないと、クレームを言われたときに即座に「自分がいけないからだ」と思い、罪悪感モードに入ります。

そして、「傷つけられた」とか「良くなかった」とか「何も変わらない」とか「効果がない」とか言われると、無力感を思い切り感じて申し訳ない気持ちになってしまいます。

それはあなたがいい人で、助けたい人だから。

そうすると罪悪感や無力感を補うための「補償行為」ということをし始めます。

・申し訳なさから賠償金のような意味で返金を申し出てしまう。
・「じゃあ、無料でもう一回カウンセリングさせてください」と言ってしまう。
・相手の家、もしくは、近所まで出て行ってフォローしてしまう。
・とりあえず電話で話を聞いて、すっきりしてもらおうとする。
・次回の予約を優先的に取った上に、延長してでもなんとかしようとしてしまう。

当然、これからは「嬉しくてしていること」ではないので、あなたの心は必ず疲弊します。
そして、何よりもめんどくさい(?)のは、一度こうした対応をしてしまうと、相手はその手を使うようになるんです。

電話で話してお詫びと同時にその後のフォローに1時間も費やして(もちろん無料で、電話代もこっち持ちで)、でも、二日後にまたクレームの連絡が来るんです。

「あのあと気分が悪くなったわ。電話じゃダメみたい。直接会って話がしたいから、カウンセリングの枠作って頂戴!」

そこであなたがNoと言えたらいいのですが、話の流れ上、断り辛いので無理に枠を作って対応してしまいます。
もちろん、お代は頂けません。

そして、また2日後にクレームが・・・ってあなたならどうします?
カウンセラー辞めたくなりますよね?

こうした要求はエスカレートしていくので、どんどんあなたは苦しめられます。
そして、一度OKしてしまった以上、途中ではNoと言い辛くなります。

また、前例を作ってしまったので、次に同じことがあったときに同じ対応をしてしまうことになります。

あなたがクライアントさんを助けたい人であればあるほど、そのリスクは付きまとうのです。

だから、そこを毅然とできる自分になっておく必要があります。
謝罪すべきところは謝罪し、線を引くところではきちんと線を引くのです。

だって、完璧なカウンセリングなんてできないですし、クレーム言いたくなる点(突っ込みたくなる点)なんて山ほどあるもんだと思っているし、それを含んだ上でのカウンセリングじゃないですか?
だから、必要以上の背負わなくていいのです。

また、毅然とした態度を取るためにはやはりプロ意識をもって自分のサービスに自信を持つことはもちろん大切なのですが、必要以上に罪悪感や無力感を感じない工夫が必要となります。
例えば、こういうことがあったとき、あなたはすぐに「どうしたらいいですか?」って相談できるお師匠さんは何人くらいお持ちですか?
また、「こういうときどうしたらいいんだろう?」って相談できる仲間は何人くらいいますか?
横のつながりに救われるのはこんなときですね。

そんな仲間にも出会える機会を作っています。(きれいな宣伝への流し方でしょ?(笑))

【12月カウンセラー勉強会&グループコンサル】

◎12/17(土)11:00-13:00 グループコンサル
皆さんのカウンセリングの現在、そして、未来について、私の経験と知識をもとにコンサルティングさせていただきます。
集客、営業、ブログの書き方、カウンセリングの仕方、今後の方向性、セミナーの開催方法、セミナーの中身等々、知りたいこと、分からないことに全身全霊お答えさせていただきます。

参加条件は過去、根本のカウンセラー勉強会に1回以上、参加したことのある方です。

◎12/17(土)14:00-17:00 カウンセラー勉強会
私がカウンセリングスキルを学ぶ上で最も有効だと思っている2つのアプローチをお届けしたいと思います。
1.ケーススタディ・・・グループワークにて、実際のカウンセリング事例を扱い、自分ならどうするか?どの方向性でカウンセリングするか?をシェアして、カウンセリングの幅を広げたり、考え方の様々なアプローチを取得して頂く機会です。

2.デモセッション・・・参加者の中から1~2名、リアル・クライアントに立候補頂き、根本がその場でカウンセリングをします。私のカウンセリング風景を見ながら学んでいただくもよし、反面教師にしていただくもよし、なかなかできない「臨床」を体験してください。

1~2ともども私の見解を説明したり、質疑応答を通じて見識を深めて頂く時間を作ります。

参加条件はどなたでもOKです。

【費用】

グループコンサル&勉強会両方参加の方・・・\30,000。
グループコンサルのみ参加の方・・・\20,000。
勉強会のみ参加の方・・・\20,000。

【会場】

飯田橋・リロの会議室 E会議室
http://www.relo-kaigi.jp/conference/shinjyukuku/iidabashi.html

〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-14 新陽ビル 4F
・JR中央線、総武線「飯田橋」駅 徒歩4分
・有楽町線、南北線、東西線「飯田橋」駅 徒歩3分 
・大江戸線「飯田橋」 徒歩5分

【申し込み】
下記フォームよりお申し込みください!

https://business.form-mailer.jp/fms/137c3bb249192

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