『夫との関係修復のために私がするのは自分と向き合うことしかないのでしょうか?』

                               

『夫との関係修復のために私がするのは自分と向き合うことしかないのでしょうか?』

今日は毎日お送りしているメルマガから転載。
カウンセラー向けの内容をちょっと含んでますのでぜひ参考になればとお送りします~!

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毎日メルマガ楽しみに読んでます!
出産後、自分の事に目を向けようと、親子関係の見直しや、自分を楽しくするようにしてます。
旦那とはほとんど連絡は取らずたまに会う程度です。その際には離婚の話はしてこず、自ら子どものオムツを替えたりしようとします。でも子どもに無関心な雰囲気もあります。
子どもが生まれた直後、気持ちは変わらない、今後一緒に生活するつもりは無いと言われました。
離婚したい理由としては、自分のやりたい事が出来ないから、いつも私から否定されていると思っていたからとのことです。
だいぶ前にやりたかった事も、私のせいで出来なかったらしいです。
旦那は、自分の事が分からないと言います。
そこで自己啓発セミナーに行き始め、他人から自分はこんな人だと言ってもらうことで自分を理解しようとしてました。
私は、旦那がセミナーの勧誘を始めたのでセミナーを否定し続けました。これも離婚したいと思う原因の一つだと思います。

彼は、親の前ですごく良い子です。
親は良かれと思って、世話をやいてきます。旦那が一緒に生活するつもりは無いと言ってるのに、そんなのは良いのよ。と旦那の意思も無視です。
旦那は反抗期もなくて、すごく良い子だと自慢してます。私には親が本当に面倒くさいと言いますが、親の前では良い子です。
親の事悪く思ってないし私に合わせてたと言われました。でも今も親がやだと言ってきます。結局何が本心か分かりません。
旦那は過保護に育てられました。彼が自分の事が分からなくて悩むのは、良かれと思ってコントロールする親に問題があるのではと思います。私自身の親子関係も問題がある(父の浮気)ので、こんな状態になったのかなと思っています。

自分の事が分からないと言ってる旦那に、私ができる事はありますか?
親子関係を見直してみたら?と言ったら拒絶されますかね?
旦那の気持ちは旦那のものなので、どうこう出来るものではないと頭ではわかってるのですが、私は旦那と修復したいなと思います。修復のために私がするのは自分と向き合うことしかないのでしょうか?
分かりにくい文章ですみません。アドバイス頂けたら嬉しいです!
(Eさん)
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過保護・過干渉で育てられると「自分」が分からなくなります。
しかも、過保護の場合、親が良かれと思ってやっていることが多いので、子どももついついいい子になってしまい、自分から望んで「自分」を喪失させてしまいます。
それで「仲のいい親子」を演じている親子も多いんですね。

大いに頷いている読者さんも多いでしょう。

反抗期って精神的に自立するためにはとても大切なものなんですが、それがないと、いつまでも親の庇護の下で育つことになります。
それで大人になっても大人になりきれない大人になってしまうんです。

でも、まあ、それが悪いかっていうと・・・価値観の問題でね。
そういう人はとても優しかったり、場をうまく盛り上げてくれたり、相談に乗ってくれたり、安心感を振りまいてくれたり、とてもいい人であることも多いんですね。
過保護に育てられた、ということは、愛情をふんだんに与えられたってことでもありますから。

だから、それもまたその人のパーソナリティ(個性)だと思うのです。

すべての長所がそうであるように、角度を変えれば短所になります。
過保護で育てられたいい人は、ネガティブに見れば自分がないし、親にべったりだし、わがままだったりします。

どこにフォーカスするか、の違いですよね。

そして、Eさんも体験されてるように、過保護・過干渉で育った人にはついつい干渉的になってしまいます。
つまり、彼のすることにあれこれと口出ししたくなるんです。
これもまた彼の持つパターンの一つと言えるでしょう。

そして、そういう思いの延長で彼を変えたくなりますね。
色々とツッコミを入れたくなります。
それで関係性を悪くしてきたと分かっていても色々と言いたくなってしまうんです。

でも、それは彼の問題。彼が気付いて解決すべき問題ですね。

Eさん、ご主人を信頼できてないの分かるでしょう?
私が色々と言ってあげなきゃ分からない人って思ってる(行動してる)でしょう?

