『理想のカウンセリング』

僕にはカウンセラーとしての師匠は2人います。
どちらも巨体です(笑)

そのうちの1人。ちょうど1年前に亡くなってしまいましたが、車椅子のカウンセラーである長谷川泰三が昔教えてくれたことがあったんです。

「俺の理想のカウンセリングはな、45分間、ただ『うん、うん、そうかそうか。それでそれで?そうかあ!そうなんだな。うん、うん。それで?ほほー、なるほど。そうか、そうか。それで?』と相槌を打つだけで終わるカウンセリングなんや。それでクライアントさんが心から喜んでくれるカウンセリングを俺はしたいんや」と。

もう20年近く前に聞いた言葉だと思うのですが、今でもはっきり覚えています。

さて、今の自分がどうか?というと、もちろん、全然そのスタイルは守っていません!
僕、けっこうしゃべりますしね。
時にはクライアントさんの話を遮っても話しますしね(笑)

でも、それは「ちゃんとクライアントさんの話が掴めてから」に限定です。

昔、こんなことをよく言われてました。
「根本さん、セミナーとかではすごくよくしゃべる印象なのに、カウンセリングではあまりしゃべらないんですね」

師匠の理想まではいかないけれど、でも、60分のカウンセリングのうち、3,40分はひたすら聞いて、質問して、聞いて、質問して、を繰り返してることも少なくないんです。
特に初めてお会いする方には必ずと言ってもそんな風になります。
もちろん、人によってはその時間が10分になることもありますけどね。

僕の感覚だと「掴む」という感じ。
クライアントさんが話している内容から、性格やら、言いたいこととか、行きたい方向性とか、何なりと「掴む」ことができたら、あとはこっちのもん!じゃないですけど、そこからしゃべります。

言い換えれば今の問題の状況が理解できて、どうしてそうなったのかがある程度分かって来て、これからどういう方向に進めば解決するかが何となく見えてきた段階で「よし、掴めた」って感じになるんです。

逆にちゃんと掴めてない段階で見切り発車であれやこれやでしゃべり始めてしまうと、クライアントさんとの会話にズレが生じて、妙な、変な空気になります。

「あ、この人、有名なカウンセラーさんだって聞いてきたけど、意外と分かってくれないなあ」みたいな変な空気が流れ始めたりします(笑)

そうすると信頼関係がカギのこの商売、なかなかリカバリーが難しいんです。

だから、「掴む」まではとにかく話を聞くようにしますし、あれやこれやと質問をたくさんします。

一度掴んでしまえば、クライアントさんの質問にはほぼほぼ答えられますから。
そこまでは30分だろうが60分だろうが聞き続けるのです。

その時に師匠の言う「理想のカウンセリング」がとても役に立っているのです。
なかなかできないけれど、やっぱり僕もそれが理想かもしれません。

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