『成功体験を話す。』

                               

『成功体験を話す。』

カウンセラーとして何が信用の土台になるか?って言うと、その人がどれくらい実体験を持っているか?だと思うのですよね。
特に女性のお客様は「自分」を重ね合わせます。
だから、女性のカウンセラーさんはアパレルのお姉さんと同じで「私がモデル」「私がマネキン」なんです。

一方、男性のお客さまは「目に見える効果」「結果」を求めます。
この人にカウンセリングしてもらえれば、確実に欲しい結果が得られる、と頭で理解されれば足繁く通ってくれます。

だから、どちらにせよ、何が大事か?てのは「あなたの成功体験」。
そして、今もその成功を受け取っていることが大事。

ダイエットのコーチにとって「かつて70kgだった私が、今は50kgです!」は素晴らしい宣伝文句であり、「今も50kgをキープしています!」は大切な要素ですね。

それが「実はもともと太りにくい体質で50kg以上にならないんですよ」は全然宣伝文句になりませんし、もちろん、ダイエットのコーチがぽってりとしたお腹で現れたら「ああ、効果がないんだな」と思ってしまいますよね。

自分がモデルであり、ヴィジョンになるのですから、自分の商品の素晴らしさを身をもって体験してなきゃおかしいわけです。

集客のポイントのひとつは「共感」ですね。
「あ、同じだ」「分かる、分かる」「これ、私のことだ」って感じて頂けると、あなたにすごく親近感を持って、その商品を買ってみたいという意欲に結びつきます。

で、ここまでは当たり前の話だと思うんですが、意外と難しいのがその「語り口」。

色んな方のブログを見させていただいて感じるのは「きれいに書きすぎ」(笑)

過ぎてしまった苦しい体験って、ほんとのど元過ぎればで「実は私も離婚の危機がありましてね。あの時は辛かったなあ」って遠い目をしてしまうものですが、それは今、離婚の危機にある人にとっては共感が出来ません。

「えぐって、えぐって、えぐりまくりなさい!!」というんです。

あの、強い不安で夜も眠れず、友達に電話して聞いてほしいけど、もう夜も遅いから電話かけられなくてひたすら布団をかぶって震えてた夜の話を赤裸々にするのです。
頑張って話をしなきゃと思いながらも涙が溢れて言いたいことが言えず、それを冷たい目で見られて、ちゃんとしゃべれない自分が情けないやら悔しいやら、それでいながらその目にすごく腹立つやらで、ほんとうに気持ちがごっちゃごちゃになった体験を1000文字に膨らませて書くのです。
必死にカウンセリングに通って思いを訴えてたらそのカウンセラーが「まあ、何とかなんじゃね?」って適当に流されて、めっちゃむかついて、高い金払ってるのになんじゃこいつ!!って腹が立ってきたら「その怒りを旦那に向けな」って核心突かれてくーっ!!!となった体験を書くんです。

この体験が書けるのはあなたが癒されているから。
渦中の人はなかなか言葉に纏めるのは辛いです。痛いから。
だから、もし、このえぐって自分の体験を赤裸々に書けないってことは、もしかすると、その傷に蓋をしてる可能性もあります。
それはちゃんと解放して癒してあげましょうね。

「こんなことまで書いていいのかしら」というレベルの文章が書けて初めてOKです。
生々しい言葉や感情表現。

日本人が好きなスタイルは「情熱大陸」や「プロフェッションナル」でも多用されてる、最初苦しんで、そして、苦しんで、そして、苦しんで、最後に成功する、というスタイル。

だから、あなの「こんなことまで書いて大丈夫?」というのは、最後にハッピーエンドが待ってる分だけ、すごく有効なんです。

でも、皆さん、良く思われたい、とか、いい人に見られたい、とか、変な人ってバレたらヤバい、とか、そういう見栄がある分だけ、きれいな文章にまとめてしまいます。

さて、そんな体験を書いてグッと読者の心を掴んでしまいましょう。

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