彼も色々と自分を変えようと頑張ってるの、分かりませんか?
セミナーに行って自分探しをしてるってのはまさにそうでしょう。
Eさんの思い通りには動いていないけれど彼も決してバカではないみたいです。

修復したい、という気持ちも分かりますけれど、残念ながらそれはEさんの思いです。
彼にそれを押し付けることはできません。
彼にも彼の意志があって、選択権があります。
選択肢を提示することはできるけれど、それを強要することはできません。

Eさんはそのことにもう少し謙虚にになる必要があるみたいです。

>旦那の気持ちは旦那のものなので、どうこう出来るものではないと頭ではわかってるのですが、私は旦那と修復したいなと思います。修復のために私がするのは自分と向き合うことしかないのでしょうか?

はい。そうですね。
彼に対しては何もできませんよ。
何かできると思うこと自体が傲慢ですよね~
彼の人権、無視してますよね~(笑)

これ、いずれ、子育てにも出ますから今のうちにきちんと線引きするようにしましょうね。

彼のためにできることがあるとすれば、信頼、でしょうか。
彼の思考、行動、感情を「否定」するのではなく、「信頼」することを学びましょう。
どうしたら信頼できるのか?からぜひ、考えてみて下さい。

例えば、Eさんの課題としては

・なぜ、過干渉になってしまうのだろう?状況をコントロールしたいと思うのだろう?
 それはどんな関係性から来る影響なのか?
 それをどう手放していくことが可能なのか?

・支配しなければならない、という潜在的な怖れ、不安について。
 干渉的になる裏には怖れや不安が隠れています。 
 いずれ自分は見捨てられるような、嫌われるような心理があります。
 無価値感、とか、罪悪感、とか。

・お父さんの影響を手放すことについて

そもそも「投影の法則」から見れば、彼が「自分の事が分からない」と言ってるんなら、それはEさんにも当てはまることではないでしょうか?
Eさんは自分自身を生きられている、と言えるでしょうか?
それもまた課題の一つになりますね。

同じく投影の法則から、彼が親の言いなりであるならば、Eさん自身は親から支配されているマインドはありませんか?
潜在意識にある思考パターンなどに深く刻まれているものがあるのかもしれません。

自立しているとついつい自分の問題に向き合えなくなり、相手の問題にしたくなります。
私は悪くない、悪いのはあいつだ、と犯人捜しをしたくなります。

そして、問題から目を逸らそうとしてしまうんですね。

でも、それは罠なんです。
そうして問題を回避させようとするエゴの罠なのです。

問題が起きている、ということは、自分自身に問題がある、ということ。
相手ではなく、自分自身に問題があるんです。

相手に問題があるように見えるってのも投影に過ぎないのです。
つまり、それは自分自身の問題ってこと。

だから、厳しんですよ。心理学をきちんとやるのって。
目の前の問題全部が自分の問題ですから。

ねえ、もう、いろんな問題を持ったクライアントさんが来るってことはねえ、どうしてか分かるでしょう?誰が一番問題児なのか?誰が一番癒されなきゃいけないのか?ってねえ。
ああ・・・(梅雨の合間の青空を見上げてため息をつくとそこにびゅうと夏を知らせる軽やかな風が吹いた)。

だから、人気カウンセラーなんてのはね、全然自慢じゃなくて問題の塊さんってことでもあるのですよ(涙)

でもね、自分の問題が癒されていくとね、深刻なテーマを話されても「うーん。大丈夫ちゃうかな?それって何とかなるんちゃうかなあ?っていうか、それって問題?」って思えるようになるんです。

「根本さん、もっと真剣に私の問題扱ってくださいよ!!!」って言われる時もあるんですが・・・「だって、それって問題ちゃうやん」って深刻さに付き合えなくなるんですね。

ひよっこカウンセラーの時は相手に影響を受けちゃいます。
だから、相手の問題をすごく深刻に受け止めてしまうんです。
自分がまだ癒されていないから。

でも、自分がそこを克服できるようになっていくと軽やかになっていくんですね。
「うん。大丈夫よ~」ってにっこり言ってあげられるようになるんですね。

そういうカウンセラーさんはみんなこういう境地に至るんです。
「あなたは何も変わらなくてもいいですよ。今のままで十分なんですよ。」って。

実はこれね、ご主人とEさんの関係を、クライアントとカウンセラーに置き換えてお話してみたんです。

Eさんが自分の問題と向き合っていったら、そして、それを癒していく、解決していくことができたなら、ご主人の問題が気にならなくなる、ということなんです。

「自分が分からない」ということも「親の前でよい子」なのも全然問題にならないんです。
ああ、それでも大丈夫よ~っていうEさんがいられるんです。

不思議でしょ?
でも、それって可能な世界なんですよ。

そんな意識で向き合ってみてはいかがでしょうか?
変えるのは自分。
その指標として彼がいる、という感じですね。

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