『自信を付けるには?(3)~背景となる理論体系~』
自信=自己承認×経験、という図式から少し離れてしまうのですが(経験に属すると言えますね)、「理論体系」は自信の根拠になるものの一つです。
ただ、理論に依存すると頭でっかちになってしまいますけどね。
カウンセリングって一般的にはバックヤードに心理学があります。
心理学も多種多様で、ユングだ、フロイトだ、アドラーだ、何やらだ、となるわけですが、ひとつの指針として、頼るべき柱としてそうした心理学が役立つことはとても多いです。
例えば、私は「投影」という心理学の現象を多用します。
「上司との関係で問題があるんです」という方に、「上司とも問題あるけれど、ラスボスはお父さんだよ」って心理分析をします。
上司との問題は表面上のもの、その背景にあるお父さんとの関係を処理した方が、上司との関係改善は早くなる、というのは「経験」+「理論」のなせる業です。
特に自立的なクライアントさんは「理屈でも理解できる」ということを求める方が多いので、そこで心理学的な知識はとても役立つのです。
とはいえ、理屈が苦手な方も多いと思いますが、その点、心理学は理論ぽいんだけど、実はちゃんとした論理でないところも面白いところ。
「こういう風に言われる」
「こういう傾向にある」
という確率論的言い方をすることが多いので、あまり頭は使いません。
もっと感覚的に、直観的に理解できるのが面白いですね。
私の場合はそもそもが、ヴィジョン心理学という心理学をベースにしていて、そこから、様々な方から耳にした知識を詰め込んでいます。
本も読まなくはないですけど、実際はセミナーから入る知識の方が圧倒的に多いですね。
(だからお勧めの本は?って言われるととても困ってしまうんです(笑))
だから私は興味ある講師がやっている心理学講座などに出かけてみるのがいいと思いますし、それが面白ければその体系を一通り学んでみると軸になります。
そして、それを教えている人が「師匠」になりますし、いざというときは助けになるでしょう。
理論、という背景を持つのも自信を持つ秘訣、というお話でした。