『自分と重なるクライアントさんには要注意。』
分かる分かる!
そうそう!
そうだよね!ほんとそうだよね!
そんなクライアントさんとの出会いは嬉しいものですね。
すぐに仲良くなれたり、友達みたいなノリになりがちですね。
クライアントさんも「私も同じタイプのカウンセラーさんと出会えてうれしい!よかった!」って思ってくれるでしょう。
そして、カウンセリングはいい感じに進んでいきます。
「そうそう!ほんとそうだよね!」って共感が進みます。
そうすると気付かないうちにそこに落とし穴が開いてたりします。
「私があなたと同じときにはこういう風にしたら上手く行ったよ。きっとあなたも同じようにすればうまくいくよ」
「絶対それはダメ!こうした方がいい!私たちみたいなタイプはそうするとうまくいかないの!」
「でも、それっておかしいと思うよ。そういう風に思ってたらきっとうまくういかなくなると思うよ」
「えー、なんでそういうこと言うの?おかしいじゃないの!」
気を許してしまい、気が付いたらダメ出しがいっぱい。。。
クライアントさんと自分を重ねちゃうんですね。
それが過干渉になったり、支配的(コントローラー)になったり、決め付けになったりしてしまいます。
「同じ」と思うと、「違い」が受け入れられません。
似た者同士かもしれませんが、何もかもが同じ、ではありません。
しかも、あなたはカウンセラー。
あなたが「○○だよね~」って同意を求めると、それに対して「いいえ、違います」とはなかなか言えないもの。
そうするとますますあなたは「同じ同じ!」って調子に乗ってしまいます。
クライアントさんが「そこは違うんだけどな・・・いや、私はそういうタイプじゃないんだけどな」と思っていることに気付けないんです!
これって危ないですよね?
また、自分がかつて体験したことと同じことを今、クライアントさんが直面していると、ついつい自分が全部分かってます!的な立場になったり、「私があなたの状況のときにはこういう風にしたわ」と上から目線になったりしてしまいます。
それが時には「私の方が偉い」みたいになっちゃうこともあります。
クライアントとしてはあまりいい気分ではないでしょう???
でも、そのことにカウンセラーは気付けなかったりするんです。
「同じ体験をしてる!」とか「性格が似てる!」みたいな方には思わず前のめりになったり、共感できたりしているのでついついこんな間違いをしやすいんです。
そして、そのカウンセリングの後、大きなクレームが来てショックを受けたり、あるいは、また会いましょうね!って別れたのに二度とカウンセリングに来てくれなかったりして気付かされるのです。
じゃあ、どうすればいいのか?
同じ同じ!と嬉しい気持ちになりながらも、違うところを探したり、一つ一つの思いを意識的に確認をしてみたりすることが大事なんです。
「同じ」だからこそ、「違う」ところがポイントになったりね。
共感するのはいいけれど、ついつい前のめりになって思い込みすぎることに注意しましょうね、というお話でした