『成功体験が弱みになる』

お弟子さん制度という育成システムを作って現在1期生がばりばり頑張ってるところなのですが、実は以前から何だかんだ後進の育成には携わっておりまして、10年以上、あれこれ葛藤してきたものです。

自分がカウンセラーとして成功しているかどうかは相変わらず自信がないのですけど(笑)、デビュー以来、ほんとにあれこれと試行錯誤しながら今日まで続けることができています。

個人セッションの予約はかなり早く埋まるし、グループセッションも、セミナーもそれなりにお客様に来て頂いています。
そのお弟子さん制度も1,2時間で満席になってしまったのですから、それなりに成功しているのかもしれません。

でも、私にとっての成功というのはもっと「自分らしく、楽しく、面白く、感覚的にやりたいと思ったことが自由にできる状態」という途方もなく曖昧なものなので、今もそこに向けて邁進中といったところです。

とはいえ、私にはそうした成功体験が色々あるわけです。
他にも本も10冊以上出しているし、東京や大阪だけでなく、全国を飛び回ってセミナーをしています。
もちろん、その行く先々でご当地グルメに舌鼓を打つことも忘れておりません。

だから、「自分がやってきたことをそのままみんなにやってもらう」という安直な方法も考えられるのですが、それはやっぱり危険だよね、と自分の体験並びに心理学的な見地から言えるんです。

私がカウンセラーとしてデビューしたのはあろうことか20代の後半でした。
今から思えばとても若かったのです。
深夜までホームページの原稿を書き、数時間の睡眠でサラリーマンをしていた会社に行っていました。休みは月に1日あるかないか、です。

そんな生活はその頃の自分だからできたことで、今の自分にはとてもできませんし、やりたくもありません(笑)

時代も違うので、当時私がやっていた方法が今通じるとは思えないのですね。
そもそもブログなんてなかったですから、html文を駆使しておりましたのよ(笑)

だから、そんな私の成功体験はあまり今のお弟子さんたちには役に立たないものだと思っているのです。

それで、今の時代に合う方法をいろんな人に相談しながら創り上げているのが今のお弟子さん制度というわけです。

「成功体験が弱みになる」

これはカウンセラーとしての私が、カウンセラーの育成にあたって思っていることだけではなく、カウンセラーとしてクライアントに接する際にもとても重要なことだと思っているんです。

「カウンセラーってうまく行ってないといけないと思ってない?」という副題を付けてもいいくらいなのですが、案外、成功しちゃってることって、人に教えることが難しいものでもあるんです。

「その時の自分だからうまく行ったこと」なのであり、性格も価値観も生き方も考え方もパターンも違う目の前のクライアントさんに、そのやり方を教えても、たぶん、うまく行かないことの方が多いはずです。

だって、全然違うもの。

しかし、自分がうまく行ったことに関しては、そのやり方がベストだと思っちゃったり、「だからあなたも大丈夫よ!」って安易に言っちゃったりしやすくて、それゆえに、「成功体験は弱みになる」と思ってもいいのです。

自分がうまく行ったことに関してはどうしても「主観」が強く入ります。
それがクライアントさんを応援する情熱として活用される場合はとてもいいのだけど、そこに自分がうまく行ったやり方まで付けてしまうと、本末転倒なのです。

だから、パートナーシップがうまく行ってないカウンセラーが、パートナーシップのカウンセリングをするのも全然OKなわけです。

むしろ、いいパートナーシップを築けている人の方が、そのやり方をクライアントさん伝える場合、とても慎重になった方がいいんです。

私のセッションは90%以上が女性です。
だから、その時点でどんな相談を頂いても私の成功体験はゼロです。
でも、分からないし、知らないからこそ、謙虚になって話をたくさん聴くことができたと思っています。
つまり、とても客観的なデータが私の中に蓄積されていったんですよね。

逆にカウンセラーだったり、男性からの恋愛相談となると、自分がうまく行ってるやり方にこだわってしまうこともありましたから、いつも繊細に注意をしています。

「この人に合うやり方って何だろう?」とか「この人らしさを発揮するにはどうしたらいいんだろう?」という視点をいつもより強く意識しないと、「こうすればいいんだよ」って軽々しく言ってしまいそうになります。

とはいえ、これは「やり方」の話ね。

「あり方」についてはいつの時代も変わらないものがあると思っているので、それは自分の体験を踏まえてお伝えしていこうと思っています。

「自分らしさにこだわる」というのは「あり方」ですし、
「やりたいことをやる」というのも「あり方」ですし、
「顧客目線を大切にする」というのも「あり方」ですよね。

それは私の修業時代も今も変わらないと思うので、伝えていけることだと思っています。

とはいえ、それもあくまで「私の」成功体験ですから、押し付けないように気を付けてはおりますけれど。

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