『クライアントさんの将来像、きちんと描いていますか?』

                               

『クライアントさんの将来像、きちんと描いていますか?』

この問題を解決した時、この人、どんな風になってるんだろうなあ????

実は私がカウンセリング中に考えているのはこんなことだったりします。
表情は?
生活は?
問題は?

雰囲気なんかもあれこれとイメージします。
もっと明るい感じかな?
笑顔が増えるのかな?

私は「ストーリーを描く」という形で問題の解決シーンを見ています。

「たぶん、このタイプの旦那さんはな、突然パッて変わる可能性が高いと思うねん。
 根拠はないねんけどな。
 自立してバリバリ働いてるタイプやろ?そしたらな、ほんまある日突然、やねん。
 急に優しくなって、あれこれと気を使ってくるようになるねんで。
 信じられへんやろ?うん。今の姿からは想像できひん。でも、覚悟だけしときや。
 いきなり変わるからパニックになるからな。
 それで『え?なになに?』ってあなたが慌てふためいてな、僕のところに来て、『どうしましょ!?』って言うねん。そしたら、僕は何て言うと思う?
 『知らんがな。良かったやないか。』やろな、たぶん。」

ちょっとこれは大げさですが、この問題が解決する瞬間、というのは常にイメージしています。
どういう風に変わっていくんだろう?って。
どうやって変わるか?についてはあまり考えてないんですよね。

そういう「ヴィジョンを見るカウンセリング」というのを気が付けば長くやってきました。
その通りになることもあれば、そうならないときもありましたが、でも、私自身、ブレはなくなります。

少なくても「良くなることを信じてやっている」わけです。

クライアントさんが話す、目の前のできごとだけに捉われると先が見えません。
また、クライアントさんの感情に飲み込まれると、ヴィジョンはクライアントさんと同じく暗いものになってしまいます。

だから、その先々を見つめながらカウンセリングしてるのです。

そして、できればその姿は伝えてあげるといいですね。
「僕にはこんな未来が見えるんですよ」って。

絵が上手な人は絵に描いてあげるとクライアントさんにとって素晴らしいヴィジョンになると思います。

私はそんな形で「希望」を持って帰って欲しいな、と思います。

あんまり真剣に話を聞いてくれてるようには見えないし、
口数も決して多くなく、ブログで見るように面白いことを言ってくれるわけでもない。
落ち着きなく、あれこれと気が散っているような感じにも見て取れる。
でも、なんか安心するのが不思議。
そして、帰ることにはちゃんと希望が見えて心が軽くなっている。
何をするってわけではないのに、ちゃんと来て良かったな、と思える。


これ、私の目指すカウンセラー像。
まあ、これにニコニコが加わるとさらにいいな、とか思うけれど。

クライアントさんに将来像を具体的に見るのならば、カウンセラーも自分自身の将来像をきちんと具体的にみたいね。

さて、あなたはこの先、どんなカウンセラーになっていくの?

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