『自立の人の楽しみはカウンセリングを終えたあとで・・・』
自立的な人は自分で何とかしたいんです。アドバイスは要りません!(ホントは欲しいけど)
だから、カウンセラーに何か提案されてもとりあえず否定します。
さらには「あなたなら分かってくれると思ってた」などの評価をしたがります。
自立的な人はいつでも自分が優位な立場に居たいのです。
カウンセラーに相談してきている、というのも屈辱的な立場なので「いろんな人に意見を伺っているうちの一人だよ」というニュアンスであなたと対峙します。
プライドが高いわけです。
中にはいろいろ試してくる人もいます。
「○○って知ってる?」と人や情報を挙げてみたり、
「あなたはどんな手法使うの?」って方法論に突っ込んで来たり、
「カウンセリングってどんな効果があるの?」って説明求めて来たり、
そして、それをあれこれ反論しようとしたり。
あまり可愛げのないお客さんです。
さすがに僕のところにそういう人が来るケースは減りましたが(たぶん、そういう人はこの人には相手にしてもらえないと思っていると思うし)。
で、こういうタイプの人をカウンセリングする際は意識を「カウンセリングが終わった後のこの人の行動」に向けて話をしています。
プライドが高くて素直になれないだけで、何とかしたい気持ちは必ずある!わけですからね。
その人はその人でカウンセリングが終わったあとで「あんまり意味なかったわ」とか捨て台詞を吐きつつも、必死に今日学んだことを活かそうとしてくれるんです。
そういう意味では健気なところもあります。
そして、提案方法も「○○するといいと思いますよ」なんて言ったら逆切れされやすいので、向こうに選択権を完全に譲っちゃうような話し方をします。
「Aという方法を使ったらうまく行ったケースがありましたね。」
「Bというやり方もこういうケースでは有効だと思っています。」
「僕があなたの立場ならCというやり方を検討してみると思います。」
「あとDって方法もありますけどね。相手がとても自立的な場合には有効です。」
で、あとはクライアントさんにお任せします。
「自分でやりたい人には自分でやれるようにしてあげる」というのが僕のポリシーです。
当たり前のことかもしれませんけれど。
そして、その時悪態をついていたとしても、カウンセリングが終わったあとにはカウンセリングの内容を活かそうとしてくれる、という部分を信頼しているのです。
実際、そんな風にしてますけどね。
ただ、やはり自立的な人はプライドが高いので「手柄は俺のもの」と主張したいところもあるみたいですね(笑)
もちろん、僕もそれに同意します。手柄なんていりませんしね。