『課題の分離、境界線を作るとどんどん孤立していきませんか?』
Mさんから質問を頂きました。
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わたし自身の悩みでもあるのですが、
カウンセリングでわからないことがあって、
彼の問題は彼の問題、自分の問題と分ける。
課題の分離、境界線を作ること、
それだと、どんどん、孤立していくことになるような気がしています。
もし、お暇な時に、そんなときないと思いますが、取り上げて頂けたら嬉しいです。
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ネタはいつも枯渇しておりますので、すぐにでも取り上げちゃいます(笑)
皆さんもどんどんネタを贈るといいですよ。根本さんが喜びます!ほんとに!!
彼は彼、私は私、で問題を切り分けますよね。
そうするとお互いの間に線が一本引かれます。境界線ですね。
これによってお互い自分のエリアと相手のエリアが分離されます。
そこで「自分にできること、できないこと」が明確になり、
それと同時に「相手に干渉しない」という線が分かりやすくなり、
信頼関係を築くことができるようになります。
ここまではOKですか???
どんどん孤立していく、と言う風に感じられるのも無理ないと思います。
親密感とは逆ではないのか?分離ではないのか?と。
でも、実は境界線が引かれてない状態はお互い相手の領域に入り放題で、いわゆる「癒着」の関係を作ってしまいます。
干渉したりされたり、支配しようとしたりされたり、するわけです。
この境界線はお互いを尊重するための線です。
つまり、お互いがお互いの安全を保障するための線とも言えるでしょう。
だから、そこで初めて「信頼」という条約が結ばれるわけです。
ま、条約ってのはちょっと違うかもしれませんが(笑)
孤立するイメージというのは、線を引いて、その線の上にどんどん壁を作り上げていくことだったり、あるいは、その線を何本も引いて、どんどんお互いの距離を取って行くことだったりするのかもしれません。
それは確かに分離ですね。
でも、実際は私は私、彼は彼、という境界線は、お互いを尊重するための線なので、そういう分離は起こらないんです。
この境界線がないときは
「なんで私がAがいいというのに、あなたはBって言うの?おかしいじゃない!Aにしなさいよ!」
となります。でも、境界線ができると
「私はAがいいと思うんだけど、あなたはBなんだね。じゃあ、どっちが二人にとっていいのか考えましょう。あるいは他のCという解決策があるかもしれないね。」
という風になります。あるいは、
「彼はなんでこんな簡単なことも分からないのかな?教えてあげなきゃいけないわ!」
と思っていたものが
「彼には彼のペースがあるんだから理解できるのを待ってみよう。もし、彼が求めてきたら私なりの考えを伝えてあげよう」
という態度に変わります。
カウンセラーとクライアントの関係も同じで、カウンセラーだから何が分かってるってことはなくて、ただ、クライアントさんを信頼し続け、応援することだけなんですよね。
だから、私は意識的に「私はね、○○だと思うんですよね」「僕ならこうします」的な発言をしています。
つまり「私」ということをきちんと区別することによって、相手の領域に踏み込まないようにするんですね。
こういうの、アイメッセージって言いますね。