『力の証明、特別意識にご注意を』

                               

『力の証明、特別意識にご注意を』

カウンセラーって気を付けないと「力の証明」をしてしまうことがあります。

「私のカウンセリングってすごいんですよ」

「私は特別な方法で癒しをしていますから、ぜひ、受けてください」

「特別な能力を私は持っていますよ!すごいですよ!」

「この方法は何千万もかけて開発した特別な方法なんです。」

「他のカウンセラーと私は全然違いますよ!」

「この手法を使えるのは日本でも私だけです」

ちょっと露骨に書いちゃってるので、「さすがにこれはないわあ」と思われるかもしれませんが、けっこうやってしまうものです。

確かに本音でそう思ってるのかもしれませんが、こうしたやり方はお客さんを引かせてしまいます。

あるいは、お客様に過剰な期待をかけさせてしまい、「え?どこが?」と失望させてしまうこともあります。

あなたのカウンセリングがすごいかどうかはあなたが決めることではありませんよね。
お客様が決めること。
だから、ある人にとっては「根本さんすごい!」だけど、別の人からすれば「根本さん、ショボい!」ということも大いにあり得るんです。

「特別な方法」「特別な手法」というのもお客様からすればあまり関係のないものです。
お客様が求めてらっしゃるのは問題解決だったり、心の安らぎだったり、未来への希望だったりします。
「この乗り物すごいんですよ!!」って言われても、確実に目的地に着く方法をお客様は探しているんです。
だから、その特別な方法でどんな風にお客様を導けるのか、その感想なり、その事例なりを紹介した方が素敵だと思います。

他のカウンセラーと違う!のは分かりますが、やはりそれも「目的地にどう導くか?」の方がお客さまにとっては知りたい情報のはず。

こうした「力の証明」は別名「特別さ」「特別意識」と呼ばれるもので、カウンセラーさんもそうですが、ヒーラーさん、セラピストさん、皆さんに共通のものです。

それらはすべて「自信のなさ」が作り出しています。

自信がないから「すごいぞ!」って自分で言っちゃうんです。

本当に自信のある人、ほんとうにすごい人は、その人ではなく、周りの人が語ります。
そして、本当にすごい人は、すごいってバレると壁を作られたり、警戒されたりするので、皆さん、一様に穏やかで自然体なんです。

私が尊敬するカウンセラー、治療家の方々はほんとうに謙虚で、その姿から学ばされることの方が多いんです。
皆さん、すごいから、別に自分でそんな宣伝しなくても勝手に人が噂を聞きつけてやってくるんです。

私もそんな人になりたいなあ・・・と常々思っています。
まだまだ足りないんですよね~、ほんと。

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